システムアーキテクト合格体験記 瀬戸美月
わく☆すたでは,情報処理技術者試験に合格された方から,合格体験記を募集しています。
まずはこんな感じ,ということで,私(美月)の平成22年秋の合格体験をもとに,合格体験記を書かせていただきましたので,参考にしてみてください。
サンプルですが,次回以降のシステムアーキテクト受験者に,お役に立てれば幸いです。
【基本情報】
氏名:瀬戸 美月
年齢:39歳
システムアーキテクト受験:1回目
(アプリケーションエンジニアも含めると3回目。2回目は合格)
点数:
午前1 95.20点
午前2 72.00点
午後1 71点 (問3,問4を選択)
午後2 A (問3を選択)
【試験に向けて,勉強した内容】
再受験なので,1ヶ月ぐらい前から,仕事の合間に準備しました。
試験制度が変わっているので,その変わったポイントを中心に学習しました。
具体的な内容は,以下の通りです。
1.過去問演習
アプリケーションエンジニアの分も含め,過去問3年分の過去問を午後1まで学習しました。
使用した教材:徹底解説システムアーキテクト本試験問題〈2010〉
2.論文対策
時間がなかったので,今回の事前準備論文は平成21年の過去問を使った1本だけです。論文試験ははじめてじゃないので,それで何とかなるかな,と思いました。
あとは,ネタ整理として,自分の経験の洗い出しは行いました。
3.システムアーキテクト的な知識の勉強
定期購読している「日経SYSTEMS」を毎月ひととおり読みました。試験対策書は,特に使用していません。
【当日の試験の感想】
当日は,前の席の人の貧乏ゆすりに気を取られて,かなりイライラしながら受験しました。
午後からは試験官の人にお願いして,席を替えていただきました。おかげで,午後からは集中して受験することができて良かったです。
各区分の感想は,以下の通りです。
1.午前1
新問が多く,ちょっと戸惑いました。難易度的には,結構難しい方だったと思います。
2.午前2
過去問が少なく,新しいテーマの出題が多く,かなり苦戦しました。「ひょっとしたら午前2で落ちるかも?」と,不安に感じるぐらい難しかったです。
最後に,受験番号のマークを忘れていることに気づいて,かなりあせりましたが,なんとか間に合いました。
3.午後1
傾向が変わっている,というか,アプリケーションエンジニアの時に比べて,だいぶん難しくなってるように感じました。問題文が長く,題意を取るのに意外と手間取って,時間ぎりぎりまでかかりました。
問3,問4を選択したのですが,問3の穴埋めで詰まってしまい,最初の50分を使ってしまいました。あせった問4は,結構ミスリードが多かったように感じています。
4.午後2
自分の経験にぴったりくるテーマがなかったので,かなり焦りました。
問3「組込システム開発におけるハードウェアとソフトウェアとの機能分担」を選択し,昔DNA抽出装置のシステム開発をしたときの経験を活かして書きました。
あまりいい論文は書けませんでしたが,字数などの形式は満たしていて問題文の意図は外してなかったと思います。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
午後1は,システムアーキテクト試験に変わってからかなり内容が濃くなっているので,システムアーキテクトの過去問をしっかり学習しておくことが大切です。特に,午後1は文章が長いので,普段から文章を読み慣れていることが必要になってくると思います。
あと,午前2では,システム開発から経営まで,幅広い分野が深く突っ込んで出題されるので,意外と手強いです。「自分は開発やってるから」と安心せず,参考書などでひととおり学習して試験に臨むことをおすすめします。
システムアーキテクトの一番の合格ポイントは,論文です。
はじめて受けるときには,準備論文をきちんと書ききって,試験の形式を知ることが大切だと感じました。平成21年からは,昔の形式と変わっているので,今の形式に合わせた練習も必要だと思います。
最後に,システムアーキテクト試験は,結構難しい試験ではありますが,必要な対策を行えば,敷居はそれほど高くはないと思います。
十分な準備をして,余裕をもって試験に臨みましょう。
以上です。
アドバイスあたりは,ちょっと自戒も込めて書いちゃいましたが,だいたいこんな感じです。
それでは,体験記,お待ちしています。