手の抜きどころを考える
わく☆すた,美月です。
最近,うちの壁掛けのアナログ電波時計が,私の見ていない間はさぼっていることを発見しました。
部屋に行って,電気をつけると,あわてて針を回して動き始めます。どうも,光を感知して,部屋の電気がついている間だけ,針を回しているようです。
なんか,「見てないところでサボる時計なんて,信用できない!」と思ってしまいましたが,別に見ていないときに動いている必要はないんだ,ということにも気づきました。うまく手を抜いて,省エネに役だっている感じです。
なんとなく,「どこも手を抜かず,完璧にやらなければならない」という意識がある人も多いと思います。私もありますし,ついつい完璧主義を目指したくなってしまいます。でも,ホントは,手を抜けるところは手を抜いて,本当に必要なことに力を注いだ方が,効率よく効果を上げることができます。
試験勉強に当たって,個人的に一番「手が抜けるところ」と考えているのは,「きれいにノートにまとめる」作業です。だいぶ以前に,「「勉強した気」になると成績が下がる」でも書きましたが,教科書を丸写ししたり,きれいにまとめたりするのは,労力の割に学習効果はありません。講義などを受けるときに内容をノートにまとめる作業は,頭の整理や記憶に役に立つとは思いますが,ただ書き写すのには,実はあまり意味がありません。
「書いて覚える」なら,きれいに書かずに,書きなぐるぐらいの方が効率的だと思います。
それ以外だと,分厚い参考書を最初から全部読む,というのも,労力の割に効果は薄いように感じています。分厚い本は,最初から読んでいくよりも,問題演習をしていてわからないところを調べる,辞書的な使い方の方が合っていると思います。そうでないと,まず途中で挫折する確率が高いですし,重箱の隅のような細かいことをいっぱい学習することになってしまいます。ネットワークの参考書だと,ISBNとかフレームリレーとかをやたらと詳しく書いてあるものがありますが,こういった今となっては出ないような部分は,別に勉強する必要もないかな,と感じています。
あと,参考書や問題集を「全部まんべんなくやる」というのも,実は非効率です。もともとできる部分は,特にやらなくてもいいですし,自分が重点を置いていない分野は,あとまわしにしたり飛ばしたりしてもOKです。
問題演習では,1度解いて軽くできた問題は飛ばして,2周目以降はできなかった問題だけやるようにすれば,必要なところを重点をおいて学習できます。
時間と労力がありあまってるなら,すべてをやることもいいですが,やれることには限りがあります。手を抜けるところは抜いて,必要なところに労力をさいていきましょう。