株式会社わくわくスタディワールド

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情報処理技術者試験に必要な基礎力のつけ方

わく☆すた、美月です。
本日は、実家のある広島に来ております。
情報処理技術者試験に必要な力ですが、「国語力」という言い方をすると、いろんな解釈をされる方がいるかと思います。「学校の勉強なんて・・・」という人もいますし、「技術者には関係ない」と考える人も多いかと思います。
でも、国語力って、実は、よく言われる次のような力と密接に関係しています。(というか、包含してます)
・論理的思考力
・読解力
・コミュニケーション力
 (文章で人と意思疎通を取る力)
・表現力
・ドキュメント力
 (わかりやすい仕様書を書く力)
本来、学校の勉強で国語を教えるのは、社会に出て使える力を身に付けるためです。
最初に小学校で、ひらがなを覚えて、漢字を覚えて、日本語で読み書きができるようになります。そして、徐々に難しい文章を読みながら、文章から言いたいことを読み取る力を身に付けます。さらに、論理的にまとめて、言いたいことが伝わる文章を書く力を身に付けます。
一朝一夕には身につきません。そのために、高校まで、6・3・3で12年かけてじっくりやるように、学校のカリキュラムは組まれています。そこで身に付けた力をもとに、社会人になってから、いろんな仕事をやるのです。
本来、高校までの国語(現代文)をちゃんとやっていれば、文章を読んだり書いたりするときに必要な力は身に付くようにできているのです。ただ、高校までの国語レベルの内容を理解していないと、読解力などが不足して、仕事をしたり試験問題を解いたりするときに不便が出てくるのです。
社会人になってから、付け焼刃のように、この力をつけようとする講座も、いろいろ存在します。
「SEのための文章講座」「クリティカル・シンキング」「ドキュメント力養成」etc.、読解力や文章力が足りないことを自覚していると、こういうことで、何とかしたくなります。別に、それでなんとかなるレベルなら、それでいいと思います。
ただ、私が論文対策の講義などで見ていると、論文の型や、ドキュメントの形式をいくら教えても、中身の文章がわかりにくいと、やっぱりわかりにくかったりします。あと、型を教えても、それに沿って書けない人も多いです。
このあたりは、やっぱり基本的な国語力不足かな、と感じています。
こういった場合には、国語を復習するのが、一見回り道に見えて近道です。
高校生や中学生向けの参考書、最近は面白くてわかりやすいものがいっぱいあります。単に小説を読むような本ではなく、「論理的に文章を読む方法」が解説されている高校の現代文の教科書は、秀逸なものが多いです。
一度、手にとって見られるのは、とてもおすすめです。
情報セキュリティスペシャリスト試験対策などで、私はよく、国語の問題っぽく、午後の問題文から、「この文章の、「それ」は何を指しているでしょう」という質問をします。文章を読み間違える人は、こういう質問に答えられないことが多いです。大学入試の頃には、「現国なんて、何の役に立つんだろう」と思ってましたが、意外と今、役に立ってるなと感じることが多いです。
社会人なので、受験に必要なこと全部をやる必要はないと思います。
論理的な文章の読み方、書き方がわかっていればいいので、そういった実用書を読んで実践してみるのでもいいと思います。
ただ、国語っていうのは、意外と基本的な力のベースになっていますので、ちゃんとやるとあとが楽です。
ということで、わく☆すたでは、国語力をつけることを強く推奨しています。