株式会社わくわくスタディワールド

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情報処理技術者試験の「出題範囲」および「シラバス」改訂

今日IPAから発表された,「プレス発表 情報処理技術者試験の「出題範囲」および「シラバス」改訂版の公開について」にあるとおり,全試験区分の「出題範囲」および「シラバス(情報処理技術者試験における知識・技能の細目)」について見直しが実施され,その改訂版が公開されました。
改訂版は,「試験要綱Ver1.5(PDF)」です。
情報処理技術者試験の出題範囲については,大枠では変わっていませんが,細かいところでいろいろ追加,変更がなされています。
変更された部分は,「「情報処理技術者試験の出題範囲」改訂版(変更箇所表示版) (PDF)」にまとめられています。
新しい技術に対応,ということで,情報セキュリティ分野や仮想化,クラウド関連の追加が多いです。
あと,「ストラテジ系の充実」ということで,ストラテジ系もかなり書き換わっています。
ざっと見ると,シラバスに載っていなくっても出題されていた内容が,後追いで付け加わっている感じです。
セキュリティ関連だとSQLインジェクション,クロスサイトスクリプティングなどの具体的な攻撃などが加わっていますし,仮想化なども今までも出ていたけど明記された,という感じです。
これが発表されたからそれに合わせて出題傾向が変わる,というものではなく,今まで変化してきていた出題傾向とシラバスが一致したようです。
どんどん新しくなる技術もしっかり押さえていこう,という方向性が感じられます。
経済産業省関連のニュースでは,「探せ!正義のハッカー…国が初の競技会開催へ」というのもありました。
コンピューターのハッキング技術を競う社会人対象の大会を,経済産業省が今年度,国として初めて開催するそうです。
有志の学生向けは以前からやっていましたが,国がやる社会人対象の大会,ということで,なんか面白そうです。
昔もそういう話があったような気がしますが,「ハッカー」という言葉のイメージが悪く,国が犯罪者を養成するのはまずい,みたいなことで立ち消えになった覚えがあります。
時代が変わって,そういうのもOK,となったのですね。
技術はどんどん進化していきますし,社会の状況のどんどん変化していきます。
古くからある基本的なこともしっかり学びつつ,新しい知識も身につけていきましょう。