「何をやらないか」を決める
今日で5月も終わり,明日からはいよいよ6月です。
いつもと違う季節感なので自覚しづらいのですが,特別試験まではあと26日(基本情報,ITパスポートはあと40日)しかありません。
この時期にやることとして,一番大切なことは,ある程度の「見切り」,つまり,何をやらないかを決めることです。
情報処理技術者試験は,それぞれの試験区分ごとに大事なポイントやテーマがあって,それを外すと受からないのですが,逆に,「これはポイントじゃないから,実は外しても大丈夫」という部分は結構あります。
知らない人だと一番意外な,これができなくてもOK,というポイントとしては,データベーススペシャリスト試験の「SQL」があります。
データベースなのにSQLできなくっていいの?という気がするのですが,データベーススペシャリスト試験は,プログラミングをする人ではなくデータベース設計をする人のための試験なので,SQLを書くのは部下に任せる,という位置づけです。
ですので,実は,SQLはまったく書けなくっても,データベーススペシャリストに受かってる人は大勢います。
もちろん,できるに越したことはないのですが,時間がないときには見切るのも一つの方法です。逆に,データベース設計の「正規化」がわかっていないと,データベーススペシャリスト試験にはまず受からないので,こちらは手を抜くわけにはいきません。
あと,応用情報技術者試験の基礎理論,アルゴリズム。
わかっているといろんな分野の基礎になるので,大切な分野ではあるのですが,必ずできないと合格出来ないわけではありません。一朝一夕にできるようになる分野でもないので,追い込みの時期には避けるのも一手です。
情報セキュリティスペシャリストのセキュアプログラミングも,余裕があればやった方がいいですし,やれば合格可能性は上がると思います。ただ,プログラマーではない人がやると,理解するだけでも大変ですし,避けても合格
はできます。
エンベデッドシステムスペシャリスト試験だと,ハードウェア,電気回路の話は,わかってなくても実はOKです。
せっかく勉強するのなら,ひととおりマスターする方が楽しいですが,ハードかソフト,どちらかに絞って勉強しても,午後は突破できます。
残り時間が限られているときに,あれもこれもやろうとすると,どれも中途半端にやりがちです。
思い切って,やらないことを決めた後,本当に必要なことに力を注いでいきましょう。