株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

参考書の誤植(初期不良)を疑ってみる

わく☆すた,けんけんです。
#美月さんが体調不良のため,またまた登場です。
先日,業務用のPCを少し高速化しようと,SSDをキャッシュにしてHDDのアクセスを高速化できる拡張カードを購入してみました。丁度,某上級者向けブランドより新製品が出るとのことで,その製品を選択することにしました。
AKIBA PC Hotline!で販売されたのをチェックし,いそいそとアキバに徒歩で出かけ製品をGETし,デスクトップPCに取り付けてみました。
けれども,動くことは動くけれども,CrystalDiskMarkでベンチマークを測ってみるとHDDのマザー直結単体より遅くなってます!
ドライバを入れ直したり,SSD単体でベンチマークを測定してみたり,あれこれ悩みましたが,これは何かの不良かもしれないと,購入したパソコンショップAに電話して持参することにしました。
すると,ショップではカードが認識されず,初期不良とのことで交換することになり,無事,使えるようになりました。
(思った程速くなってないのが悲しいですが・・・)
実はこの初期不良は,情報処理技術者試験の参考書でも発生します。(本なので“誤植”ですよね。)
特に初版に多く発生します。(中にはずっと誤植のままの本もあったりして。)
たぶん1冊完璧にこなせば合格するであろうと思われる本に,「情報セキュリティスペシャリスト午後オリジナル問題集」と言う本があります。昔はネットワークスペシャリスト版もあったのですが,部数が出ないので改訂されなくなってしまいました。
そのネットワークスペシャリスト向けの初版は,かなり多くの誤植があったのです。
当時受験生で,これをやれば合格するだろうと,交通事故で入院していたこともあり,ひたすら毎日オリジナル午後問題を解いていました。
そうすると,「これって答え無いよな」とか「図が間違っている。線が足りない」とか気づいてくるのです。当時,ネットワークスペシャリスト向けの掲示板があり,そこに「おかしいと思いますが,皆様どうでしょうか?」と書き込みすると,著者の野崎先生から直々にコメントがあったのです。(このネタ,前にも書いたかも。)
そこから誤植を見つけたら,メールでお知らせすることになり,誤植はWebで公表すると言う好循環が生まれました。そのおかげもあって,その年にネットワークに合格することができました。
なので,もし参考書を読んで「おかしい?」と思ったら,出版社の本のページを探してみて下さい。もしかしたら誤植かもしれません。
あれこれ一人で悩むのではなく,正規の情報にアクセスしてみて下さい。
一番マズイのが,誤りをそのまま覚えてしまうことです。
上の例で言えば,HDDにSSDのキャッシュを付ければ,HDD単体のベンチマークより悪くなるはずがありません。
そんな定石を信じて,真実を探ってみて下さい。
試験問題も,そんなもんです。登場人物のS君が,おかしな行動をしている時に,「これっておかしいよな。こうだよな。」と思えたら,それが設問になっていることばかりです。
こう考えると,前に美月さんが書いていた,「適度にネガティブになる」にもつながってくると思います。
「あれっ?」と思うことは鵜呑みにせず,自分を信じて,進んでゆきましょう。

今日は,このへんで。