株式会社わくわくスタディワールド

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高度午前1の免除について

秋の情報処理技術者試験に向けて,試験センターのホームページで現在,「情報処理技術者試験 高度試験 一部免除申請番号照会」ができるようになっています。
ためしに,平成24年春の受験番号で一部免除申請番号を検索してみたら,合格証書の番号と同じでした。
平成23年春(特別),平成23年秋,および平成24年春の午前1通過,または合格の方は,こちらのページで一部免除申請番号が検索できます。
最近は,慣れてきて間違う方も少なくなってきましたが,今回の平成24年秋の試験で午前1が免除になるのは,
 「平成22年秋,平成23年春(特別),平成23年秋,平成24年春」
の4期での午前1通過者,または合格者です。
午前1免除は2年間有効ですが,試験に合格したら午前1免除は継続されますので,さらに2年間,免除してもらうことができます。
ですので,初回(平成21年春)に受けたっきり,全然午前1を受験していない,と言う人も結構聞きます。
新制度の前の年(平成20年)にソフトウェア開発技術者に合格したので,その免除権を使って,一度も午前1は受けたことがない,という方もいました。
あんまり長い間免除にしていると,勘がにぶりそうなので,たまには受けてみるといいんじゃないかな,とも感じます。
でも,規則的には,適度に受かり続けていると,免除はずっと継続されます。
受験者(出席者)に対する午前1免除者の割合は,平成23年秋の例だと,SCで55.2%,NWで56.9%,SMで52.2%,SAで58.6%,STで60.2%となっています。
どの試験区分でも,半分以上は午前1の免除を申請しているようです。
ですので,高度区分で,午前1から試験を受けに行くと,会場はかなりガラガラです。
出席者自体が,申込者の6割ぐらいですし,空いている席の方が大分多い,という感じになります。
そして,午前1だけ受けて帰る人も,ちらほら見受けられます。
午前1だけ受けて帰っても,午前1が60点を超えていれば次回からは午前1免除です。「今回は午前1だけ突破する」という目標も,戦略的にはありだと思います。
午前1を受けてる時に,「他の人は午前2からなのに,自分だけ午前1から受けなきゃいけない」という劣等生の気分でいると,合格は遠のくような気がします。
逆に,午前1はいいウォーミングアップ,という位置づけで,徐々に頭を稼働させていけばいい,ぐらいの意識だと,ちょうどいいように感じます。
そうすると,午前2でみんなが揃うときには,頭がしっかりフル稼働しています。
午前1に受かる自信がある方だと,むしろその方がリズムがつかみやすいように感じています。
高度区分の場合,午前2は結構骨のある問題がいっぱい出てきます。
特に,論述系のITストラテジストやシステムアーキテクト,ITサービスマネージャなどは,知識的なことは午前2が一番深いんじゃないかと思います。
ですので,いきなり午前2だと,結構きついのです。
午前1は,まんべんなく全分野から出題されますが,レベルは応用情報技術者と一緒なので,1つ1つの問題はそれほど難しくありません。
とはいえ,朝から晩まで試験を受けるのは結構疲れるので,午後に重点を置きたい方,体力に自信がない方は,ゆっくり午前2からの方がいいとは思います。
個人的には,午前1や午前2は,ひととおり解き終わったら休んだり昼寝したりして,体力を温存しています。
試験を受けるときには,自分なりにコンディションをベストに持っていくやり方があると思います。
どんなスタイルだと自分が一番快適に受験できるか,それを考えて,試験の申込や準備を行っていきましょう。