今日の東京は,いろいろ交通が麻痺して大変ですね。
くれぐれもご無理なさらないよう,安全と健康第一でいきましょう。

私は情報処理安全確保支援士試験の企業研修のため東京にいるのですが,受講生が来られず,午後開始予定となってしまいました。
せっかくなので,情報処理安全確保支援士試験について,ここで少しまとめておきます。

情報処理安全確保支援士試験とは

情報処理安全確保支援士試験は,国家資格『情報処理安全確保支援士』(登録情報セキュリティスペシャリスト)として登録するために必要な試験です。

試験の全体像

情報処理安全確保支援士試験は,セキュリティの専門家のための試験です。
前身の情報セキュリティスペシャリスト試験から試験制度が変更され,2017年(平成29年)4月より実施されています。

年2回,4月と10月の第3日曜日に,情報処理技術者試験と同時に実施されます。
情報処理技術者試験の高度区分と,受付窓口や実施団体,合格発表日,試験時間などは全部一緒で,次のようになっています。

試験時間 出題形式 出題数・解答数 合格ライン
午前1 9:30~10:20(50分) 多肢選択式(四肢択一) 30問・30問 60点/100点満点
(18問正解)
午前2 10:50~11:30(40分) 多肢選択式(四肢択一) 25問・
25問
60点/100点満点(15問正解)
午後1 12:30~14:00(90分) 記述式 3問・2問 60点/100点満点
午後2 14:30~16:30(120分) 記述式 2問・1問 60点/100点満点

※午前1,午前2などの数字の1,2は本当はアラビア文字ですが,文字コードの互換性のため,数字に変更しています。

午前1,午前2は配点,合格ラインは明確で,それぞれ60点で足切りが行われます。
午前1は他の情報処理技術者試験の高度区分と共通です。一度,午前1試験を突破するか,応用情報技術者試験試験に突破すると,その後2年間(4回)は,午前Ⅰ試験は免除されます。

突破率と合格率

現在まで5回実施された情報処理技術者試験のそれぞれの時間区分ごとの突破率及び全体の合格率は,次のようになります。

試験時間 平成29年春 平成29年秋 平成30年春 平成30年秋 平成31年春
午前1 53.0% 47.9% 58.2% 51.7% 50.8%
午前2 77.8% 76.8% 78.2% 71.2% 79.8%
午後1 54.4% 61.2% 50.7% 60.5% 53.8%
午後2 52.3% 49.9% 55.8% 57.6% 59.1%
全体 16.3% 17.1% 16.9% 18.5% 18.9%

全体的な合格率は,16%~19%となっています。

ちなみに,この数字は,他の情報処理安全確保支援士試験の高度区分と比べると,かなり高いのです。ネットワークスペシャリスト試験やその他の試験だと,だいたい12~15%ぐらいですし,以前の情報セキュリティスペシャリスト試験もそれくらいだったので,新試験制度になって上がったとも言えます。

また,各試験時間別の突破率は,全体的に最も低いのは午前1になっています。午前1は,免除の方が半分以上ですが,午前1から受験される場合には,この時間区分が一番の難関という認識を持っておいた方がいいです。

試験の傾向の変化

全体的に,情報セキュリティスペシャリスト試験に比べて,情報セキュリティ技術の比重が高まっています。情報セキュリティマネジメント試験が新設された2016年(平成28年)4月以降には,マネジメント系の,技術が必要ない内容の午後問題は出題されていません。

情報処理安全確保支援士試験 合格のポイント

情報処理安全確保支援士試験の合格のポイントをまとめると,次のようになります。

試験の学習で重要な点

情報処理安全確保支援士試験の学習で重要な点は次の五つです。

  1. 情報セキュリティに関する実務経験があるかどうか
  2. 応用情報技術者試験合格レベルの基礎知識があるかどうか
  3. プログラミング経験やスキルがあるかどうか
  4. 国語力(文章の読み書きができる能力)があるかどうか
  5. 情報セキュリティについての知識があるかどうか

基本的に,実務家のための国家試験なので,実務経験があると有利です。なくても学習で対応できますが,試験に直結した実務経験がある場合には,試験勉強はあまり必要ありません。
また,情報セキュリティの試験なのですが,情報セキュリティという技術自体が他のIT関連の技術との複合技術なので,情報セキュリティ以外のIT全般の基礎知識が必要となります。国語力,特に読解力が必要となる試験でもあります。

合格のための勉強法

合格のための勉強法として,王道は次の2つです。

  • 参考書などでひととおりの知識を身につける
  • 過去問を3期分マスターする

特に,過去問をしっかり理解して解けるようになることが,合格への一番の近道となります。
一般的には3期分しっかりやれば十分ですが,もっと多めに,情報処理安全確保支援士試験で出題された過去5期分がしっかり学習できれば万全です。

取り急ぎ,大事そうな情報をまとめてみました。
今後加筆はしていくかもしれません。

試験まであと1か月と少し,できることをしっかり行っていきましょう。