ネットワークスペシャリスト合格体験記:すぎなみSさん
合格体験記シリーズ,今回は,ネットワークスペシャリスト試験に合格された,すぎなみSさんです。
【受験者情報】
氏名:すぎなみS
年齢:33歳
ネットワークスペシャリスト受験:2回目
点数:
午前1 免除
午前2 88点
午後1 92点(問1と問3を選択)
午後2 71点(問2を選択)
【試験に向けて,勉強した内容】
1.午前2
精選予想500題(東京電機大学出版局)の午前2部分を2周しました。
いま思えば,午前対策に時間をかけすぎで,もっと午後対策に費やすべきだったと思います。
午前1に通過したときも同書を利用しました。午前はこの1冊で十分と思います。
2.午後1,午後2
予想問題集(アイテック情報技術教育研究部)の午後部分を2周しました。
内容が歯ごたえ抜群です。その分,この1冊だけで午後に対応できる実力を身につけられると思います。しかし,こと試験対策としてはプラスアルファで過去問演習もこなすべきです。
【当日の試験の感想】
今回は,会議や講演などに使われるイベントスペースが会場だったので助かりました。前回受験時は某D大学で,テニスの試合の歓声がやかましく,事務局に文句を言ったくらいでした。試験当日はスポーツの秋真っ只中の日曜日なので,テニスに限らず試合の開催は止められないでしょうから,この会場変更は大歓迎です。たぶん,会場使用料は割高でしょうけど。
1.午前2
総じて「ぬるい」問題ばかりでした。合格者は80点以上取れているのではないでしょうか。
2.午後1
落ちるならここと思い,集中力最大で臨みました。
ざっと問題に目を通し,組み易しと判断した問1と問3を選択。片方に時間をとられすぎるということも無く,比較的順調に解けました。
まずまず歯ごたえのある問題で,ネットワークスペシャリスト試験として当然の難易度と思います。
3.午後2
午後1に比べれば何とかなるだろう少々楽観視していたのですが,問題に目を通して,まったくもって組み難しのように思えて愕然としました。気を取り直し試験対策で勉強したテーマが多そうな問2を選択。しかし難易度はやはり相当なもので,途中で幾度と無く動揺し,残り1時間のところで選択替えも頭をよぎりました。
設問2までで90分近くを消費し,さらに動揺しましたが,焦る気持ちを抑えつつ,こうなったら以降は全問部分点狙いだと開き直り,とにかく各設問に歯向かいました。解答を書くための根拠や前提条件を問題文中から見つけられない設問は,試験対策で培った勘と経験でそれらを想像して解答を書きました。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
・紙に書く
頭の中で思いつくことと,それを紙に書いて表現できることの間には,結構隔たりがあります。勉強を始めて,多くの方が実感する隔たりだと思います。しかし,練習を積めば乗り越えられる隔たりだとも思います。
・記述式で使える語彙を習得する
言いたいことを紙に書いて表現できても,字数オーバーでは元も子もありません。同じことをより少ない字数で表現できる語彙のストックを,普段の問題演習などから積み重ねましょう。例えば,ルーティングテーブルのことを経路表と表現すれば,字数をぐんと削減できます。
・まずは時間内で解く
普段の問題演習時から,まずは決めた時間内で解いてみることで,制限時間を意識しながら(つまり,難しい設問は後回しにして,時間内に最も多く点数を取ることを考えながら)問題を解く感覚を養いましょう。本試験では制限時間がありますから,この感覚は必須だと思います。例えば午後1なら1問で40分以内が目安でしょうか。もちろん,時間になっても答案が出来上がらなかったら,出来るまでそのまま続行です。
・まずは問題の難易度を見極める
普段の記述式問題の演習時から,解き始める前に問題にざっと目を通し,本試験でこれが出たら選択するか?を見極める練習を行いましょう。私は4段階(ぜひ選択したい,どちらかと言えば選択したい,どちらかと言えば選択したくない,選択したくない)で分類しています。そして私の判断基準は,問題文でストーリーをざっと追った後に設問を見て,瞬時に解答の方針が想像できた設問がどれだけあるか,です。本試験でも解く前に問題選択を迫られるわけですから,難易度を短時間で正確に判断できる力は重要です。
・とにかく書く
前項の3でも触れたとおり,何でもいいからとにかく書くことは重要だと思います。何か書けば部分点の1点でももらえるチャンスがありますが,白紙ではノーチャンスです。