受験区分の選択基準

来週,7月23日(月)より,「平成24年度秋期試験」の受験申込が始まります。
受験区分がすでに決まっている方は,なるべく早く申込を行うのがおすすめです。
個人的な感覚として,申し込み開始初日に「早速申し込みました!」という人は,合格率も高いように感じています。
あと,現実的なメリットとして,早く申し込んだ方が自宅近くの会場になる可能性が高いです。
基本的には,郵便番号を基準に最寄りの会場を割り当てるので,状況にもよりますが,最初の方に申し込むと,一番適切な会場に割り振られると思います。
また,各受験地で定員を超えた場合には,隣接の受験地に回される場合もあります。
そんなにめったに起こることではありませんが,去年の特別試験の時には,結構遠くの会場に回された人が多かったようです。
不測の事態に備えて,という観点からも,早めの申込は大切です。
そして,受験区分に迷われている方は,早めに受験区分を決めて申し込むことは重要です。
できれば,7月23日までには決めて,とりあえず申込をすませておくと安心です。
受験区分の選択基準としてはまず,情報処理技術者試験に関しては,「背伸びしない」「段階を踏む」ことをおすすめします。
いきなり高度区分を受けたり,レベルの高いものを受けようとすると,合格は遠のきます。
高度の午前1は,単なる足切りの機能しかないので,ぎりぎりでも突破したから大丈夫,というものでもありません。
「年齢が高いから」「今さら基本情報や応用情報なんて受けるのが恥ずかしいから」ということで高度区分を申込続けていると,かえって遠回りです。
段階を踏んで,基本情報技術者,応用情報技術者と受けてみる方が,結局は合格が早くなると思います。
高度区分の中では,ITストラテジストは,はじめての高度区分,はじめての論述系区分としてはあまりおすすめしません。
論述式の試験に受かったことがなく,論文自体がうまくかけないのに受けると,勉強がかなり大変になります。
システムアーキテクトかITサービスマネージャかで一度論述式試験に受かってから受けると,無理がありません。
もちろん,中小企業診断士など論述がある試験に受かっている場合は,いきなりITストラテジストでも受かる方は多いです。自分の状況に合わせて,段階を飛び越しても大丈夫かどうかは見極めてください。
それ以外の高度区分は,好きなものを受ければいいんじゃないかとは感じています。
普通は,自分の実務経験がある分野,専門分野を受けることが多いんじゃないかとは思います。
ただ,勉強することでスキルが身につくというのが,試験の大きな利点でもあるので,「実務経験がなくても,自分の進みたい方向」の試験を受けるのはおすすめです。
実際,ネットワークの仕事がやりたくて,実務はちょっと離れてるけどネットワークスペシャリストの勉強をして,合格して転職や配置換え,という人も大勢います。
あと,「春試験が目標だから,秋は受けるものがない」という方も,とりあえず受けることを検討してみるといいと思います。
例えば,春のエンベデッドシステムスペシャリストが目標の場合,システムアーキテクトやITストラテジストを組込系分野を選択して受けると,春にもつながります。
春のデータベーススペシャリストが目標の場合,システムアーキテクトの勉強をすると,データベース関連以外のシステム開発の知識が身について,問題選択の幅が広がります。
個人的には,情報処理技術者試験は,半年ごとに受けにいくこと自体が大切だと感じています。
受け続けるとそれが習慣になって,行くのが当たり前になります。その方が,「今回は受けに行こうか」など,いちいち悩む必要がなくなりますし,試験慣れすると合格しやすくもなります。
何より,半年に1回のイベントですし,参加しないとなんか取り残された感がして,つまらないのです。
コミケなどと一緒で,外から見ているよりも,実際に参加した方が楽しめると思います。
申込を行うと,試験勉強のやる気もでてきます。
早めに受験区分を決めて,試験に向けて集中していきましょう。