株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

間違えてみる

試験問題の解答を書くとき,「正しい解答を書こう」と頑張ると,かえって書けなくなることがよくあります。
企業研修などでよくあるのが,記述式の解答を書くときに,固まってしまって何も書けなくなる人。
あと,論文を書き始めるときに,書いては消しを繰り返して,設問アで止まってしまう人。
そんなときには,「間違える練習^^」ぐらいに思って,とりあえず書いてみるのがおすすめです。
勉強するときの問題演習では,いくら間違えてもかまいません。
最悪,全部間違えていても,そこから間違えた原因を分析して,次から答えられるようになれれば全然OKです。
勉強のときには,いろいろ転んでみて,うまく間違いの経験を積みつつ,段々正解が書けるようになる,というのが王道です。
私が昔,ネットワークスペシャリストを受験してた頃のノートが今も残っていますが,こちらはもう,間違いだらけです。知識がなかったり,問題を読み間違えていたりして,ほとんど間違いだらけなものを,真っ赤になる感じで採点しています。
そこから,足りない知識を調べたりして追加して,ひととおり理解したら1回目が終わりです。
そして,時間をおいて2回目でもう一度解いてみます。1回目よりはだいぶんマシではあるのですが,やっぱり間違えます。そうして,繰り返し間違えるところは自分の弱点なので,そこを重点的に補強します。
3回ぐらい回せば,だいたい同じような間違いはしなくなってきます。
こうやっていっぱい間違えておくと,本番では,「自分の間違えそうなポイント」も見えてきます。
「あ,この計算問題は単位を間違えそうだから気をつけよう」とか,「なんか問題文にヒントが隠れてそうだから問題読み直そう」とか,よくわかるようになります。
そうすると,ミスも減りますし正答率が上がります。
最初からうまくできる人なんていません。
本番で真っ白になったり,適当な回答を埋めたりする前に,あらかじめ間違いを経験しておきましょう。
そうすれば,本番では間違えずに,うまく対処できるようになると思います。