「苦手」なものを正面から克服する
わく☆すた,美月です。
今だから告白しますが,私,「ネットワーク」,すごく苦手だったんですよ。
第一種情報処理技術者(今の応用情報技術者)試験の勉強をしている時なんかは,一番の苦手科目で,とりあえず,「ブデネトセプア」とか語呂合わせで,取り繕ってました。参考書を読んでもわけわからないので,とりあえず午前は過去問を丸暗記して乗り切ってました。午後は,「選択しない」と決めてかかってました。^^;
そんな私が,最初に受ける高度として選んだのが,「ネットワークスペシャリスト」。
選んだ表向きの理由は,「かっこよさそう」「転職に使えそう」っていうあたりでしたが,その裏に,「苦手なものを克服したい」という強い欲求がありました。
当時は,入社3年目ぐらいで,「ITのスペシャリストになりたい」と燃えていた時期でした。
時代も,インターネットバブルの頃ですし,「ネットワークを避けて通っていたら,一流のエンジニアにはなれない」という不安もありました。
ですので,あえて苦手な,「ネットワーク」に挑戦することにしました。
最初の頃は,参考書を読んでもわけがわからず,悪戦苦闘していました。
でも,ネットワークの勉強会に出会って,「マスタリングTCP/IP入門編」を読み始めたあたりから,状況が変わってきました。
背伸びせず,1から積み上げて学習していけば,ネットワークはそれほど難しいものではないことを学びました。
苦手だからと逃げず,正面から向かっていくと,敵はそれほど怖いものではなかったのです。
逆に,実はネットワークってとっても面白いものだ,というのを感じることができました。
夢中になって勉強して,パケットをキャプチャして,サーバを立てて,トラブルシューティングをして,実践的に学んでいきました。
運良く試験にも合格できて,転職して,そこからいろんな道が開けていきました。
元々,金融系のSEだったのですが,ネットワーク系,Web系のエンジニアにシフトすることができました。
「苦手」と感じるときには,そこに克服すると見えてくる,「とても面白いもの」が隠されていることが多くあります。
もちろん,すべての苦手を克服する必要はありませんが,「苦手だから」と避けているものの中に,自分の将来に大切な,役に立つものが詰まっているかもしれません。
ですので,得意なことを伸ばす,というだけでなく,「苦手なもの」を正面から見つめて,克服する価値があれば克服する,というのもおすすめです。