株式会社わくわくスタディワールド

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わく☆すたブログ ページ 42/91

データベーススペシャリストのポイントは,基礎理論とER図

今回,春向けの対策を,データベーススペシャリストに限っては,11月からスタートします。
スタートアップセミナー 合格への道しるべ」はあさって11月10日(木)に開催しますし,「データベーススペシャリスト対策+平成23年春過去問解説 5回コース」は,11月27日(土)のスタートです。

データベーススペシャリストの試験は,知識の量はとても少ないのですが,「ただ知って,理解しているだけ」では合格できません。ちゃんと,「腑に落ちて使える」ようになるまで,演習を繰り返す必要があります。
データベーススペシャリスト試験合格のポイントは基礎理論とER図の2つです。
正規化を中心とした基礎理論をしっかり理解して使いこなし,ER図が2時間で書けるようになるには,ある程度の慣れと演習が不可欠です。特に午後2は,2時間でなんとか合格点のとれるER図を書けるようになるというのは,かなり敷居が高いです。
データベース,特に試験で出てくる関係データベースの理論は,数学理論です。
ですので,人間の感覚で適当にやっていると間違えますし,すごく論理的に,答えを導き出す必要が出てきます。
候補キーの考え方を理解して,候補キーを間違いなく選び出せるようになるにも,ある程度時間がかかると思います。
そして,大量の午後2の文章を読んで,ER図に落とし込んでいく作業にも,熟練が必要です。
1つ1つのんびり考えながらだと,全然時間が足りなくなると思います。
そして,こちらも理詰めで考える必要があるので,人間の感覚でなんとなくやっていると,肝心なところで間違えてしまいます。
常識的な考え方の転換が求められて,それを身に付けるために練習が必要なのが,データベースの理論なのです。
ですので,とても頭がよかったり,再受験を繰り返していて慣れている方は遅くてもいいですが,通常は早く勉強を始めるのがベストです。
データベースの場合,「あ,わかった!」と感じられるレベルに行くまでに結構時間がかかりますし,どれくらいかかるのかは人によって違うので,早くからやった方が確実です。
そして,わかってしまえば合格できる,そんな,「勉強がしっかり報われる」ところも,データベーススペシャリスト試験の勉強にはあります。
楽して受かる道,何もしないで受かる方法,というのはないですが,きちんと勉強して,できるようになれば合格,というゴールがはっきりしていることも特徴です。
そして,データベーススペシャリスト試験の勉強は,設計の根本的なところの学習ですので,実は実務にとても役に立ちます。きちんと正規化を理解して,その上で非正規化しているテーブル構造と,ただなんとなく分けているテーブルでは,不具合の出にくさやパフォーマンスなど,いろんな面で大きな差が出てきます。
WEB+DB PRESS Vol.65」の「Webサービスとデータモデリング」のコラムで,データモデリングの勉強方法として,「データベーススペシャリスト試験」が勧められています。
このコラムには,「合格点を取れれば良いと考えるのではなく,解説を熟読してなぜこのようなモデルが適切なのかを理解することが大切」ということが書いてあります。実務に役立てるという視点でのデータベーススペシャリストの勉強は,とても大切です。
ただ,個人的には,ちゃんとデータモデルが理解できていないと,データベーススペシャリスト試験は合格できないので,ただ合格点が取れれば良い,という薄い勉強では合格は無理だと感じています。
データベーススペシャリスト試験ほど,「理解する」と「できる(受かる)」との間に距離がある試験も少ないと思います。なるべく早めにスタートを切って,着実に演習を続けていきましょう。

マネジメントが重視される情報セキュリティスペシャリスト

警視庁の警察官採用の職種に,「コンピュータ犯罪捜査官」というのがあります。
平成23年度 警視庁特別捜査官採用選考」を見ると,求められる経歴・資格等に,情報処理技術者試験の資格名が並んでます。
ネットワークスペシャリストに受かったことを利用して,受けたという人も何人か聞きました。
こういった仕事をやりたい人には,情報処理技術者試験の高度区分は,基礎知識として使えるのでおすすめです。
個人的には,今年はとうとう,年齢制限の壁を超えてしまったので無理ですが。^^;
これを見て,いつも話題になるのが,コンピュータ犯罪捜査官の警部補(4級職)と巡査部長(3級職)との資格の違いです。コンピュータ犯罪って,どう考えてもセキュリティ,って感じがするのですが,情報セキュリティスペシャリストを取っても3級職です。それに対し,ネットワークスペシャリストは4級職です。
これは,レベルというより,傾向の違いなのかな,とは感じています。
実際に試験を受けてみると分かるとは思いますが,セキュリティ技術そのものについて深く聞かれるのは,情報セキュリティスペシャリスト試験ではなく,ネットワークスペシャリスト試験です。
SSLの仕組みやIPSec,ファイアウォール,そのあたりの仕組みを深く考えさせる問題は,ネットワークスペシャリストの午後2には多いですが,情報セキュリティスペシャリストではありません。
情報セキュリティスペシャリストは,半分ぐらいはマネジメントの問題です。
考え方を理解して,その企業に合わせて,情報セキュリティマネジメントを行っていく,ということがきちんとできれば,知識はそれほどなくても合格できます。
逆に,いくらセキュリティ知識があっても,技術的に深く知っていても,マネジメントが分からないと合格できません。
ですので,コンピュータ犯罪捜査官みたいな,技術がメインの仕事には,あまり重視されないようです。
逆に,マネジメント的な業務には,結構重視されたりします。
公共システムの入札の条件に,情報セキュリティスペシャリストが入ってる,という話は良く聞きます。
「誰か一人,情報セキュリティスペシャリストに合格させなければならない」という,切羽詰まった感じの企業研修もやったことがありますし。
公開されている例では,横浜市立大学の一般競争入札(PDF)の条件に,「本業務を担当する者のうち、少なくとも1名は、独立行政法人情報処理推進機構の「情報セキュリティスペシャリスト」または「システム監査技術者」資格のいずれかを取得していること。」というのがあります。
全体を見てマネジメントする能力が必要,という意味では,情報セキュリティスペシャリストとシステム監査には共通したものがあると思いますし,その視点が重視されているのだとは思います。
最近,PMBOKとISMSって,なんかよく似てるなぁ,と感じることが多いです。
プロジェクトマネジメントと情報セキュリティマネジメントを並行して勉強するのも,効果的な気がします。
いずれにしても,情報セキュリティスペシャリストの試験には,マネジメントの視点はとても大切です。
じっくり,考え方を学んでいきましょう。

今期のわく☆すた予定について

秋試験が終わって,3週間経ちました。
みなさま,いかがお過ごしでしょうか。
わく☆すたでは,今回は早めスタート,ということで,来年春向けのわく☆すた公開セミナーの募集を開始しました。
想定している対応試験区分は4区分,応用情報技術者,データベーススペシャリスト,情報セキュリティスペシャリスト,そしてプロジェクトマネージャです。

応用情報技術者試験に関しては,今回は3回コースで,午前,午後に分けず,分野別に日程を分けました。
基本的には午後レベルまで,それぞれの分野について学習します。
年末には応用情報技術者試験の本が出版される予定なので,それを教科書に,じっくりしっかり,合格するための力を身に付ける講座を実施します。

データベーススペシャリストに関しては,どんどん回数が増えてしまっていますが,今期は5回コースにしました。
本気でやると,演習回数も期間もかなりかかるのが,データベーススペシャリストの学習です。
過去問演習もたっぷりやることが大切ですし,じっくり時間をかける必要もあります。
今期は,「しっかり本気で学ぶ」方向けに5回コースにして,さらに過去問演習は1期分はセミナー上で,もう1期分は過去問DVDプレゼント,という形にして,家でもしっかり学べるようにしました。
短期間で楽に,という方には向かないとは思いますが,本気でちゃんと勉強して合格したい方にはおすすめです。

情報セキュリティスペシャリストに関しては,今回は情報セキュリティの内容+過去問のみに絞り,3回コースとしました。
セキュリティの場合は,知識以外の部分,答案の書き方や問題文の読み方で,合否が分かれてしまいます。ですので,過去問演習を数多く行うことで,試験問題のとらえ方やコツを抑えていきます。3回コース中で,平成23年秋の問題は全部取り扱いますが,それ以外にも別に,過去問学習コース(平成23年特別試験,平日夜間)も開催する予定です。

プロジェクトマネージャについては,ご要望が多かったので,今期より新規開催します。
3回コースというような形では開催しませんが,知識としては,「分野別徹底学習プロジェクトマネジメント」で,午後2は「論文対策」で対応いたします。スタートアップセミナーと合わせて,プロマネ受験を考えられている方は,よろしければご活用ください。

セミナー以外にも,勉強会やイベントも開催予定です。
特別試験の後にバタバタしていてやりそびれた合格体験記や合格者パーティー,Ustreamなどもいろいろ,復活させる予定です。
午前問題バトルとか,AndroidやECMAScriptなどのプログラミングの勉強会も開催できればいいな,と考えています。
11月に入って,だいぶん寒くなってきました。
徐々に春試験に向けても,始動していきましょう。

やってみて,自分向きの分野を探す

応用情報技術者試験の午後問題は,12問もあります。
このうち6問,6分野を選んで解答するのですが,ここで,「うわー,6分野もやんなきゃ,大変~」と思ってしまうと,勉強はつらくて大変なものになります。
そうではなく,「12分野のうちから,自分の適性にあった分野を探そう」ぐらいの感覚で,選んでみると,少し視点が変わると思います。
応用情報技術者試験は,それぞれの専門家,スペシャリストになる前の,中級レベルの試験です。
ここで自分の好きな分野,適性のある分野を決めることによって,次の高度区分で何のスペシャリストになるかの目安になります。
高度区分は9種目ありますが,もちろん全部を取る必要はありません。
自分の専門分野,行きたい分野に合わせて,取っていけばいいからです。
その前段階が,応用情報技術者試験の午後問題になります。
このときに,ついつい,「弱点克服」というところに目がいきがちで,あえて苦労している人が多いように感じています。
「自分はアルゴリズムが苦手なので克服します」
「ネットワークとデータベースができないと,次に進めないのでこれを選びます」
もちろん選択は自由ですが,別に苦労する必然性はありません。
自分の好きなように,やりたい分野を選んだ方が,勉強も楽しいと思いますし,仕事にも結びつきやすいです。
今まで大勢の受講生を見てきた感覚だと,アルゴリズムとデータベースは,向き不向きはあるように思います。このあたりは,苦手を得意にするためには結構労力がかかりますので,本気で克服するには今から覚悟を決めてやるのがおすすめです。
また,経営戦略も,全然知らない人が手を出すと大変な分野です。こちらも,本気でやるには,今ぐらいから,試験対策書以外で経営関連の勉強をする必要があります。
応用情報技術者試験の勉強は,基本的に,全部の分野に触れながら,自分の好みや適性を見いだしていく過程だと思います。
特に,システム監査やITサービスマネジメントは,やってみると意外と向いてる,という人も多いです。
ネットワークや情報セキュリティは,面白いと感じられるかどうかがカギだと思います。
向き不向きはあまりなく,やればできる分野ですが,知識の量が多いので,嫌いだと途中で挫折しがちです。
もちろん,イメージだけで嫌ってしまう,というもったいない例も結構あるので,嫌いだからやらない方がいい,とは言い切れないですが,少なくとも,イヤイヤはやらない方がいいです。
試験まで時間のある今の時期,試しに過去問を解いたり,全分野さらっと眺めてみたりして,自分に向いてそうな分野を探していきましょう。

体をケアしていく

ここのところ,急に寒くなってきましたね。
といっても,冬,というほどでもなく,微妙な,気温の変化が激しいときでもあります。
この時期は,少し体を動かすと,ちょうどいい感じになるので,スポーツはおすすめです。
今日走っていて,いい感じの気候で,かなり気持ちよかったです。
うちの近所は,ちょっと走ると,東京スカイツリーが見えて,結構キレイです。

20111103skytree

自然に触れる,という感じは,松戸に住んでて江戸川に走りに行ってた時の方が良かったなぁ,とも思いますが,こちらも変化に富んでいて,結構楽しいです。
最近走っていて感じるのが,実はじっとしているより体を動かしている時の方が,体を大事にしてるんじゃないかな,ということです。
じっと座って仕事をするのって,楽そうに見えて,実は体に負担が結構かかっています。
たまに体を動かすのは,体を鍛えるという意味合いよりも,「体の動きたい!という欲求を満たしてあげる」という感じなのかな,と思います。
そういう意味では,ウォーキングもいい感じだと思います。
通勤に合わせて,ちょっと30分ぐらいよけいに歩いてみるのも,体が活性化されて気持ちいいです。
面倒がらずに,体をケアする,って,年を取れば取るほど,大切になってきてる気がします。
先日,浅草のまつり湯に行ってきたのですが,これはこれで,気持ちよかったです。
ゆっくり足を伸ばしてお風呂につかる,というのも,気持ちよくって,体のケアとしては最高です。
軽くストレッチしたり,ヨガをやってみたり,そういった動きも結構大事です。
ずっとパソコンに向かって,文章やプログラムを書いたりしてると,体中がガチガチに凝ってきます。
そんなときには,とりあえずほぐすためのストレッチをまめにやってると,大分疲れ方が違います。
きっと,人間の体は,一ヶ所でじっとしているようには,できていないような気がします。
体をケアして,大事にしてみる,という意味で,スポーツの秋,いろいろ動いてみるのも気持ちいいと思います。

実際にやってみて覚える

最近,MySQLをいじって,Web上でいろいろ作ってます。
今月中には形にして公開したいな,と思ってますので,期待しないで待っててください。
実際に実機をいじったり,プログラミングしたりって,やっぱり楽しいですね。
私とMySQLとの出会いは,12年ぐらい前にさかのぼります。
当時,イスラエル系の外資系企業に勤めていたのですが,その本国の,ユダヤ人プログラマが作ったWebシステムが,MySQLを使ってました。
それを日本語にローカライズする仕事だったのですが,当時はMySQLはマイナーで,日本語の文献なんてほとんどなくって苦労した想い出があります。当時はPostgreSQLの方が,かなりメジャーだった気がします。
その頃に比べると,MySQL,メジャーになりましたね。
なんだかんだ言っても,データベースの勉強は,実際に触ってみるのが一番です。
SQLは,エラーを出してみて,というか,実際に書いて予想と違う動きを目の当たりにして覚える,というのが忘れなくっていいです。
GROUP BY句とか,EXISTS句での副問合せなんて,書いて動きを確認する方が,机上で勉強しているよりも早いと思います。
とはいえ,データベースの場合は,SQLを細かくいじることよりも,設計の方が大きく影響を与えます。
データモデリングを勉強して,実際にモデリングしてみる,というのもとっても大切です。
最新号の,「WEB+DB PRESS Vol.65」に,「ビッグデータ時代のDB設計入門」という特集があって,そこで,データモデリングの基礎や,高速化手法などについて特集されています。
WEB+DB PRESSは,実践中心の雑誌ですが,なにげに理論的な話もきっちり書いてあって,読んでて勉強になります。
今回は,「インフラの基礎知識」ということで,OSI7階層とからめたインフラの基礎的なことも特集してあって,基礎を身に付けるのにもいいと思います。
実践だけだと知識に偏りが出がちですが,理論だけでも,実際に即使える知識は身につきません。
両方やって,バランスを取るのがベストです。
データベースは特に,正規化やモデリングは実務とは別に学ばないと身につきにくいですし,SQLやDBMSは紙の上だけだとイメージができません。
どちらかに偏ってるな,と感じたら,逆の勉強もやってみるのがおすすめです。

試験問題を作る人をイメージする

本日,情報処理技術者試験センターで,「試験委員の募集について」が公表されました。
我こそは,と思われる方は,応募されるのも面白いと思います。
元試験委員,という方には,何人かお目にかかったことがありますが,皆さん,その分野の専門家,という感じのすごい人でした。
こちらに,「募集する専門分野の詳細」がありますが,試験問題は,試験区分別に作るのではなく,分野別に作られます。
ネットワークの専門家が,ネットワークスペシャリストだけではなく,応用情報技術者や基本情報技術者なども含めて問題を作成します。
ですので,応用情報技術者の午後12問は,それぞれ全然別の人,別のグループが作った問題です。
これは模擬試験なんかでも一緒で,基本的にその分野の専門家が,いろんな試験区分の問題を作ります。
ですので,基本情報技術者や応用情報技術者の問題というのは,難易度を抑えつつ本質を突いた,とても教育的な問題が揃っているのです。
最近の応用情報技術者試験のネットワークや情報セキュリティの問題は,かなり新しいテーマが多く,高度区分の勉強にも使えると思います。データベースはデータベーススペシャリストよりもかなり簡単ではありますが,聞いてるテーマは同じなので,正規化とER図が分かってないと解けない問題が多く,これも勉強になります。
そして,試験を受ける上で忘れてはいけないのは,「試験を作る人,採点する人も人間」ということです。
どうしても,試験を受ける側からすると,出された問題を解く,ということだけに意識を集中しがちなのですが,問題を作っている人,というのは必ず存在します。
そして,その人の意図をくんで,答えを返すのが,試験問題を正確に解くということなのです。
情報処理技術者試験委員会」は,ある程度実名が公表されていて,委員の内訳(PDF)で,大体どんな人が試験委員なのかはまとめられています。
これを見ると,一番多いのは,情報サービス業の会社に勤める人,いわゆるSEです。
現役で仕事をやっている人が,夜会合に出かけていったり,時間外に試験問題を作ったりしているのです。
あなたの周りにいる,有能な技術者,そんな感じの人が試験委員だと思っていただくと,イメージしやすいと思います。
もちろん,現場の人ばかりではなくて,教育関連の人たちも結構いたりします。
職種としては,システム設計・開発の人が25.0%で,教育・調査・研究・標準化等を行う人が29.3%です。ですので,今現場バリバリ,というよりは,ちょっと第一線からは退いて落ち着いた人,ぐらいがメインです。
#そうでないと,問題作ってるヒマはないとは思いますが。
試験を解くときには,そんな感じの人をイメージしながら解くと,題意を外さないのでおすすめです。
特に論文系は,「他の会社の,部長クラスのIT専門家」に自分の業務を伝えて評価してもらう,ぐらいのイメージが一番ベストだと思います。
時々,論文内に,自分の会社の人にしか分からない用語を書く人や,逆に初心者の人に分かるように,用語の説明を丁寧に書きすぎる人などがいますが,そのあたりは,ちゃんと読む人をイメージすることで回避できると思います。
情報セキュリティなども,聞かれている意図が読みづらいとき,「この人はなぜ,こんなことを聞こうとしているのか」を考えてみると,題意に合わせやすいです。試験を作った人には,「情報セキュリティスペシャリストとしてふさわしいのはこんな人」という経験から得たイメージがあって,それに合致しているかどうかを聞いているのが試験問題だからです。
どんな試験でもそうですが,試験問題がただ湧いてきた,って思っているよりは,試験を作った人を身近に感じながらの方が,いい点が取れます。
中学校ぐらいの定期テストでは,出題する先生によって傾向が違っていたので,どの先生が出題する,という情報は結構大事で,それに合わせて勉強すると,点数も変わってきました。
それと同じような感じで,試験問題を作る人をイメージしながら,試験問題を解くというのは,実は大切なのです。
試験問題は,出題者と解答者のコミュニケーション。相手のことも良く知っていきましょう。

早くから準備を始めた方がいい試験区分

今日で10月も終わりですね。
春の試験まで,まだ5ヶ月以上ありますし,情報処理技術者試験の勉強は,お休みしていてもいい頃だと思います。
ただ,早く始めた方が,余裕を持って取り組むことはできると思います。
早すぎるとだれてしまう,ということもありますが,追い込みが効かないものは,早めにやって途中力を抜く,というのもありだと思います。
春に開催される試験区分で,一番早めに準備を開始した方がいいのは,データベーススペシャリストです。
データベースは,わかって腑に落ちてしまえば合格できるのですが,なかなかそこまでの敷居を超えるのに時間がかかります。正規化の概念,ER図の関連の考え方,このあたりは,知識として知っている,という部分と,それを正確に導き出せる,という部分に,かなり隔たりがあるからです。
理論を理解してから,演習を繰り返して,体で理解するまで行います。
人によっては3ヶ月で大丈夫,という人もいますが,時間のかかる人も多いです。試験直前だけ勉強,というのを繰り返していると,何年もかかってしまう場合もあります。
個人的にも,一度勉強する期間が足りなくて失敗しているので,早くから準備するのがおすすめです。
そのため,今回は,スタートアップセミナー合格への道しるべ,データベーススペシャリスト編は,11月10日(木)開催です。公開セミナーも,今回は過去問演習をかなり追加して,11月27日(日)からスタートします。
あとは,勉強する分量が多いので,応用情報技術者試験は,早めのスタートがおすすめではあります。
ただ,こちらは再受験の方などは,合格発表までは手につかない,という人が多いですし,12月からでも十分間に合うとは思います。試験勉強,というより,基礎力アップの勉強を行うのがいまはおすすめです。
特に,プログラミングを選択する人は実際にプログラミングをやってみると,役に立つと思います。経営戦略を選択することは,経営戦略についての教養書や専門書を読んでみる,というのも定番です。
その他,プロジェクトマネージャ,システム監査の論文系区分は,論文試験がはじめてな人,受かったことがない人は,早めに意識して準備するのが大切です。手書きで文章を書く,という行為は,慣れていないとなかなかできないので,まずは何か書いてみる,ぐらいでもいいので,次につながることを始めてみましょう。
アウトプットは,慣れていないと,自分の頭に栓でもしたかのように,詰まってしまうことが多いです。
実際に手を動かして書くことによって,流れもスムーズになり,書く速度が速くなります。
このあたりは,勉強と言うより手や頭の練習,って感じで,慣れがカギを握ります。
個人的には,こうやってブログを書き続けるようになってから,論文を書く速度も上がったように感じていますので,手書きでなくても,何かをただ書いてみる,という練習が大切なんだと思います。
情報セキュリティスペシャリストは,早くから知識をいっぱい身に付けたら,受かりやすくなるわけではないのが悩ましいところです。むしろ,下手に知識だけつくと,どんどん本質から離れて,合格から遠くなってしまう危険があります。
情報セキュリティの考え方を理解することと,問題文ときちんと対話ができるようになることが大切です。
ですので,個人的には,情報セキュリティスペシャリストを受験する方で,今まで不合格を重ねて来た方には,セキュリティよりも国語の勉強をお薦めしてます。
一度,現代文を勉強して,そして文章を正確に読む訓練をすることで,セキュリティ以外にも役立つ,基礎的な力が身につきます。わく☆すたでも,国語教材「論理エンジン」を販売してたりもしますが,手軽なところでは,高校の現代文の教科書でもいいので,復習してみるのがおすすめです。
同じ国語でも,情報セキュリティスペシャリストだと読解力,プロジェクトマネージャやシステム監査だと文章力がより重視されてくる感じです。
最後に,エンベデッドシステムスペシャリストを受験される方は,今の時期は,組み込みシステムに触れる,というのがおすすめです。
私も,テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)を取ったときには,実際にH8マイコンでプログラミングをやってました。「C言語による H8マイコン プログラミング入門」を読んで,音を出したり,ディスプレイに表示させたり,いろいろやって楽しかったです。
今は,本とマイコンがセットになってる,「H8マイコンによる組込プログラミング入門 Balancerセット」などもありますし,受験される方は一度体験してみるのはおすすめです。
私も,来年はエンベデッドシステムスペシャリストを受験しようと考えているので,もう一度遊んでみようと思ってます。秋月電子も近くにありますし,電子工作を楽しむのも,久しぶりにわくわくしてます。
ちなみに,私は高校時代~大学時代,アマチュア無線をやってたので,一応,半田付けはできたりします。
参考書で勉強するだけが勉強ではありません。
ちょっと試験から離れた勉強をして,楽しみながら実力を身に付けるのもおすすめです。

試験問題にも質の善し悪しがある

今日,ある会社の模擬試験の校正をしていて,すごくいい感じの問題に出会いました。
守秘義務があるところですので詳しくは言えないのですが,適度に難しくて,本質的なことを聞いていて,とてもいい感じで実力を試す問題でした。
こういう問題には,なかなか出会えないので,見るとすごくうれしくなります。
そして改めて,試験問題にも質の善し悪しがあるなぁ,と感じました。
試験が終わったとき,その問題が難しかったかやさしかったか,ということはよく議論されます。でも,それが質のいい問題かどうか,というのはまた別の観点ですので,あんまり議論はされません。
個人的には,情報処理技術者試験の本試験問題は,かなりいい問題が揃ってると感じています。
いい問題,といってもいろんな観点がありますが,私が見て,いいなぁ,と感じるのは,次の2種類の問題です。
1.実力がある人は解けて,実力がない人は解けない問題
2.問題を解いていると勉強できて,成長できる問題
1の問題は,教育工学の専門用語では「弁別力」があるというのですが,分かってる人はわかるけど,分からない人にはわからない,というのは,実はとてもいい問題です。勉強や仕事で身に付けた実力を試せる,という問題は,ゴールが見えますので,勉強の励みになります。
そして,質がいいと,合格者は実力がある,ということになりますので,それが試験自体の価値にもつながってきます。
2の問題は,基本情報技術者や応用情報技術者の問題に多いのですが,勉強することで疑似体験できて,新しい知識が身に付けられるような問題です。特に,新技術の時には,詳しく解説してあって,「へぇ~」と眺めてるだけでも勉強になります。データベース設計やオブジェクト指向などは,用語を覚えるよりも,実際に応用情報技術者試験の問題を解いてみた方が,力がつくんじゃないかと思えるほどです。
いい問題,というのは作るのにも相当スキルがいりますし,それができる人は貴重です。
過去問演習には,そういった質のいい問題に出会える,という楽しみがあります。
ここからは個人的な観点ですが,情報処理技術者試験の中だと,データベーススペシャリストとネットワークスペシャリストは,いい問題が揃ってると感じています。この2つは,スキルをある程度身に付けないとまったく太刀打ちできませんし,身に付ければ受かります。それに比べると,情報セキュリティスペシャリストは,本質的じゃないところに引っかかりがあって,必ずしもいい問題ばかりじゃないなぁ,とも感じます。
論文試験は,論文にウェイトがある感じで,午後1はちょっとイマイチ感があります。
ベンダー試験だと,CCNAなどのシスコの試験は,かなり良く出来ています。
ネットワークスペシャリストと並行して勉強すると,相乗効果が期待できるんじゃないかと思います。
情報処理技術者試験以外だと,質の良さに感動したのは,簿記試験です。
理屈がちゃんとわかれば解ける,わからなければ解けない,ということがすごくシンプルに試されている感じがしました。
試験の目的は,実は,「いい点を取る」ことではありません。
「実力を知るための物差し」なのです。
ですので,なるべく正確な物差しを使った方が,実力はうまく測れます。
そして,その結果が良くても悪くても,次の指針にしていくことが大切です。
試験問題を振り返るとき,できた・できない以外にも,そんな視点で眺めてみると,視野が広がると思います。
試験問題を評価する,という感じで,「ここがいい」「ここがイマイチ」とツッコミを入れてみる,というのもいいですね。

春向けセミナー 募集開始しました

わく☆すたの来年の春向けセミナー,本日より募集を開始しました。
今期は,早め早めのスタートで,いろいろやっていきたいと考えています。
新しいところでは,プロジェクトマネージャ対策を新設して,スタートアップセミナーと,分野別徹底学習プロジェクトマネジメント,論文対策を開催します。
データベーススペシャリスト,情報セキュリティスペシャリスト,応用情報技術者と合わせて,4種目開催の予定です。
今年は,震災の影響もあって,予定が狂ってしまったところが多かったのですが,今期は早めに決めて,動いていきます。
セミナー以外にも,合格者イベントや,勉強会なども計画中です。
今後は,営利的なもの以外にも,技術者のコミュニティを,形成していけたらいいな,って考えてます。
ちなみに,プロジェクトマネージャのスタートアップセミナーの日,11月25日(金)が,ITパスポートのCBT開始日です。
せっかくなので,昼間,大手町でITパスポート試験を受けてから,セミナー会場の田町に向かおうと思います。
CBTって,ベンダー試験ではよく受けますし,ITパスポートのリハーサル試験も受けてきたのですが,本物を受けるのは初めてです。万が一,落ちたらかっこわるいな,とか,できれば満点狙いたいな,とか,今からドキドキしてます。
IPAのプレス発表「国家試験初の “ パソコンを用いた試験” 申込受付がいよいよスタート」を見ると,これが初めての国家試験CBTみたいですね。
全国101会場,といっても,うちから一番近所の秋葉原会場は,月1回,第2金曜日しかやらないみたいですし,初日の開催はそんなに多くないようです。
土日の開催が結構多いみたいですので,春向けの勉強スタートアップのきっかけに,ITパスポートを取ってみるのもいいんじゃないかと思います。
秋の試験が終わって12日,疲れを取りながらも,来年のことにも目を向けていきましょう。

新しい情報処理技術者試験

今日から,ITパスポート試験のCBT試験の申し込みが始まりましたね。
せっかくなので,早速申し込んでみました。
11月25日(金)の初日に,ITパスポートを受験してきます。
一番乗り!って感じで受けてみて,その感じをご報告したいと思います。
CBTなので,試験問題自体は非公開ですが,試験案内の「試験問題の非開示」のところに,
「受験者の学習指針となるようITパスポート試験の問題(CBTで出題した試験問題)100問を年2回、春期(4月)と秋期(10月)にITパスポート試験ホームページで公開します。」
とありますので,今までと同じ分量の問題数は公開される予定です。
今後は,過去問演習としては,こちらを使っていけばいいのかな,と思います。
ちなみに,新しい試験要綱によると,「総合評価は 92 問,分野別評価はストラテジ系 32 問,マネジメント系 23 問,テクノロジ系 37 問で行い,残りの 8 問は今後の IT パスポート試験で出題する問題を評価するために使われる」そうです。
試験問題は,統計的に評価して問題の質を判定することができるのですが,そのためには模擬テストが必要です。
それをちょっとずつ,既存の問題に混ぜながら,試験問題を改善していく,という感じのようですね。
あと,情報セキュリティスペシャリストの使用言語が変わりました。
Perlがなくなって,ECMAScriptが追加されました。
ECMAScriptは,JavaScriptとJScriptの共通の部分をもとに標準化された言語です。
スクリプト言語として,より新しくて使われているものに変更,ということだと思います。
PHPじゃないところが,IPAの意向(PHPは危険,とか)を反映してるような気がします。
来春向けの試験対策では,このあたりもいろいろ取り入れていきたいと思います。
10月もそろそろ終わりで,そろそろ早めのスタートを切る方もいると思います。
最初のうちは,試験対策に特化しない,ベースの実力アップがおすすめです。
個人的にはまだ,ECMAScriptをあんまり知らないので,この勉強から始めようと思います。
データベースやプロジェクトマネジメントは,入門書や専門書を読んでみるのもおすすめです。
試験制度も,少しずつ変わります。
新しい試験に向けて,自分のスキルをブラッシュアップしていきましょう。

自分の到達可能範囲を知る

わく☆すた,けんけんです。
美月さんが出張で不在の為,代わりに久しぶりに書いております。(美月さんがいないのをいいことに,前から気になっていた,妹系かふぇばーに行ってきました。^^; 給料日前なのか貸し切り状態で,超・ラッキー(!?)でした。)
さて先日,自分のメンターの1人と,幻想と目標についてお話する機会がありました。よく,目標設定すると良いと言いますが,思いっきり高い目標を立ててしまった場合,ただの幻想で終わってしまうのではないかと質問したのです。
そうすると,「例えば,月100万円稼げない人が,『1億円稼ぐぞ!』と言っても,現実的に無理だよね。だから,自分の手が届く範囲で何ができるかが大事だと思うよ。」とお返事をいただきました。
冷静に考えてみると,すごく当たり前ですよね。今回,この会話で自分が気づいたことは,こんな感じです。

 ・目標を立てることと,その目標を達成する行動があると言うこと。
 ・目標はいろいろなレベルがあるけれども,目標達成に向けての行動には限りがあること。

返事を聞きながら,ふとゴム紐を伸ばすイメージが浮かんでました。自分にくっついているゴム紐が伸びて目標達成への行動をしている感じです。それを無理にひとっ飛びに動こうとすると,ゴム紐が伸びきって,到達する前に切れてしまうかもしれません。また,大きく動こうとピアノ線のようになるまで強く引っ張ると,余裕がなくなり,行動を維持するだけで,大変です。
例えば,「情報セキュリティスペシャリストに合格するぞ。」と目標を立てるとするとします。その目標に向けて,どう行動できるでしょうか。その人それぞれの立ち位置によって,異なってくるのは明白です。
もし,ITに関係ない部署に勤めていたのだけれども,会社の都合で情報セキュリティスペシャリストを取得しなければならない場合,いきなり過去問を解こうとすると,ゴム紐が切れると思います。なので,SC合格の目標に向けて,自分のゴム紐が届く場所を考えて行動する必要が出てきます。具体的には,コンピュータシステム基礎一般を学ぶことなどがあげられると思います。
そんなわけで,わく☆すたでは,SC対策のDVD教材を作成する一方で,その一つ前の応用情報技術者に必要なセキュリティDVD教材(第2版はこちら)もご用意しています。
今回の事で,あとで考えてみると,以前ブログで書いた,学習を阻害する3つの要素の1つである「段階の飛び越し」と意味は同じで,切り口を変えただけであることも気づきました。
とすると,自分の現在位置がどこにあるかを知ることも,同時に必要になってきます。

長くなったので,今日はこの辺で。

息を抜く

試験も終わって一段落。。。という時期なのですが,たまった仕事を必死で片付けてる美月です。
お盆も帰省してないので,ここのところ全然,関東近辺から出てません。
もうちょっとしたら一段落つきそうなので,終わったら旅行に出かけようと思ってます。
といっても,行くのは別次元の世界を予定してます。
発売日に買ったままおいてある,お気に入りブランドのゲームの最新作で,ファンタジーの世界に出かけます。\(^^;ヲイ
情報処理技術者試験をゴーイングコンサーン,って感じで受けてると,今の時期が一番,息が抜ける時だと思います。
1年中勉強してると息が詰まりますし,遊べる時に遊ぶことも大切です。
小さいお子さんがいらっしゃる方は,子供と思いっきり遊ぶのも楽しいと思います。
他に用事がなければ,試験が終わって次の週,というのは,一番余裕があるときです。
なにもせずぼーっとしてみるのも良し,たまったアニメを見続けるのも良し,って感じです。
そして息を抜いて,ゆっくり休むことで,また次に向かう活力が湧いてきます。
少し立ち止まって,充電していきましょう。

自分の間違いに気づく

そういえば,試験当日に,IPAから,「平成23年度秋期試験 合格発表スケジュール」が公表されています。
それによると,応用情報技術者および高度各区分の解答例発表は,12月9日(金)正午のようです。
2ヶ月近く先ですし,多分この頃には解答を何書いたか忘れてると思いますので,今のうちに自分が何を書いたのかはメモしておくのがおすすめです。
私はいつも,完全に復元はできませんが,何が書いたかわかるように,メモはしてます。
論文の場合は,構成を考えたマインドマップが残っていますので,何を書いたかのイメージは思い出せるようにしています。
こうしておくと,「自分がいかに間違えたか」を知ることができて便利です。
人間,どうしても自分がかわいいので,自分が間違えた,ということはあんまり認めたくありません。
もちろん私もです。
でも,間違えたことに気づかずにいると,いつまでも同じ間違いを繰り返してしまいますし,成長がありません。
間違えたことで,反省したり恥ずかしがったりしながらも,改善していくことはとても大切です。
そして,自分の記憶って,意外と当てにならないもので,都合の悪い記憶は,なかったことにしがちなのです。
ですので,2ヶ月たって解答例を見ると,「大体解答例と同じようなことを書いた気がする」という気分になるのです。
特に,情報セキュリティスペシャリストは,その傾向が強いです。
「解答例とほとんど同じようなことを書いたのに落ちた」と言ってくる方がいたので,一度,午後2の解答演習で,同じ問題を解答例を見ずに解いてもらって,採点してみました。
そうすると,結構違うことを書いてたりするので,本番でも違ったことを書いてたんじゃないかと思います。
ちなみに,2ヶ月も待てない,という方は,各社が公開している解答例と比較してみるといいと思います。
ただ,信頼性は保証しませんので,目安として使うぐらいがおすすめです。
資格の学校TAC http://www.tac-school.co.jp/sokuhou/joho/joho11_10.html
iTEC http://www.itec.co.jp/auto_mark/answer/index.html
ちなみに,応用情報技術者午後は,わく☆すたでもやってます。
間違えてしまった,という事実は覆せませんので,後悔してみても始まらないとは思います。
でも,間違いに気づくことで,1つ新たな事実を知ることができますし,実力もアップしていきます。
自分の間違いに気づき,それを正面から認めて,成長につなげていきましょう。

午前の過去問の再出題

最近,ずっと参考書を書いているので,過去問マスターになってきた美月です。
日曜日に受けたITストラテジスト試験,午前を自己採点してみました。
午前1が29/30,午前2が21/25で,とりあえずはクリアです。でも,毎回挑戦しているのですが,どうしてもあと一歩のところで,午前1の満点が取れません。
そして,今回の試験を受けてて,一番の印象は,午前,「過去問と同じ問題が多い!」ってことでした。
まだちゃんと分析してませんが,自分の記憶にある限り,午前1の最初の3問は過去問からの出題です。
多分,感覚的には,7割ぐらい過去問な気がしてます。
特に,ストラテジ系の分野は,元々の過去問の数が少ないからか,一度出た問題が再度出題される割合が多いように感じます。
そして,ITストラテジストの午前2はなんと,25問中8問が,平成21年の午前2と同じでした。それでも一問,間違えてしまって,ちょっと情けなかったのですが,過去2年分しか過去問やらなかったのに,見覚えのある問題がいっぱいでした。
試験制度が変わって,平成21年度は,過去問の割合が少なくなっていました。
特に,ストラテジ系は,新しい分野でもありましたので,目新しい問題がいっぱいでした。
今回で6回目,大分過去問も蓄積されてきて,再利用される率も上がってきたように思います。
こうなると,午前は,過去問の丸暗記だけでもクリアできる感じです。
午前は単純に素点ですので,今回も,突破率は結構高いのかな,と予想してます。
全体的に,応用情報技術者試験を中心に,午前の過去問を眺めてみると,大分傾向が落ち着いてきたように感じます。
ただ,出題数も,テクノロジ系49問,マネジメント系11問,ストラテジ系20問。。。かと思ったら,ストラテジ系が21問,マネジメント系が10問になってます。細かい変化は,いろいろあるようです。
新試験になって3年,どの試験区分も,過去問3回分,出揃いました。
これからは,大きな変化はないでしょうし,どんな問題が出題されるかは,予測しやすくなると思います。
まだあまり他の区分は見ていないのですが,徐々に,いろいろ解いていこうと思います。
それでは,次に向けて,前に進んでいきましょう。

あきらめる

最近読んだ,仏教学者のひろさちやさんの本によると,仏教では,思うがままにならないものを思うがままにしようとすることで,「苦」が生じるそうです。
試験の前に,点数を良くしようと努力することは,意味があると思います。
目標に向けて努力することで,成長にも,自信にもつながります。
でも,試験が終わった後は,その結果は一切コントロールできません。
見直しして確認することは,その後に役立つのでおすすめですが,それが終わったら,試験のことは手放したほうがいいと思います。
いくら後悔しても,こだわっても,結果は変わりません。
今になって,振り返って考えても,ムダなのです。
私自身,なかなかあきらめるのは苦手です。
ついつい,何度も思い出して,「あそこで計算間違いしなければ・・・」「平成21年の過去問を解いておけば良かった」など,振り返ってしまいます。
なかなか,あきらめよう,と思ってもあきらめはつきません。
そんなときは,記録にとっておいて,次回の試験の時に活かすのがおすすめです。
のど元過ぎれば熱さ忘れる,じゃないですが,今はこんなに悲しいのに,次の試験の頃には,また忘れてしまうことも多いです。
次の試験の前に,思い出したら役に立つときに,再度思い出せるようメモにまとめておいたり,リマインダーを設定しておくと,次に経験は活かせると思います。
ついでに,やりやすいミスには対応策までまとめておくと完璧です。
私自身は,計算間違いのパターンなどは,痛い思いをするたびに学習しましたので,今はほとんど間違えません。
記述式も,何度も問題文の見落としで痛い思いをしたので,だいたいどのあたりに記述のポイントがあるか,段々分かるようになりました。
痛い経験は,次に役立てることができますし,決してムダではありません。
今回,失敗してしまった,という方は,その失敗を糧に,さらに成長していきましょう。
そして,間違えてしまったかもしれない問題に対して,「ひょっとしたら部分点があるかも」と無理矢理期待して考えても,ほとんどの場合はムリです。
記述式の部分点はあるとは思いますが,これは的を外していても点数がもらえる,というものではありません。
採点するのは自分じゃなくて採点官なので,結果について期待することは,さっさとあきらめたほうがいいです。
今回は,特別試験の時とは違うので,次の試験まであと約半年あります。
長めの準備を行った方がいいデータベーススペシャリストでも,11月からやれば十分だと思います。
リフレッシュして充電するためにも,情報処理技術者試験以外のことで楽しむのが,おすすめです。
早めにあきらめて,こだわりを手放して,今はまず,ゆっくり休みましょう。

試験,お疲れ様でした

試験が終わって,無事,戻ってきました。
皆様,試験お疲れ様でした。
ITストラテジストは,静かな会場で,特にトラブルもなく,安心して受けられました。
昔,初めてシステムアナリストを受けたときには,「うわ,年齢層高!」っと思ったのですが,今はしっかり平均年齢で溶け込んでました。
確認してみると,午前2が,平成21年の問題と25問中8問も一緒だったのは驚きです。
それでは,これから応用情報技術者試験の解答速報作成に入ります。
ネットワークスペシャリストはけんけんが受験してきたので,確認だけはしてみますね。
追記:
応用情報技術者午後の解答速報,Facebookページで順次公開していっています。
問題の公表が遅れたため,予定より遅れていますが,順次出していきますのでご覧ください。

いよいよ試験当日です

いよいよ試験当日です。
調子はいかがですか?
いろんな状態の方がいらっしゃると思いますが,答案用紙に,今の自分でできる解答を書くだけです。
気負わず,でも投げ出さず,会場に行って試験を受けることが大切です。
今回のわく☆すた解答速報は,マンパワーの関係で応用情報技術者試験のみになります。
ネットワークスペシャリストもできればやりたいのですが,ちょっと厳しそうです。
こちらのFacebookページに,出来次第載せていきます。
19時ぐらいより,随時アップ予定です。
私も今日は,午前1から,ITストラテジストを受験予定です。
一緒に試験,頑張りましょう。

覚悟を決めて受けに行く

今日,ヨドバシAKIBAの本屋さんに行ったら,すでに情報処理技術者試験売り場は,春仕様でした。
プロジェクトマネージャやシステム監査など,来年向けの本がドンと置いてあって,「さあ,次に行きましょう」って感じです。
試験が終わったら,それもありだと思います。
でも,試験が終わるまでは,目の前の試験に集中したいですね。
試験はいよいよ明日です。
泣いても笑っても,準備できていてもできていなくっても,明日はやってきます。
行く行かないは本人の自由ですが,行きたくなくっても,行った方が,精神的には楽だと思います。
個人的なダメダメ話で恐縮ですが,今年,私は中小企業診断士の1次試験,受けに行きませんでした。
直前に体調を崩した,というのもあるのですが,全然勉強不足で,「このままじゃ無理」と思っていると,どうしても行きたくなくなります。
結局,体調不良を理由に,サボってしまいました。
そうすると,なんか罪悪感,というか逃げた感じがのこって,しばらく精神的にきつかったです。
こんなことなら,無理にでも受けに行って,できない現実に直面して来た方がよかったな,とも感じました。
来年は,きっちりリベンジしようと思います。
私は,最初にネットワークスペシャリスト試験に受かるまでに,3回申し込みしています。
1回目は敵前逃亡,2回目は試験会場まで行って玉砕して,そして3回目に合格しました。
最初は全然勉強してなくって,行くのも憂鬱で,当日は試験をなかったことにして休みました。
その後はしばらく,情報処理技術者試験のコーナーにも近寄らず,次の年は受けもしませんでした。
「ネットワークスペシャリストって,難しすぎてムリ」と言い訳して,自分が勉強していなかったから受からない,という事実はなかったことにしようとしていました。
2回目に申し込んだときにも,全然準備不足でしたし,やっぱり受けるのやめようかと思ったのですが,「とにかく覚悟を決めて受けに行くだけ行こう」と,試験会場に行きました。
受けに行って,やっぱり予想通り歯が立たなかったのですが,それでも受けに行って良かったと感じました。
1度,本気で受けてみることで,「試験合格との距離」をなんとなく感じることができたからです。
問題に本番で触れてみて,「この問題が解けたら合格なんだ」というゴールが見えたことで,なんかやる気が出てきました。
そこから1年,といっても勉強を本格的に始めたのは5月ぐらいからですが,きっちり勉強して,本試験に臨みました。
その年はその年で,「落ちたらどうしよう」と考えて,受けにいくのが怖かったのですが,行ってベストを尽くしてきました。
無事合格できたときは,本当に嬉しかったです。
情報処理技術者試験は,実力不足でも,試験を受けに行きさえすれば受かる,というそんな試験ではありません。
ただ,全然ダメだと感じている時でも,受けに行くことで,得られるものがあると思います。
1日しっかり試験を受ける,それだけでも実力は上がりますし,試験合格までの距離も測ることができます。
そして,完全な実力不足ではない場合,特に合否線上にいる場合には,行けば受かることもあるかと思います。
少なくとも,行かないと受かりません。
特に前回59点とか,あと少しというところで不合格だった方は,それから勉強していなくっても,今回は受かるかもしれません。それぐらいのゆらぎは,試験の難易度,出題傾向によって変わってきます。
多分,迷っているのでしたら,行った方が後の気分は楽だと思います。
落ち込むにしろ,変な罪悪感は背負わなくてすみます。
「不合格でもいいので受けに行く」ぐらいで,できなくってへこむことにも覚悟を決めた方が,よけいな力が抜けて実力がだせるはずです。
泣いても笑っても試験は明日です。
後悔を増やさないよう,今できるベストのことをやっていきましょう。

試験を受けに行く

C言語とUNIXの父,デニス・リッチーさんが,逝去されたそうです。
C言語を学習された方だと,K&RのR,ということでなじみも深いと思います。
偉大な先人の方々が,次々と逝去されていって寂しい限りです。ご冥福をお祈りいたします。
こういう話を聞くと,あと何年生きられるんだろう,と限られた時間を感じます。
情報処理技術者試験も,受けられる回数は,限られているんですよね。
やろうと思っていることは,やれる時に,やっておいた方がいい,そんな風に感じます。
試験を受けに行くとき,十分な準備ができていないと,行くのは憂鬱だと思います。
実際,試験会場に行っても,かなり空席が目立ちますし,試験日に行かないという選択をする人も,多いかと思います。
私自身も,今回は正直,怖かったりします。
今週ずっと仕事が立て込んでいましたので,ITストラテジストの本試験問題集,買ったきりそのままです。^^;
完全な準備不足かな,とも感じております。
でも,とりあえず,今からできる限りの準備はして,試験に臨もうとは思っています。
過去問は一応,おととし,試験会場で解きましたし。\(^^;ヲイ
会場も近いですし,試験本番にベストを尽くします。
情報処理技術者試験の場合,準備不足と感じている時でも,受ける意味はあると思います。
最も現実的な理由としては,「現状をしっかり,明らかにすることができる」からです。
試験会場に言って,問題のレベルと自分の実力とのギャップ分析をするのも,悪くないと思います。
1日全力を出してしっかり解く,という体験をやり遂げるだけでも,次の年の合格率は,全然変わります。
問題の質もいいですし,模擬試験以上の効果があります。
あと,無理に頑張ろうとしないで,「問題に素直に従ってみよう」と,流されて解いてみると,意外と受かることがあります。
特に,情報セキュリティスペシャリストは,その傾向が強いです。場合によっては,下手に知識がある人よりも,問題文に合わせて問題文から答えを抜き書きしていった人の方が受かったりします。
論文系の午後1も,「問題文に合わせる」ことがカギになりますし,午後2は実務にうまくはまれば練習不足でも書けることがあります。
論文の場合には,「一度何でもいいから2時間で書き上げてみる」という体験が大切です。
私の場合,最初にアプリケーションエンジニア(今のシステムアーキテクト)を受験したときには,実は全然準備せず会場に行きました。
そこで,午後1まではいけたのですが,午後2でわけもわからず撃沈,という感じでした。
ただ,とにもかくにも,2時間で論文を書いてみたことで,「指導を受けて練習しないとダメ」ということだけは身に染みました。
そこで,論文対策講座を受講しに行き,次の年の合格につなげることができました。
ネットワークスペシャリストも,最初に受けに行ったときには,ただただ自分の実力不足を痛感して,落ち込みながら帰ってきました。
多分,ネットワークスペシャリストの場合には,実務経験者はともかく,勉強不足で合格は難しいと思います。
ただ,それを知って次につなげるためだけにも,受けに行ってみる価値はあると思います。
いずれにしても,試験は,受けに行かないと受かりません。
万全の状況じゃないかもしれませんが,今できることをやって,試験会場に向かいましょう。