勉強と遊びに境界はない

昨日,ネットワークスペシャリストセミナーの後の懇親会で,「実際の実機にさわってみる」ことが話題になりました。
ルータやスイッチなど,実際に触ってみて設定すると,確かにすごく勉強になりますし,身につきます。
ただ,実機を触っての実験などは,実際にやってみると,あんまり「勉強」っていう気はしないと思います。
特に,機械いじりや設定が好きな人だったら,「遊んでる」感覚で,いろいろ試せるはずです。
実際,「L3SWの設定が大好き」なネットワークの専門家も知り合いにいますし,仕事で触っていても,面白いと感じる人は多いんじゃないかなって感じてます。
自宅でも,新しいルータの設定や無線LANの設定など,実際にやってみる機会もあると思いますし,それが好きな人は多分,「遊び」の感覚でやってるんじゃないかと思います。
最近感じているのは,「勉強」と「遊び」って,明確に分けられるものじゃないんじゃないかな,ってことです。
同じことでも,それを「勉強」と感じたり,「遊び」と感じたりは,人や状況で変わってくると思います。
2つの間に境界はなくって,気の持ちようで結構変わってきたりするものです。
そして,ITの勉強って,実はかなり「遊び」の部分が混じってるんじゃないかな,って感じてます。
ネットワークの勉強の場合,機器をいじったり,問題を解いたりは,やってみるとそんなにイヤなことではなく,頑張らなきゃできないことでもない,と言う人も多いんじゃないかと思います。
今日まで知らなかったのですが,今週末(8/10,11,12(金土日))に開催されるコミックマーケットには,「自主製作ハード・レトロPC・スマホ/PC評論・PC情報」など,硬派なIT関連のジャンルもしっかりあるんですね。
以前,ブログ記事「インフラの勉強に役立ちそうな双六」で紹介した「インフラエンジニア双六」もこのジャンルですし,今回も新製品「インフラエンジニアの野望(全国版)」を発売するようです。
これらの製品を作った,「サーバ擬人化ユーザ会」は,ITインフラの擬人化に取り組んでいる団体で,こういうのは本気と遊びが一体化していて面白いな,って感じます。
ちなみに,昨日セミナーでも取り扱ったネットワークスペシャリスト試験平成23年秋午後1問3に出てくるようなネットワーク監視を行うOSSに,Zabbixがあります。
先ほどの「サーバ擬人化ユーザ会」では,このZabbixを擬人化したGUI,「ざびたん(Zabbix GUI)」を作っていたりします。
確かに,単に「障害検知」のメッセージだけより,「何とかしてくれるわよね。頼りにしてるわよ。」と言われる方が,トラブルシューティングにもやる気が出るかもしれません。^^
なるべく,遊びの要素を意識しながら,楽しんで勉強を進めていきましょう。