株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

今のレベルに合ったことをやる

勉強する時に,やるととっても危険なことに,「段階の飛び越し」があります。
これをやってしまうと,頑張っても頑張っても結果が出ない,という悪循環に陥ってしまいます。
参考書を見て,難しいことが書いてあってよくわからない。
「でも,これができなきゃ合格できないんだ」と思って,一生懸命頑張って,その参考書を読み通したとします。
その勉強は,残念ながらほとんど身に付かないのです。
逆にやり遂げてしまうと,「あんなに頑張ったのに,できるようにならなかった」ということで,自信を失うきっかけになりがちです。
そうすると,自分の能力も信用できなくなり,「自分はどうせ才能ないから。。。」と勉強しなくなる,という悪循環に陥ってしまいます。
実は,学校の勉強でできなくなるパターンには,これが多いのです。
小学校,中学校,高校。。。と,どの段階かは人によりますが,ある一時期につまづいてしまうと,そこから伸びが止まることになります。
実際,中学生の時に,盲腸の手術で1週間入院している間に授業についていけなくなって,そこから勉強ができなくなった,という人がいました。
特に,数学などの積み重ねがものをいう科目では,どこか1ヶ所でつまづいてしまうと,後々まで尾を引きます。
そして,学校に限らず,どんな試験でも,基本は同じです。
「今のレベルで理解できる,今よりもちょっとレベルが上のこと」をやっているとき,人間は一番学びます。
情報処理技術者試験は,国家試験だけあって,かなりカリキュラムが考えられています。
ですので,ITパスポート,基本情報技術者,応用情報技術者と順に学んでいくと,IT全般についての基礎知識が身につけらやすいようにできてます。
途中の段階は,決してムダではないのです。
ですので,「基本情報技術者,応用情報技術者は受けても意味ないから,いきなり高度を受ける」というのは,かなり危険な行為なのです。
実際,ネットワークスペシャリストやデータベーススペシャリスト試験では,受け続けて,そして不合格を続けて10数年,という方が何人もいらっしゃいます。
これをやっていると大変なのは,「自分はできない」ということが自分の体に刷り込まれてしまうので,すっかり自信がなくなってしまうことです。
こういう時には,一度,ITパスポート,基本情報技術者,応用情報技術者のステップを踏んで高度に戻ってくるというのが,実は遠回りに見えて早道なのです。
今の高度区分は,昔に比べて受かりやすくなっていますので,一度戻って復習すると,案外あっさり突破できたりします。
実際,昔情報処理技術者試験を受けていて,途中であきらめていた人が,最近また基本情報技術者試験から受け始めて,3連勝で情報セキュリティスペシャリストまで受かった,という例もあります。
無理に挑戦し続けるよりも,今のレベルにあった,ちょうどいいところからやり直す方が勉強も楽しくなります。
丸暗記しても,理解出来なければ,情報処理技術者試験には受かりません。
急がば回れ,ということで,今の身の丈に合ったところから,進んでいきましょう。