株式会社わくわくスタディワールド

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同じ本を読み返す

本というものは,一度読んだだけだと理解しきれないことが多々あります。
そんなときには,何度も読み返すことによって,段々理解が深まってきて,体になじんできます。
読んでみて,「なんか面白いんだけど,よく分からない」という本ってあると思います。
そのとき,わからなくても面白い,と感じられる本なら,何度も読んでみるのはおすすめです。
いい本だったら,読み返せば読み返すほど味があって,しっかりと智恵が身につきます。
私にとっては,「マスタリングTCP/IP入門編」が,そんな感じの本でした。
最初は読んでも,半分くらいしかわからなかったのですが,なんか面白くって,何度も読み返すうちに,段々わかるようになってきました。
あと,C言語を学び始めた時に使った「現実的なCプログラミング」(現在の「C実践プログラミング」)も,何度も読み返して学習しました。
プログラミング言語C」もいい本ではあって何度も読みはしたのですが,これだけではCが理解できなかったので,併用して学習したりしていました。
データベースも,「リレーショナルデータベースの基礎」(今の「リレーショナルデータベース入門―データモデル・SQL・管理システム」)をしつこいぐらい読み返して,やっと正規化や候補キーが腑に落ちるようになりました。
小説やビジネス書などと違って,技術書は1度読んで終わり,というものではないように感じます。
知識を得るだけならいいのですが,「身に付ける」という作業が入るときには,何度も読んで実践する,というのはとても大切になります。
個人的には,プログラミングやネットワーク,データベースあたりは,頭で理解する,というよりも体が納得するぐらいまで腑に落ちることが大切だと感じています。
そのためには,一見ムダなようにもみえる,同じ本を何度も読み返す,という行為は,とても役に立ちます。
試験までの今の時期,やみくもに新しいものに手を出すよりは,今まで読んできた本をもう一度読み返すこともおすすめです。
試験に大切なのは,単に覚えている知識よりも,自分の身になっているスキルです。
今一度,自分が読んできた本を振り返って,知識を定着させていきましょう。