株式会社わくわくスタディワールド

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カテゴリ: ITストラテジスト

ITストラテジストの参考書

春の試験もまだなのですが,本屋には続々と,秋の試験向けの本が出揃っていますね。
ということで,秋試験向けの第1弾として「ITストラテジスト」向けの参考書や書籍について,まとめていきたいと思います。

まず,去年までと一番変わった点としては,「情報処理教科書 ITストラテジスト 2014年版」の著者が変わり,内容ががらりと一新されたことにあります。

この本は,今まで「ITストラテジスト午後2 最速の論文対策」などの本を書かれていた広田先生が書かれた著書になります。

ITストラテジスト合格体験記:まささん

情報処理技術者試験で合格するのに一番大切なことは,「落ちても受け続けること」です。
基本情報技術者や応用情報技術者試験ぐらいまでは,一発で合格し続けることは可能ですが,高度区分になると,なかなか難しくなります。
全区分取得されている方で,一度も落ちたことがない方は聞いたことがありませんし,私も何回も落ちています。

ITストラテジスト合格体験記:ザウルスさん

本日から,春の情報処理技術者試験の受験申込みが始まりました。
私は予定通り,システム監査技術者で申込みを行いました。
システム監査だと,私はまだ受験者の平均年齢ぐらいなので,自分を若く感じられるのもいいですね。\(^^;ヲイ

情報処理技術者試験は,若い方の応募が主流なのですが,年配の方の受験も増えてきています。統計資料(平成24年度,PDF)の年齢別の構成比によると,システム監査技術者とITストラテジストは,51歳以上の受験者数が,他の年齢層よりもかなり多くなっています。システム監査で全体の14%,ストラテジストで9%ぐらいです。

今日の合格体験記は,その中の一人,50代になってどんどん成長を続けるザウルスさんです。
ザウルスさんは,「情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:ザウルスさん」「プロジェクトマネージャ合格体験記:ザウルスさん」に引き続き,3つ目の体験記となります。

以下,合格体験記です。

ITストラテジスト合格体験記:らっこさん

最近,すごく感じているですが,家庭を持って両立して忙しく働いている人の方が,そうでない人より試験に受かりやすいように思います。
時間がたっぷりあるとしっかり勉強できそうな気がするのですが,意外とそんなことはなく,余裕があると遊んでしまうことも多いです。

時間のない中でやりくりというのは,マネジメント能力も磨かれますし,特に高度論文系の場合には効果を発揮します。
家庭を持つとパートナーや子供,親戚など,意見の合わない人とのやりとりも増えてきますし,わかりやすく人に説明する能力も,磨かれるように感じています。

今回は,仕事をして子育ても地域活動でも頑張ってという,そんな時間がない中で3区分目の高度区分に合格されたらっこさんです。

らっこさんには,「情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:らっこさん」「プロジェクトマネージャ合格体験記:らっこさん」の合格体験記もいただいています。

以下,合格体験記です。

ITストラテジスト合格体験記:エンバグさん

情報処理技術者試験の論述系区分の場合,何より大切なのは,「その試験の対象者像の考え方」をすることです。
プロジェクトマネージャ試験ならプロジェクトマネージャとして,人をマネジメントする立場で書く必要がありますし,ITストラテジストなら,経営とITを橋渡しする立場で書く必要があります。

そして,その試験区分ごとの考え方を身につければ,論文や記述式解答の書き方などは全区分で共通ですので,連続合格はしやすいと思います。

今日の合格体験記は,見事ITストラテジスト試験に合格されたエンバグさんです。
エンバグさんは,「ネットワークスペシャリスト合格体験記:エンバグさん」「情報セキュリティスペシャリスト合格体験記:エンバグさん」「ITサービスマネージャ合格体験記:エンバグさん」に続き,4区分目の合格体験記になります。

ITストラテジスト合格体験記:瀬戸美月

論述式の試験の場合,一番大変なのは,最初の論述式の試験に合格することだと思います。
最初の受験時には,その試験区分に沿った内容の学習と,「論文の書き方」の練習の両方が必要だからです。
私(美月)の場合,最初のアプリケーションエンジニア(今のシステムアーキテクト)受験時には,一度不合格にもなっていますし,論述式の試験の対応の仕方がわからず,結構苦労して合格しました。
字数も,合格できるぎりぎりの字数で合格したように感じています。
そして,次の難関は,「自分の業務と離れた論述式の試験に合格すること」です。
これができないと,自分の業務に対応した試験区分に1つか2つ合格する,というだけで終わってしまいます。

ITストラテジストのおすすめ参考書

私(美月)は去年,ITストラテジスト試験に合格しました。
といっても,システムアナリストからの取り直しですし,2回目の受験なので,それほどいっぱいは勉強していません。
しっかり使った参考書は,アイテックの本試験問題集だけで,過去問3回分をとにかく解く,という勉強方法でした。
今年版は,「2012 徹底解説ITストラテジスト本試験問題」として発売されています。
ただ,この本だけだと,午後2対策には足りません。

個人的には,仕事柄,午後2は自分で採点できるので特に困りませんでしたが,普通は午後2対策は必要だと思います。
去年,「おすすめ参考書 ~論文対策編~」の記事でも紹介しましたが,TACで出している「最速の論文対策」シリーズの,「ITストラテジスト午後2最速の論文対策」が結構おすすめです。

論文の事例集だと,「ITストラテジスト合格論文の書き方・事例集 第3版」がありますが,事例を読むだけでなく,しっかり書き方を知っておくことも大切だと思います。
午後1が苦手で,いつも午後1で落ちてしまう,という方には,午後1向けの参考書もあります。
電子書籍(PDF販売)ですが,「ITストラテジスト(情報処理試験)誰も教えてくれなかった午後1記述対策」ということで,午後1対策に特化しています。
この本の著者は,先ほどの「ITストラテジスト午後2最速の論文対策」と同じ方です。広田航二先生は,「ITストラテジスト(最速の情報処理試験論文対策)」というブログも書かれています。

ITストラテジストは,私が最初に受けたときには,あまり参考書がなく,勉強するのに苦労した覚えがあります。
といっても3年前(平成21年)なのですが,年を追うごとに少しずつ充実してきた感じです。
ただ,ITストラテジスト試験は,参考書で知識をつけたら合格できる,というものではないので,早めに過去問を解いて,問題演習を行いながら,試験の意図や勘所をつかみとっていくといいと思います。
あと,ITストラテジストの視点をつかむのは,ほかの試験区分に比べて大変なので,最初の論述式試験としての受験はおすすめしません。
システムアーキテクトやITサービスマネージャに受かってからの方が,勉強しやすいと思います。
ITストラテジスト試験を受けるなら,試験対策を行うのにも,戦略的に楽しんでいきましょう。

ITストラテジスト試験

わく☆すた,美月です。
最近なんか,移動が多くてバタバタしていたのですが,やっと本来の仕事場で落ち着いてます。といっても,本日はこれから,IPA主催のイベント「IPAX2009」をのぞきに行ってきます。


今日の話題は,ITストラテジスト試験についてです。
この試験は,昨年までのシステムアナリスト試験で,上級システムアドミニストレータの要素も含んで,リニューアルした試験です。難易度やステータスを考えると,この試験は,情報処理技術者試験の最高峰といっていいと思います。私も,持ってる資格を何か一つだけ書く,という場面になったら,システムアナリストを書いてます。


ITストラテジストの対象者像や役割と業務などはIPAのホームページに載っています。
今までとの主な違いは,サンプル問題を見る限りは,以下の3つです。


  • 業種ごとの事業特性を反映し情報技術を活用した事業戦略の策定又は支援に関すること,

  • 業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定に関すること

  • 組込システムの企画,開発計画の策定・推進に関すること

単に情報戦略,ということではなく,業務知識などを活用して,業界の現状を把握しながら業種ごとに事業戦略を考えるようにする,という観点が求められるようになります。また,試験制度改定により多くの試験区分に含まれていますが,組込システムに関する問題が加わっていて,午後1,午後2で各1問ぐらいは出てくると予想されます。


あと,細かい話だと,これは論文試験全般に言える話ですが,論文の字数が変更になっています。今までだと,設問ウは付け足しぐらいで良かったのですが,明確に「600字以上1,200字以内」と示されたことで,きちんとひとまとまりの文章を考える必要が出てきています。このあたりは,以前の試験区分で受けてきた人は,練習して慣れておく必要があります。


全体としては,範囲は広がっていますし,全体戦略的な視点が求められるのだとは思います。学習内容としては,午前,午後別に見ていくと,以下のとおりです。


午前1は,他の高度区分と同一ですので,幅広い範囲の学習が求められます。
午前2は,ストラテジ系のみの出題です。範囲は,システム戦略,経営戦略,企業と法務のみになります。技術力でのカバーはまったく効かなくなったので,きちんと経営関係について勉強しておく必要は出てきています。


午後1は,業界の事情を読み取って答える必要がありますので,読解力はそれなりに高度なものが要求されます。ただ,基本的に問題文の業界の状況に合わせて答えますので,事前知識としては,経営戦略の基礎的な理解があれば十分だと思います。
午後2が,この試験では合否を分けるポイントです。ただ論文を書く,というだけでなく,「ITストラテジストの立場で」「問題文の状況に合わせて」論文を書いていく,という,高い視点と臨機応変さが必要になります。


午後2の論文の難しさは,情報処理技術者試験では一番だと思います。何となく書いていると,つい開発者の立場になってしまいがちになる人が多いのですが,それでは合格できません。ですので,論文試験に合格したことのない方の受験は,おすすめしません。まず,論文の書き方をマスターしてからの方が,結果的に近道になると思います。論文試験に未合格の方は,システムアーキテクトかITサービスマネージャの受験をおすすめします。


一気には行きづらいと思いますので,一歩一歩,レベルアップしていった方が確実です。
最終的なゴールとして,取るとステータスになる,という意味では,ITストラテジストは一番おすすめの資格です。