トータルで合格出来る勉強をする
昨日,数学や基礎理論の話をしましたが,情報処理技術者試験に限らず,試験というものは,全部できなくても合格できます。入試などは,合格最低ラインは5~6割のところが多いですし,資格試験は,6~7割が合格ラインのものが多いです。
そして,情報処理技術者試験は,午前(午前1,午前2),午後(午後1,午後2)のそれぞれで,100点満点中60点が取れれば合格です。
ですので,苦手分野はある程度あっても合格出来ます。
もちろん,すべての分野がつながっているので,すべての分野を「勉強すること」は大切だと思います。
でも,ひととおり勉強してその上で苦手な部分,というのは,全部克服できなくても大丈夫です。
午前分野は特に,1つ2つ苦手なところがあっても合格ラインには到達します。
高度午前1や,応用情報技術者午前は,ホントにまんべんなくIT全分野が出題されます。
午前の試験範囲は,大分類で9分野,中分類で23分野に分かれているのですが,高度午前1の30問は,23分野すべてがひととおり出てきます。ですので,実は,ここばかり出る,という重点分野もなければ,ここは出ない,という無視できる分野もありません。
ですので,全部勉強して,全体を見通せるようになるのは大切です。
でも,できない分野はあってもOKです。例えば基礎理論が苦手でも,全体からみると割合は1割程度です。やってみて苦手なら,無理に克服しなくても,他でカバーすればいいと思います。
午後の分野も,6割取れれば合格出来ます。
高度区分の場合,押さえとかないとダメな頻出ポイント,というのがありますが,そこさえ押さえれば,あとは少しぐらい足りなくても合格出来ます。
合格ラインは6割なので,何問か解けない設問があってもOKです。
あと,意外と,午後2の論文も,そんなに敷居が高いわけでもありません。
感じとしては,大体6割ぐらいの出来,というので,十分合格出来ます。完璧な論文を書けるようにならなくっても,ある程度準備しておいて,本番で全力を尽くせば,結構なんとかなります。
試験まであと1ヶ月と少しですので,やれることに限りがあります。
こんなとき,「どうしてもできない,苦手なところ」にフォーカスを当てると,気ばかり焦って,勉強がはかどらなくなります。
できないところ,やり切れないところはある程度割り切りながら,トータルで合格出来る勉強をやっていきましょう。