株式会社わくわくスタディワールド

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自分の書いた文章を推敲する

わく☆すた,美月です。
遅ればせながら,今,「1Q84」の世界に,とっぷりはまっております。
試験終わるまでは読むのはやめよう,と思ってそのまま忘れていたのですが,先日友人と「1Q84」ネタの話になって,思い出して読み始めました。
さすがに村上春樹さん,見事な職人芸,って感じです。
村上春樹さんによると,いい文章を書く秘訣は,何度も見直して直す,という作業を根気よく続けることだそうです。「走ることについて語るときに僕の語ること」でも,日々,職人芸のように文字を選び,修正していく作業を繰り返すという話が述べられています。
最近の本は,20年ぐらい前の「ノルウェイの森」とかと比べると,文章がものすごく洗練されているように感じます。日々の積み重ねって大きいんだなぁ,と改めて感じました。
と,書評のような感じになってしまいましたが,「自分の書いた文章を推敲して,何度も書き直す」って,実はとっても大切な勉強法です。
情報処理技術者試験で一番,文章の推敲の訓練が効くのは,当たり前のようですが,午後2の論文です。
一度書いた論文を,見直してもう一度書き直す,というのは,自分の文章を改善していく上で,とても大切なステップになります。
2,3回ぐらいは,添削サービスとか他の人に見てもらって修正するのも役に立つと思いますが,実際の試験では自分一人ですし,「自分で直せる力」というのは,いろんなところで役に立ちます。
自分の文章を,しばらく置いておいて,もう一度見直すと,手を加えたいところはいろいろ出てくると思います。そういったところを何回か修正していくと,文章の質は上がっていきますし,それを繰り返していると文章力自体も上がっていきます。
これは,論文試験だけでなく,午後の記述式全般に言えると思います。
「40字以内で答えよ」という文章に,単なる思いつきで一度書くのではなく,「40字で完璧な答えになること」を意識して,何度か書き直してみるのです。
私自身,最初の2,3年ぐらいは,午後1,午後2の記述式での推敲を,結構やっていました。
40字って言われたときに,思いつくままに長い文章で答えて,それを40字に収まるように,要点を取り出して余分な部分を取り除いていく,という作業を,繰り返しやっていました。
これを繰り返していくと,だんだん普通に40字書いても,要点を押さえた解答が書けるようになります。
自分の文章を見直す,というのは,自分の弱点を見せつけられるようで,イヤに感じる人も多いと思います。
でも,それを直視して,改善していくことができれば,確実に自分が成長できます。
午後2などで,「解答例と同じようなことを書いてるはずなのに点数が低い」と感じている方は,ぜひ,自分の書いた文章を推敲してみて,何が足りなかったのかを推測してみてください。
文章は,実際に書いてみることと推敲を繰り返すことで上達していきます。
自分の文章を推敲して,文章力をレベルアップしていきましょう。