株式会社わくわくスタディワールド

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過去問は,なるべく覚えない

わく☆すた,美月です。
情報処理技術者試験の勉強をするとき,特に高度区分では,過去問演習はとても重要な勉強になります。過去問で傾向をつかんで,「こういう風な問題が出る」ということと,その「解き方」を学ぶことは,試験対策で必須といってもいいと思います。
ただ,過去問は,覚えてもあまり意味がありません。
よく,ネットワークスペシャリスト試験などでは,「過去問だけ完璧」という人がいます。問題を見ると,「あ,平成○○年の問題ですね。」と即答できて,そして,完璧な,解答例に載ってる解答を書く人がいます。こういう人は,たいがいの場合,何年も合格できてなかったりするのです。
それは,「答えだけ」覚えていて,解き方がわかっていないからです。
この勉強の仕方をしても,午前試験は合格できるかもしれません。午前の多岐選択式は,過去問の再出題が半分以上ですので,完璧に覚えれば,合格点は取れると思います。
でも,午後はそれでは通用しません。過去問と「全く同じ問題」が出ることは,ありえないからです。
ただ,午後問題は,解き方さえ理解しておけば,「同じ解き方の問題」は結構出てきます。また,ちゃんと基本的なことを理解していて,答えの導き方が身についていれば,初めての問題でも,解けるようになるものです。解答解説の本をしっかり読んだり,DVDで聞いたりして,「どのように導かれるのか」を理解してください。これがわかって身につけば,応用が利くようになってきます。
「過去問は覚えたので,予想問題を解く」という人がよくいます。
でも,過去問を覚えてしまうのは,正直,もったいないかな,と思ってます。答えを覚えるのではなく,問題演習をして,解き方を理解して,そのまま忘れて,しばらくしてから再度解き直してみる。というのを,3~5回ぐらい繰り返せば,解き方がしっかり身につくと思います。
何度も繰り返して練習できるようにするためにも,過去問はなるべく「覚えない」のがおすすめです。
予想問題だと,問題の質がどうしても本試験問題より落ちるので,勉強にはあまり向かないと思います。
暗記することが勉強だとは限りません。
そして,情報処理技術者試験は,暗記していることを問われる試験ではありません。「理解できて,応用できる」ことを問われる試験です。
ぜひ,「暗記しない」勉強法も,試してみてください。