株式会社わくわくスタディワールド

基本情報技術者試験をJavaで受けてみる

かなり前に,「基本情報技術者試験のプログラミング言語」という記事を書きました。

最近の表計算は難しくなって,以前ほど大きな差はなくなってきていますが,基本情報技術者試験のプログラミング言語は,選択した言語によって難易度がかなり異なります。
ですので,受かりやすさだけを考えたら,表計算が一番楽だとは感じています。

ただ,受かりやすいものを選んで合格すれば何でもいい,というわけでは実はありません。
別に理想論で,「難しいものを選んだ方が素晴らしい!」ということではなく,実は言語選択については,その後にも実際に影響してくるのです。

情報処理技術者試験の場合,いろんな人が受けることが想定されているので,幅広い選択問題が用意されています。
大体の場合は,選択問題は何を選んでも特に変わらないのですが,プログラミング言語の選択については,結構影響が大きいのです。

就職や転職の面接をした人に話を聞くと,ITに関係のある職場だと大体,基本情報技術者に合格しているという話があると,

 「言語は何を選択されましたか?」

と聞かれるそうです。
特に,開発職で就職する場合には,必ず聞かれると思っていてもいいと思います。

私自身も,新卒で就職する時には,「二種(今の基本情報技術者)受験の時の選択言語は何ですか?」と聞かれました。
当時は言語の選択問題が2問あったので,「CとFORTRANを,1問ずつ解きました」というと,感心されたのを覚えています。

どんなプログラミング言語を学んだか,というのは仕事をしていく上で重要ですし,基本情報技術者試験に受かっていれば,最低でもプログラミングの基礎はわかっていると判断されます。

特に,最近の傾向としては,プログラミングについては,「表計算を選択した人以外なら大丈夫」と思っている人が多いように感じています。

「言語は何を選びました?」に対して「表計算です」と答えると,「あ・・・そうですか」と微妙な反応を返されたり,「まあ文系だとそうですよね」と妙な納得をされたり,という話はよく聞きます。

ですので,受かった後の活用や,IT業界への就職や転職を考えるのでしたら,プログラミング言語は表計算以外を選択することをおすすめします。

その他の言語は,何を選んでもマイナスにはならないとは思いますが,一番喜ばれるのは,Javaだと考えています。
企業の人事担当者や教育担当者とお話をすると,「できれば新人にはJavaで受かって欲しい」「Javaが使える人が欲しい」という声が圧倒的です。

受かった後で直接使える言語としては,Javaが現時点で一番役立つことは確かです。
また,基本情報技術者試験の午後のJava問題は結構本質的な問題が多く,単に文法を知っているといったレベルでは,全然太刀打ちできないのです。

具体的には,基本情報技術者のJava問題では,次のような内容が出題の中心です。

・オブジェクト指向関連 - クラス,インスタンス,継承,ポリモーフィズムなど
・構造化プログラミング - 選択,繰り返しなどを意識して処理の流れを追うこと
・トレース - 各クラスの処理の流れを全体的に理解して,データの変化を追うこと

ですので,「やさしいJava」や「Javaの絵本」みたいなやさしく文法解説をした本を読んで,Javaのさわりを分かった気になっても意味がありません。
最低でも,「スッキリわかるJava入門」などでオブジェクト指向を理解して,実際にプログラムを読んだり書いたりしてみることが必要です。

といっても,そんなに高等な,バリバリの現場レベルまで必要になるわけではありません。
デザインパターンを覚えたり,職場での実践を何ヶ月も積むといったところまでは特に要求されていないのです。
いわゆる,プログラミングにおける「初心者の壁」を破るぐらいで十分です。

実際にかかる時間は,プログラミングにある程度の適性がある人なら,2~3か月ぐらいだと考えてます。
プログラミングには向き不向きがあるので,誰でもできるようになるかどうかはわかりません。
ひととおりやってみて全然理解できないようでしたら,あきらめるのも一つの手だとは思います。

基本情報技術者試験は,プログラミングを仕事にする人なら,最低限持っていて欲しいと考えられている試験です。
ですので,「何のプログラミング言語で受かったか」は結構重要ですし,そこの選択が将来の仕事を左右することも多いです。

単なる受かりやすさだけでなく,少し長期的な視野を持って,プログラミング言語を選択していきましょう。