高度区分では,午後2で論述式試験,つまり論文を書く区分があります。
秋の区分だと,ITストラテジスト,システムアーキテクト,ITサービスマネージャの3区分ですが,これらの区分を受ける場合は,論文を書くにあたっての準備が必要になります。
論述系の試験をはじめて受ける方や,一度も受かったことがない方は,早めに準備して,文章を書く基礎力を上げることが大切です。
というのは,情報処理技術者試験の午後2で論文を書くためには,次の3つが必要だからです。
 1.論理的に一貫性があり,読んで相手に伝わる文章力
 2.試験の形式に合わせて,題意に沿って文章を書く力
 3.その試験に対応した,実務経験やスキル
2については,それほど時間を書けなくてもなんとかなります。
テクニックという側面が大きいので,1がすでに備わっている場合には,コツがつかめれば,すぐにできるようになります。
文章が元々得意な人の場合,わく☆すたの「論文対策」でコツをつかんで,セミナー後の論文添削で,もう合格レベルの答案が書ける人もいます。
やり方や作法を知ることは大切ですが,それにはそんなに時間はかからず,1~2ヶ月あれば,合格論文は書けると思います。
3については,実際に仕事を経験するか,経験が足りない場合には午後1までの勉強や事例の研究などで補う形になります。
これについては,各試験区分でやり方が異なりますので,その試験に合った対策が必要です。
わく☆すたでは,システムアーキテクトについては,「スタートアップセミナー 合格への道しるべ システムアーキテクト」でご紹介する予定です。
2と3は,いわゆる試験対策ですが,1については,試験は関係ない基礎力です。
でも,この基礎力がない人が意外に多く,そして基礎力がない人の論文は,いくら書いても,なかなかうまくなりません。
ただ,適当に書き続けるのではなく,「ちゃんとした一貫性のある文章を書く」練習は,一度は必要になってきます。
実際には,このあたりの勉強は,高校までの「作文」で,ちゃんとやっているはずです。
ですので,学校で教わったことがしっかり身についていれば,それで十分です。
実家に帰って,大量に出てきた,小学生時代からの自分の「作文」を読み返してみました。
すると,今読んでも話が通じるような,一貫性のある作文で,出題の意図に沿ったものは◎(花丸),ひねくれいていて首尾一貫していなものは△(もう少しがんばりましょう)という形で,なにげに丁寧に採点されていました。
この訓練,やってるときには意味がわからなかったし,そんな勉強をしたことすら忘れていたのですが,実は後で役立つ勉強をしていたんだな,と改めて気づきました。
作文の書き方,高校生だと小論文の書き方などの本は,結構出ていますので,一度勉強してみるのもいいと思います。
樋口裕一の小論文トレーニング―書かずに解ける新方式でいつでもどこでもパワーアップ! (大学受験合格請負シリーズ)」など,高校生向けの小論文の書き方の本を見てみるのもありです。
文章力は,実は12年かけてじっくり養成していく,仕事の基本となる,大切な力です。
一朝一夕にできるようになるわけはないので,苦手な人は,一度じっくり腰を据えて勉強してみるのもおすすめです。
そうすれば,試験だけでなく,仕事のドキュメントなど,さまざまな場面で活きてくると思います。