株式会社わくわくスタディワールド

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いろんなレベルで文章を読む

試験問題を解くとき,「問題文を速く読む」ことがポイントになってくることは,結構あります。
例えば,データベーススペシャリスト試験の午後2では,ほぼ間違いなく,時間との戦いになります。
こういったときに大切なのは,単に速く読むというよりも,「ざっと読む」と「詳しく読む」という2つのレベルの読み方を使い分けることです。
私自身,午後2問題を解く場合には,だいたい2回,読んでいます。
最初に,ざっと読んで,全体像をつかんで,それから設問に合わせて,2回目を読むのです。
このあたりの詳しいやり方は,講義などで実際の問題を例にしないと説明しづらいので省略しますが,最初から全部,詳しく読むわけではありません。
一般的に,文章の読み方には,大きく分けて次の3種類があると思います。

1.ざっと目を通す
2.普通に読む
3.詳しく,1行1行,なめるように読む

試験問題を解くときには,1のざっと目を通すレベルで,全体像を見通します。
午後1や午後2で問題選択するとき,可能であれば,このざっと目を通すレベルで全問を見ると,選択ミスはほぼなくなると思います。
そして,問題を選択して,設問を見た後で,2の普通に読むレベルで,問題を読みます。
それで問題が解ければ終わりです。
ただ,それだけだとヒントが足りない時や,答えが導けないときには,3のレベルでの読解が必要です。
特に,情報セキュリティスペシャリストの午後2などでは,普通に読んでいると気づかないところに,解答のヒントがあったりします。
時間の許す限り,詳しく,じっくり読みこなすことで,合格レベルの答案に近づいていきます。
ただ,「試験問題を速く読む」と言っても,このように,いろいろなレベルでの問題文の読み方があります。
全部丁寧に読んでいたら,どんなに時間があっても足りなくなります。
適度に,読む速度を変えて,使い分けるのが肝心です。
このあたりは,問題文に限らず,本を読むときなどにも,練習してみるのがおすすめです。
専門書などで,難解な文章を少しずつ,なめるように読んでいく読み方。
ライトノベルなどで,とにかく速く,読み飛ばしていく読み方。
雑誌などで,お気に入りの記事だけを,普通に読む読み方。
いろんなタイプの本を読むと,このあたりの練習は,自然にできていきます。
試験まで余裕のある今の時期には,試験に関係ない本もいろいろ読んで,こういった読解力を鍛えるのもおすすめです。