新しい可能性を見る

わく☆すた中の人,けんけんです。
#またまた登場でございます。
わく☆すたは,情報処理技術者試験の対策をしているので,美月さんも自分も情報処理技術者試験には合格して合格証を持ってます。けれども,その他にあまりメジャーじゃない資格と言うかライセンスも持っていたりします。
実は二人とも,「アマチュア無線技士」なのです。
ちなみに,美月さんは3アマ(昔の電信級と同じ)。自分は2アマで,唯一美月さんに勝っている分野だったりして。
そんなアマチュア無線業界のイベント「ハムフェア2011」が東京・有明で開催されたので,けんけんが代表して行ってきました。(美月さんは執筆が忙しいので,行けませんでした。)
インターネットや携帯電話が普通にある世の中で,何故ゆえ“無線”なの?と思われる方,多いかもしれませんが,両方とも10年前にはありませんでしたよね。アマチュア無線は,昭和初期の時代から,脈々と続く『King Of Hobby』なのです。
さて,今回は去年ハムフェアに参加した後に,思わず無線熱が再発し,無線機を新しく購入してしまいました。なので,その周辺機器で何か面白いものはないか探しに行く目的もありました。
その中で,時代の変化を告げるような新しい試みを見つけたのです。
アマチュア無線とコンピュータは,そもそもアマチュア無線家が新しい物好きなので,無線機とパソコンをTNC(モデムみたいなもの)で接続し,パソコン通信時代からパケット通信(AX-25プロトコルによる。)などで融合されてきました。
インターネットが普及すれにつれ,無線のインターネットGWによるVoIP化(D-STAR,WiRES,Echo-Link)などが行われてきていました。
けれども,けんけん的にはイマイチ触手が動かず,デジタル通信するためのDTMFマイクは買わずに1年すぎてしまいました。
今回,「これは!」と思ったものは,CQ ham radioから発表された,オリジナルモジュールの「SDR-49シリーズ」です。
(情報が新しすぎて,まだWebに公式な物がないので,リンク載せられませんが,ハムフェアに参加してきた方々がブログなどに公開しているので,気になる人は検索かけてみて下さい。CQ誌の2011年9月号に2Pだけ記事になってます。)
「すごい!」と思ったのは,SSB受信機が10cm四方位の基盤3枚で出来上がってしまうことです。ちなみに,デジタル処理のデコーダーICが乗っていて,DSP処理されます。それにLAN端子が付属しています。しかも,制御はAndroidのスマートフォン! スマフォから受信した音が出てくるのです。
基板3枚がどれだけすごいかどうかは,SSB受信機の仕組みを説明しないといけないので割愛します。また,スマートフォンが使えるってことは,場所の制限がなくなるってことです。それに,Androidなので,安価なタブレットもコントロールパネルとして使えます。
アマチュア無線ってのは,家にある無線機を使って通信するので,電波出すには無線機がある場所にいなければなりませんでした。けれども,このモジュールを使ってインターネットに接続すれば,ネット環境がある場所であれば,どこからでも運用できてしまうのです。それに,このモジュールには,NAT超え機能も持っているので,ネットワークの複雑な設定も必要ありません。
なので,ロケーションの良い場所にアンテナ立てて,それを利用するなんて事が可能になっちゃいます。そして,受信したデータをストリーミング配信して,複数人同時受信なんてこともできるようになります。
また,おまけとして,SSBってのは帯域の幅が狭くて音質が悪いのが常識だったのですが,このモジュールでデジタル処理することで,Hi-Fi化(最近,Hi-Fiなんて言わないか。^^;)も可能になります。
そして,モジュールを活用することで,近年手に入らなくなってきた無線機を自作するパーツが手に入らなくなる問題も解決し,アマチュア無線家の自作への道が開けてもきます。自分も自作派復活できるかもしれません。
そんなわけで,このモジュールについての記事が連載されると言うことで,10うん年ぶりにCQ誌も買ってしまいました。
無線が好きと言っても,電子デバイス系やRF系はそれほど,強くないし,取り残され感があったのですが,モジュールができることで,今まで積み上げてきたものが使えるぞと,わくわくしてます。
趣味まるだしの記事になってしまいましたが,こんな世界もあるぞってことで,今回はこのへんで。