株式会社わくわくスタディワールド

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失敗は成功のもと

人間,成功することばっかりやろう,と思っていると,たいてい何もできなくなります。
成功するためには,物事をはじめてみる必要がありますし,そうすればどうしても,失敗することもあるからです。

努力で,勝率を上げることはできるかもしれませんが,100%にすることはできません。
失敗と成功は,結構バランスよく誰にでも訪れますし,ノーリスクハイリターンは幻想です。

試験に合格するためには,当たり前ですが,試験を受ける必要があります。
そして,試験を受ければ,不合格になるリスクは必ずあります。
情報処理技術者試験の高度区分は,合格率は10%台ですし,基本情報技術者試験や応用情報技術者試験でも20%台です。
普通に考えて,落ちる人の方が多い試験なので,失敗はつきものなのです。

私自身,何度も試験には落ちていますし,逃げてもいます。
全区分取得となると,いつも受かり続けていたように誤解されがちなのですが,結構不合格も経験しています。

2008年春にシステム監査技術者試験に合格して,全区分に合格したときまでの受験歴は,今数えてみると,「23戦16勝6敗1不戦敗」でした。ついでに,受け始めたのが1996年秋からでちょうど12年なので,間に「どうせ無理だ」と思って申込をしなかった1回もあります。

受けなかったのは忘れもしない,1998年の春期試験で,その時ちょうど,当時所属していた会社で新人研修を担当することになりました。
新入社員が二種(今の基本情報技術者)に合格できるように指導するのが,4月の私の仕事でした。

申込時期には新人研修を担当するなんて思ってもいなかったといこともありますが,教えながら自分は申込していないので受けられないという不戦敗よりも悪い状況は,かなり居心地が悪かったです。
その時,申込をして受けに行くことだけは決心しました。
(ちなみに,その前の1997年の秋期試験は,敵前逃亡(申込はしたけど受けに行かなかった)でした。^^;)

ただ,受けたらすぐ受かるようになったか,というとそんなわけでもなく,1998年の秋期試験(ネットワークスペシャリストを受験)は惨敗でした。
ただ,そこから,試験と自分の実力との間の距離が確認でき,本気で勉強をはじめるきっかけにもなりました。
この頃にいっぱい失敗を経験したことは,今になってふり返ってみるとすごく糧になっていると感じます。

その次の年,1999年の春期試験(プロダクションエンジニア(今はない試験,上級プログラマ向けの資格)に合格する頃から,高度区分の勉強をいろいろ行ってきました。
その途中でも何度も失敗しましたが,勉強は,ちゃんとやれば報われますし,やり始めると面白いものです。
特に,ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリストの勉強は,実務にもかなり直結しましたし,有意義に感じました。

試験の申込締め切りはもうすぐ(8/23(金)20:00)ですが,迷われているなら,まずは申込してみることをおすすめします。
今からやって受かるかどうかは,状況にもよりますが,全然勉強していない場合はかなり難しいとは思います。
ただ,受けてみることそれ自体が,何かのきっかけになることも多いですし,直前まで勉強するという行為自体が,次につながります。

失敗してもいい,というぐらいに開き直って,まずは一歩,踏み出していきましょう。