応用情報技術者合格体験記:トシロンさん

合格体験記シリーズ,今日は試験申込締切前ですし,応用情報技術者試験に合格された方の体験記です。
過去問演習は,基本を身につけてから行うと,やってることの意味もつかめますし,同じ問題から学べることが多くなります。ですので,一度ちゃんと参考書などで基本を身につけてから演習を行うのがおすすめです。
今日の合格体験記は,1回目失敗の反省を生かして,見事2回目で応用情報技術者試験に合格された,トシロンさんです。
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【基本情報】
氏名:トシロン
年齢:35歳
職業:病院職員
応用情報技術者受験:2回目
(1回目は平成23年秋に受験 午前77.50点 午後51.00点で不合格)
点数:
午前 83.75点
午後 65.00点
(プログラミング,システムアーキテクチャ,ネットワーク,情報セキュリ
ティ,ITサービスマネジメント,システム監査を選択)
受験時の資格取得状況:
平成23年特別:基本情報技術者
【教材】
1. アイテック 応用情報・高度午前1共通 午前問題集
2. インプレスジャパン 応用情報技術者教科書
3. アイテック 応用情報技術者 午後問題の重点対策
4. インプレスジャパン かんたん合格応用除法技術者過去問題集
5. わくすたDVD 応用情報技術者 合格への道しるべ
【受験に至るまでの経緯】
仕事でワード,エクセルを使う程度でしたが,職場での情報システムの導入をきっかけにITに興味を持ち,情報処理技術者試験を知りました。まずは基本情報を取ろうと思い,平成22年の冬から勉強を始め,翌年の特別試験でなんとか合格することができました。
よし,このまま連続合格するぞと,秋の応用情報に臨んだのですが・・
【勉強の内容】
<1回目(平成23年秋)の受験>
夏の特別試験が終わった直後から応用情報の勉強を始めました。秋試験まで時間があまりないとの焦りもあって,教科書的なものは使わず,教材3,4の過去問演習が中心でした。しかし,やはり基礎がわかっていないためかデータベースで理解できない部分が多く,そのままでの受験となってしましました。
そこで考えた作戦(午後)は,
・データベースは選択するが,最初の1問を解くだけで,もう捨ててしまう。
・その分の時間を他の科目に割り当て,じっくりと問題を解きデータベース以外の科目で高得点(できれば満点)を狙う
というものでした。今考えると,我ながら何とも浅はかな作戦だと思いますが,そのときはもちろん大真面目でした。
しかしながら,実際フタを開けてみると問2のプログラミングで「はまって」しまい,延々と時間を費やしても解けない,その他の科目も全部はわからない,で結果不合格となりました。(ちなみに,このときの試験後の感想は『完敗』でした)
ただ,基本情報からの連続合格を狙っていたので,秋までのこの3か月間のモチベーションは,とても高かったと思います。
<今回の受験>
約2か月間試験勉強はお休みした後,今年の1月1日から勉強を再開しました。
午前対策は,前回と同様,通勤電車でひたすら教材1をやりました(試験2週間前に直近4回分の過去問に絞りました)。往復で実質40分程ですが,ほぼ毎日やったのは大きかったと思います。
午後は,1回目失敗の反省から,まんべんなく得点できるよう自分に合った選択科目を見直すことから始めました。検討の結果,データベースではなくシステム監査に切り替えたのですが,このとき,教材5のDVDの美月先生の言葉をヒントにしました。
また,今回は最初からやり直すつもりで,教材2を教科書として使い,これを約2か月くらいで終え,後半2か月は過去問演習を中心にやりましたが,この過去問を解くときに,今回は前回とは明らかに違う感覚がありました。
前回はただ漫然と問題を読み,答えを見て納得した気になっていたということに気づいたのです。今回,あらためて問題にあたってみると,「ああ,ここはこういう意味だったんだな」と問題文や設問の意味をきちんと自分で咀嚼して,理解できるようになっていました。基本をきっちりと理解してからやると,問題そのものからたくさんの情報を引き出せ,学習効果も高くなる,ということを知った次第です。
また,実務経験が全くないので,できる範囲で実践的なこともやるよう心掛けてイメージを固めました(プログラミングは過去問を実際にPCでコードを書いて動かしてみる,ネットワークは自宅無線LANのアドレス設定を自分でする,など)。このあたりの勉強方法は,教材2のコラムに書いてあったことを参考にしました。
【試験当日の感想】
午後試験終了後,前回のときよりも,約4か月プラスして勉強しただけの手応えはたしかに感じました。
前回はダラダラとわからない問題に時間を割いた,という失敗があったので,今回は問題を解く順番と割り当てる時間をイメージしておいて,解けていない問題があってもその通りに実行しました。
ITサービスマネジメントに少し手こずった以外は,だいたい想定どおりの時間配分で解け,実感としては7割くらいはできたのではないか,といったところでした。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
午前はある程度時間をかけてひたすら過去問演習をやっておけば勉強方法として間違いはなく,王道だと思います。通勤電車やお昼休みなど,毎日確保できる時間に少しずつやるのが苦にならず,おススメです。
わくすたブログでもありましたが,午後は全分野を一度は通してやってみた方がいいと思います。これで,ある程度相性みたいなものがわかります。自分も一回目の受験時はそんなことを考える余裕もなく,他の分野はよく知らないから,という「食わず嫌い」で問題を選んでいました。しかし実際にやってみると,こっちの方が得点しやすいんじゃないか,と思ったので変更しました。
過去問をやってみて,どうもコンスタントに点数が取れないなあ,と思う分野があれば,新しい科目を開拓するのも一つの手だと思います。
勉強のモチベーションを保つため,自分を奮い立たす『何か』があればいいと思います。試験勉強は長期戦になるので,合格できるだろうかと不安になったり,中だるみする時期もあると思います。自分の場合は,わくすたブログの勉強方法や合格のポイントなどを何度も読み,「なるほど,そうか」と納得して安心したり,合格して喜んでいる自分をイメージして(汗)気持ちを高めたりしました。
たとえ一度失敗しても,あきらめずに戦略を練り直すことで合格に近づくと思います。
次の応用情報技術者試験を受ける方にとって,少しでも参考になる部分があれば幸いです。