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カテゴリ: 高度論文区分

論述系試験がなぜ難しく感じるのか分析してみた

情報処理技術者試験の高度区分では,建前上は全9区分が“レベル4”に分類され,同じ難易度ということになっています。
しかし,現実問題として難易度や合格率には差があり,企業の報奨金などでも差がついています。

具体的には,報奨金は,論述系各区分≧記述系各区分となっていることが多いのです。
(ここで,論述系各区分とは,午後2試験が論述式である,プロジェクトマネージャ(PM),システム監査技術者(AU),システムアーキテクト(SA),ITストラテジスト(ST),ITサービスマネージャ(SM)の5区分を,記述系各区分とは,情報セキュリティスペシャリスト(SC),ネットワークスペシャリスト(NW),データベーススペシャリスト(DB),エンベデッドシステムスペシャリスト(ES)の4区分を指します)

この差はなぜ生じるのか,なんとなく感じている人は多いと思いますが,データを用いて分析してみました。

論述式対策の参考書

以前,「論述式試験は難しくない ー 情報処理技術者試験」の記事で紹介した「情報処理教科書 高度試験午後II論述 春期・秋期」が今日,本屋で発売されていたので,買ってひととおり目を通してみました。

読んでみて一番の感想としては,見事な「テクニック本」です。
論述系の試験に受かったことがない人や,特定の試験区分に合格できない人などは,読んでみる価値はあると思います。

採点講評を読み込んで,次に役立てる

本日,試験センターの解答例に,平成25年度春期試験の「応用情報技術者試験・高度試験の採点講評(午後)」が追加されました。

話題となっていた,応用情報技術者試験午後の問1設問3が完全に無視されているのは気になるところですが,試験問題がいつも完璧なわけでもないので,しょうがないかな,とも感じます。

採点講評は,読んでみると結構役立ちます。
特に,論述式の試験を受けた方は,自分の選んだ問題では,どこが採点のポイントだったのかがわかるので,見返してみるのがおすすめです。

論述式試験は難しくない ー 情報処理技術者試験

先日の合格発表で,システム監査技術者試験に合格できました。
うれしいといえばうれしいのですが,実は正直,複雑な気分なのです。

午後2の論述式での出来がかなり悪く,こんな論文じゃ受からない,と正直感じていたからです。
たぶん,自分が採点して返却するなら,たぶんB判定をつける内容なのです。

テーマは問1を選んで,「システム運用業務の集約」について書きました。
自分の経験にはまるテーマがなかったので,一番汎用的にごまかせそうなテーマを選びました。

10年前ぐらいに実際に働いていた,某IT教育会社をネタにしましたが,問題文に「仮想化技術を活用してサーバを統合」とあったので,最近働いてたことにして,仮想化技術を使って統合したことにしました。

論文ネタを集める ~2013年春編~

論文ネタを集めるテクニックにはいろいろあるのですが,私自身はなるべく,「実際にあった内容」を使うようにしています。
それが基本で当たり前ではあるのですが,もちろん,「自分の経験」だけだと補いきれない場合も多いです。

そのため,私がよくやっているのは,「まわりの人の観察」です。
自分自身が体験したことじゃなくっても,自分のプロジェクトのリーダーや,親会社のマネージャがやってることを見て,それをネタにします。

論述式試験で,あると合格にジャマなもの

論述式の試験に向けて出されている合格論文集には,いろいろな素晴らしい論文が載っています。
巨大なプロジェクトで,たくさんのメンバを切り盛りして,すごい問題を解決して。。。

確かに,そんな論文が書けたら,カッコイイと思います。
ただ,そんな風に,無理に背伸びしてすごい論文を書こうとすると,逆に現実味のない,夢物語のような文章になってしまいます。
なんか小学生が,「おれんち会社の社長で金持ちだから,いろいろ大変なんだぜ。。。」(嘘),みたいな,変な見栄をはってる痛々しさが透けて見えるのです。

「文章を書く」練習をする

高度区分では,午後2で論述式試験,つまり論文を書く区分があります。
秋の区分だと,ITストラテジスト,システムアーキテクト,ITサービスマネージャの3区分ですが,これらの区分を受ける場合は,論文を書くにあたっての準備が必要になります。
論述系の試験をはじめて受ける方や,一度も受かったことがない方は,早めに準備して,文章を書く基礎力を上げることが大切です。
というのは,情報処理技術者試験の午後2で論文を書くためには,次の3つが必要だからです。
 1.論理的に一貫性があり,読んで相手に伝わる文章力
 2.試験の形式に合わせて,題意に沿って文章を書く力
 3.その試験に対応した,実務経験やスキル
2については,それほど時間を書けなくてもなんとかなります。
テクニックという側面が大きいので,1がすでに備わっている場合には,コツがつかめれば,すぐにできるようになります。
文章が元々得意な人の場合,わく☆すたの「論文対策」でコツをつかんで,セミナー後の論文添削で,もう合格レベルの答案が書ける人もいます。
やり方や作法を知ることは大切ですが,それにはそんなに時間はかからず,1~2ヶ月あれば,合格論文は書けると思います。
3については,実際に仕事を経験するか,経験が足りない場合には午後1までの勉強や事例の研究などで補う形になります。
これについては,各試験区分でやり方が異なりますので,その試験に合った対策が必要です。
わく☆すたでは,システムアーキテクトについては,「スタートアップセミナー 合格への道しるべ システムアーキテクト」でご紹介する予定です。
2と3は,いわゆる試験対策ですが,1については,試験は関係ない基礎力です。
でも,この基礎力がない人が意外に多く,そして基礎力がない人の論文は,いくら書いても,なかなかうまくなりません。
ただ,適当に書き続けるのではなく,「ちゃんとした一貫性のある文章を書く」練習は,一度は必要になってきます。
実際には,このあたりの勉強は,高校までの「作文」で,ちゃんとやっているはずです。
ですので,学校で教わったことがしっかり身についていれば,それで十分です。
実家に帰って,大量に出てきた,小学生時代からの自分の「作文」を読み返してみました。
すると,今読んでも話が通じるような,一貫性のある作文で,出題の意図に沿ったものは◎(花丸),ひねくれいていて首尾一貫していなものは△(もう少しがんばりましょう)という形で,なにげに丁寧に採点されていました。
この訓練,やってるときには意味がわからなかったし,そんな勉強をしたことすら忘れていたのですが,実は後で役立つ勉強をしていたんだな,と改めて気づきました。
作文の書き方,高校生だと小論文の書き方などの本は,結構出ていますので,一度勉強してみるのもいいと思います。
樋口裕一の小論文トレーニング―書かずに解ける新方式でいつでもどこでもパワーアップ! (大学受験合格請負シリーズ)」など,高校生向けの小論文の書き方の本を見てみるのもありです。
文章力は,実は12年かけてじっくり養成していく,仕事の基本となる,大切な力です。
一朝一夕にできるようになるわけはないので,苦手な人は,一度じっくり腰を据えて勉強してみるのもおすすめです。
そうすれば,試験だけでなく,仕事のドキュメントなど,さまざまな場面で活きてくると思います。

強気で,「自分はできる」つもりで書く

最近,論文を読んでいて,「自分はこんな経験してないんです,ごめんなさい」っていうのがにじみ出ている答案,というのが時々あります。
直接書いてなくても,行間に,うそっぽさというか,現実離れしたことが書いてあって,話の信憑性に疑問符がつくという感じで書かれているのです。
技術者の方は,正直な人が多いんだな,とは感じますが,多分そんなに,自分を卑下しなくっても大丈夫です。
論文に書いているそのものの経験がなくっても,「いざその役割になったときには,ちゃんとこなせる」ことが示せれば合格なのです。
平成21年度に試験制度が変わってから,試験問題の聞き方も,「あなたの経験に基づいて」から,「あなたの経験と考えに基づいて」に変わっています。
別に本当のことを書くことは求められていませんし,あくまで「問題文で問われていることに対して,どう行動したらベストか」ということを書く,論述式の試験なのです。
ですので,どちらかというと,根拠がなくっても,強気でいった方がうまくいきます。
「自分はできる」と暗示をかけてもいいですし,その場でだけ,プロフェッショナルになりきれればOKです。
先日,ITストラテジストの試験を受けたとき,ピシッとスーツを着込んでいたり,おしゃれに着飾っている人を何人か見かけました。
「その試験の役割になり切る」という意味なら,そうやって服装から入っていくのもありだと思います。
論述式試験に限らず,すべての高度区分での合否のカギは,「いかに試験区分に,そして,『問題文』に合わせることができるか」です。
あんまり自己主張の強い,オレオレ流の技術者は求められてなくって,「必要なことを,必要なだけ書く」ことが大切なのです。
そのため,豊富な経験も,圧倒的な知識も,実は必要ありません。
「自分はできる」と信じて,問題文で問われていることに合わせて,素直に自分の経験や知識を織り交ぜて書くだけです。
自信がない方は特に,強気で書き切っていきましょう。
最近,ひょっとしたら,技術者には「はったりを効かせる」能力も大事なのかなぁ,とも感じています。^^;
客先で,相手に「できる」と思わせて,信用してもらうためには,必要な力です。
そんな感じで,穴のないようにはったりを効かせる,というのも,ありだと思います。
こう書くと,実力がないのに無理して背伸びする,という風に感じるかもしれません。
でも,個人的な感じだと,論述式の試験に関しては,経験がある人でも,「自分の経験では足りない」と,卑下している人が多い気がします。
多分,それなりに近い経験があれば,十分合格するには足りる経験なのです。
自分のやってきたことを一つ一つ数えながら,それを自信に変えていきましょう。

論述式試験の突破に必要なこと

来週1/29(日)に実施予定の「論文対策」について,添削についての問合せが多いので,ここに整理しておきます。
こちらのセミナーでは,セミナー中に論文添削を実施します。
また,セミナー終了後にも,採点サービスをもう一度受けることができます。
まずは実際に書いてみて,その後添削を受けてから再度家で書いてみる,という形態にしておりますので,合格のための論文書きに,お役立て下さい。
論述式試験を突破するためには,次の3つのことが必要です。

 1.問題文がちゃんと読めて,人に伝わる文章が書ける国語力
 2.その試験区分に対応した知識とスキル
 3.論述式試験での答案の書き方

1については,付け焼き刃でどうこうなるものではないので,ここが苦手な方は,試験対策以前にしっかり基本から学習することをおすすめします。
論述式の試験の場合,内容以前に,文章として意味の通じないものを書かれる方が時々いるのですが,こうした場合には試験対策だけでは対応できません。
地道に国語の勉強の復習をする,実際に文章を書いてみる,論理エンジンなどでじっくり国語力をつける,など基本を押さえる学習が大切です。

2.3.については,きちんと学びさえすれば,比較的簡単にコツを身に付けることができます。
わく☆すたの論文セミナーでは,2についてはその身に付け方についてお話しますし,これは通常の午後1までの試験勉強でなんとかなると思います。

3については,知らないと試験を難しく感じるのですが,知ってしまえば少し練習すればできるようになります。
論述式試験の書き方自体は,そんなに難しいものではないです。そのため,一度やり方を学んで,実際にやってみると,「自分でもできる」と感じていただけると思います。

論述式の試験は,共通の書き方を身に付けて,1つの区分に受かると,他の区分も格段に受かりやすくなります。
その分,最初に受験する区分は敷居が高く感じられることもあると思いますが,コツをつかめば,思っているほど大変ではありません。
まずは実際にやってみて,感触をつかんでいきましょう。

おすすめ参考書 ~論文対策編~

おすすめ参考書シリーズ,今度は試験区分別とは別に,テーマを絞っていきたいと思います。
まずは,一番リクエストの多い,論文対策編です。
個人的には,論文がかけるようになるために一番効率がいいのは,人に添削してもらうことだと感じています。
私自身も,最初に加藤忠宏先生の論文講座を受け,そこで添削していただいたことで,最初にコツをつかむことができました。
わく☆すたでも,公開セミナー「論文対策」を行っていますし,他社さんにもいろいろな論文添削サービスがあります。
お金をかけても早く受かりたい,という方は,一度プロに採点してもらうことが一番おすすめです。
ただ,論文の「書き方」自体は,参考書でも学ぶことができます。
基本的な論文の書き方だけ,つまり午後2対策だけを行っている参考書に,TACの午後II 最速の論文対策シリーズがあります。
現在,「プロジェクトマネージャ午後2 最速の論文対策〈2012年度版〉」と「ITストラテジスト午後2最速の論文対策」の2区分が出版されています。
プロジェクトマネージャの本の作者は,情報処理教科書の三好康之先生ではなく,中小企業診断士の講座で有名な,コーチみよしこと三好隆宏先生です。
ITストラテジストの本は,広田航二先生で,「ITストラテジスト(最速の情報処理試験論文対策)」のブログを書かれていて,受験生向けのサポートをされています。
どちらの本もとても薄く,じっくりと試験分野の内容を学ぶのではなく,書き方だけを学びたい人におすすめです。
あと,論文の場合には,実際の論文を読んでみることがとても役に立ちます。
そういった意味で,合格論文集は,実際に自分が書く前に「大体こんなことを書けばいいんだ」というイメージがつかめますのでおすすめです。
幻の名著と言われているかどうかは定かではありませんが,昔出版されていて,とても良かったシリーズに,齋藤登志勝先生が書かれた「プロジェクトマネージャ合格論文集」「テクニカルエンジニア システム管理合格論文集」があります。
こちらは,今は絶版で手に入りませんが,合格論文集としては一番おすすめです。
それ以外だと,「情報処理教科書プロジェクトマネージャ」「情報処理教科書システムアーキテクト」などの,総合的な参考書で論文が充実しているものは,結構使えると思います。
合格論文集の論文の場合,「これでOKなの?」と疑問を感じるものも多くありますが,基本,それでOKです。
私自身,論文がある試験区分には8回合格していますが,正直,「これで良かったのかな。。。」と疑問に感じる出来での合格も結構あります。
ですので,「これでいいんだ」と自信をつけてから,自分で書いてみるとやりやすいと思います。
論文の書き方は,一度身に付けると,汎用的にいろんな試験区分で使えます。
ですので,論文系の高度区分に全部受かってる,という人は結構多いです。スペシャリスト系全部よりもかなり多いと思います。
余裕がある時期に一度,「論文対策」に重点を置いて学習するのがおすすめです。
早めに論文に自信を持って,余裕を持って試験対策を行っていきましょう。

論文ネタを集める

最近,全然出かけてなくって,ちょっとへたり気味の美月です。
試験が終わって仕事が一段落ついたら,高野山に出かけて,ポッキーを隣の人に見せて,「食うかい?」と渡そう,とか妄想してます。
こんな感じのネタ集めは,きっとお笑い芸人には大切なんだと思います。\(^^;ヲイ

「かっこいい文章」ではなく「読んでわかる文章」を書く

ITストラテジスト,システムアーキテクト,ITサービスマネージャなどの午後2は論述式です。
「論文」なので,なんかすごいことを書かないといけない,とか,格調高い文章を書かなければ,という風に身構える人も多いですが,実は全然,そんなことはありません。
文章としては,基本的に,相手が読んでわかればOKです。
採点官の方も,専門家なので,専門用語は理解してくれますし,最初から最後まで読んで,言ってることの意味が通じれば,文章としてはOKです。
ただ,意外と,この敷居が超えられない人が多いのです。
読んでいて,「何が言いたいのか伝わってこない」「話が最初と最後で食い違ってしまって,わけがわからなくなる」という文章は,意外と多かったりします。
そして,最近感じているのが,そういった分かりにくい文章ほど,なんか「かっこいい文章」「高尚な文章」を書こうとしているような気がすることです。
漢字が不必要に多い文章は,結構読みにくいです。個人的には,「~のため」を,「~の為」としている文章は,読みにくい傾向があるなぁ,と感じています。その一つだけとるとどっちでもいいのですが,文章の形態としては,全体的に背伸びして書いたような文章は,読みにくいです。
文章としてお手本になるのは,その試験区分の午後1の問題文だと思います。
状況の説明の仕方や,漢字の使い方,専門用語の使い方などは,午後1に習うと,間違いありません。
論文に限らず,記述式の試験は,試験官との対話です。
自分を大きく見せようとかっこよく文章を書く,というよりも,試験官が読みやすく,読んでわかるような文章を書けるように,練習していきましょう。

「字数を埋める」ではなく,「字数を満たす内容を考える」

平成21年度に試験制度が変わってから,論文の形態が変わりました。
論文試験には設問がア,イ,ウの3つありますが,昔は,設問イと設問ウがまとまっていて,設問ウは少し書くだけでもなんとかなりました。
それが,設問イと設問ウを別々に聞かれるようになって,設問ウもちゃんと600字以上で書くことが必須となりました。
例として,平成20年秋のシステムアナリスト試験午後2と,平成22年秋のITストラテジスト午後2を比較してみます。
昔のアナリスト時代の午後2は,設問ウはほとんど「評価と改善」で,定型文でもなんとかなるぐらいの付録的扱いでした。それが,ストラテジストになって,設問ウが「工夫した点」だったり「どのようなシステム化構想としたか」だったりと,バラエティに富んできています。
ですので,定型文(「評価としてはおおむね良かった」とか)を用意してテクニックで切り抜ける,ということは,やりにくくなってます。用意した論文がそのまま使える可能性も少なくなってます。
でも,それで,論文を書くのが大変になったわけではないと思います。
私が今まで試験会場で論文を書き,そして合格した体験から感じるのは,「論文が書きやすくなった」ことなのです。
昔は,問題の聞き方も曖昧でしたし,何を書けばいいのか迷うところも多く,字数を埋めるのに苦労もありました。
でも,今の問題だと,設問でバラエティに富んだ聞かれ方をされる分,その「設問で聞かれている内容」について答えていると,普通に字数が埋まります。
問題文を読んで,書いて欲しい内容の意図を読み取って,そこから自分の経験やネタのストックからあてはまるものを見つけていきます。
そしてそれを,設問で問われている形で,具体的に記述していくことで,だいたい字数が埋まるようにできている感じなのです。
設問イの最低字数が800字と少なくなったことも大きいと思います。
設問イ,設問ウでそれぞれ別のことを問われることによって,1つ1つの内容について,具体例をいっぱい記述する必要がなくなりました。
基本的に,1つの論文で具体例を2つぐらい考えて,それを設問ア,イ,ウでうまく話がつながるように前振りも含めて書く,というぐらいで,設問イの800字,設問ウの600字は埋まります。
つまり,聞かれている内容がはっきりしていて,書く分量もある程度想定されており,ちょうどいい字数で書き終われるように問題が設計されているようなのです。
ですので,「字数が埋まらない」という時には,書く内容が少なすぎるだけだと考えられます。ですので,問題文で聞かれている内容から具体例としてもう1つ加えるなどして,内容を追加する必要があります。
字数を埋めるために,よけいなことを書いたり,同じことを繰り返し言ったりしても,内容が足りないので不合格,ということになります。
準備論文を書くときには特に,「とにかく字数を埋める」ことよりも,「きっちり内容を満たす」ことを意識して論文を書いてみましょう。書くべきことを書ききる意識で時間制限なしに書くと,字数制限の上限に近い感じになると思います。本番ではそこまで書く必要はありませんが,最低の字数を埋めるぐらいの内容は必須です。
情報処理技術者試験は付け焼き刃が効かないように,そして本来の実力が測りやすいように曖昧さを排除する方向で進化しています。
論文を書くときには,しっかり問題文と設問を読んで,「字数を埋める」のではなく,字数を満たす内容を考えて,それを書ききるようにしましょう。

論文を書くときのコツ

特別試験では,午後2が論述式で,論文を書く試験区分は,プロジェクトマネージャとシステム監査の2つです。
この2区分で論文を書くときには,一番大切になってくるのは,「その試験区分に合わせた考え方」です。
プロジェクトマネージャはプロジェクトマネージャの視点でものを考えることが求められます。
プロジェクト全体を見通して,大局的に,現実的に対応すること。実際にプロマネのメインの仕事は,人間関係であることが多いので,人間関係に関するところでのリアリティは求められます。
多分,普段からプロジェクトに関わっていれば,事例は山のように転がってはいるはずです。それを,プロジェクトメンバーの視点ではなく,プロジェクトマネージャの視点から考えられることが必要です。
別に,実際にプロジェクトマネージャの経験が豊富である必要はないとは思います。
求められているのは,「実際にプロジェクトマネジメントを任せられたときにちゃんとこなせるだけのスキル」で,準備ができているかどうかが問われます。
位置づけとしては,プロジェクトリーダぐらいで,ちゃんと勉強していざというときには自分がマネージャーになれる,というぐらいなら十分だとは思います。
システム監査は,システム監査の視点,外から見た視点でものを考えることが求められます。
直接作業をするのではなく,独立した外部の立場から,指摘事項を指摘していく,その俯瞰した姿勢が大切です。
監査経験があればベストですが,監査を受けた経験があれば,ある程度推測して書けるとも思います。
監査の場合,経験に基づいて書く,ということは,実はそれほど求められていませんし,大切なのは,考え方です。
そのあたりの,「試験区分に対応した立場」を,試験時には特に意識しましょう。
そして,試験の本番では,もう1つ大切なことがあります。
それは,「問題文に合わせる」こと。
基本,論文試験は,
   自分が経験したこと < 問題文に書いてあること
です。問題文で「たとえば,~が必要である。」などと書かれていたら,その内容について記述しましょう。たまに,問題文と関係ないのに,自分の経験について延々と書いている人も見かけます。
設問に入る前の,問題文の本文はとても大切です。
なぜ,論文を書くのに,問題文が1ページまるまるあるのか,考えてみましょう。
そこに書いてあることについて論述して欲しい,という試験官の意思表示です。ですので,それを無視して,自分の書きたい,自慢したい経験を書くと,確実に不合格になります。
ベストは,問題文で求められていて,かつ自分が経験したことを書くことです。
それがあれば,最優先で使ってみてください。そうするとものすごく説得力が出ます。
そうでない場合は,近い経験,知ってる経験を探して,問題文の主旨にあてはまるように書きましょう。
ここで重要なことは,「実際に経験したこと」ではなく,「この問題文では,こういった経験が求められているということをわかっている」ことです。
経験を書くのがベストですが,ない場合は,無理に題意を外れた経験を書くよりは,題意に合った想像を書いた方がマシだとは思います。
試験日まで,書くためのネタ集めを,なるべく多く集めるのは大切です。
論文の問題は,いつも同じではありません。
同じテーマで聞かれているようでも,問題文の記述・要旨は,結構違ったりします。
試験会場に行って,臨機応変に書けることはとても大切です。
コツさえわかれば,意外と論文試験は,突破するのは難しくありません。
最後まであきらめず,できる限りの準備を行って,柔軟に本番に臨んでいきましょう。