割り切る
最近,改めてすごく感じるのは,「完全に鵜呑みにする」とか,「完璧にしようとする」って危険だなぁ,ということです。
本に書いてあることだから,偉い人が言っていることだから大丈夫・・・ということは,実はありません。
「どんな人でも間違うこともある」ということを頭において,割り切ってできる限りのことをする,というのも大切なのです。
最近,新人研修で応用情報技術者試験やデータベーススペシャリスト試験対策の質問に答えていると,結構多いのが,「参考書や問題文の間違い」です。
私の本にも誤植はあるので,そんなに偉そうなことは言えませんが,情報処理技術者試験関連の参考書は,大学入試系の参考書に比べると,格段に誤植や間違いは多いと思います。
これは,出版される部数の違いによる,チェック工程の労力の差が大きいのかな,とは感じています。
ある本では,IEEE802.11aとIEEE802.11bの説明が逆だったりしました。
別の本では,解答例自体が,試験センター発表のものと違っていて,その誤った解答を根拠に解説が書かれていました。
これを,「先生の解説,参考書と違っていて間違っています!」と来られると,やっぱり微妙にカチンときます。^^;
最近は幸い,「試験センターの解答例」自体がネットで公開されているので,見せて納得してもらいましたが,あやしいと思ったら,一次情報(公式発表の情報)を確認してみるのも大切です。
多分,情報処理技術者試験関連の資料で,一番校正が行き届いていて,誤りが少ないのは「過去問題」そのものだと思います。
ですので,直前の勉強には,一番ストレスが少ない,過去問での学習がおすすめです。
もちろん,過去問も完璧ではないので,ある程度割り切ることも大切です。
現実問題として,「試験問題自体にケチをつける」クセがあると,受かりにくくなります。
特に,「実務とは違う」「こんな問題はおかしい」というのは,本番ではいちいち考えなくてもいいと思います。
こだわりがちな人は,「試験問題だから」と割り切って解くと,それほどストレスはなくなると思います。
試験まであと3日,もうやることは限られてます。
やればいいことの全部はできないので,ある程度割り切って,今できることをやっていきましょう。