株式会社わくわくスタディワールド

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時間を計って過去問を解く

情報処理技術者試験の午後試験の場合,文章も長いですし記述量も多いので,「試験問題を時間内に解けない」というのは,よくあることだと思います。
私自身,今は時間に追われることはあまりないのですが,最初は時間との闘いという感じでした。
第一種情報処理技術者(今の応用情報技術者)を受験する時には,当時は13問中8問選択だったのですが,時間が足りなくって,6問半ぐらいしか解けなかったです。
ちなみに,”半”というのは,アルゴリズム問題で,時間がなくって設問3が解けなかったので半分しか解かなかった,という意味です。
それでもなんとか合格はできましたので,応用情報技術者試験の場合は,「全部解ききれなくても合格はできる」というのは知っておいてもいいと思います。
時間内に解ききれるようになったのは,ネットワークスペシャリスト受験時に,過去問演習を徹底的に行ってからです。
その時は会社員で,通勤電車に乗ってる時間がちょうど30分でした。
ですので,その30分で午後1を解ききる,という演習を,朝夕繰り返して行いました。
5年分ぐらいを3回繰り返して演習しましたが,最後の頃には,問題を解く速度も大分速くなっていました。
試験問題を解くときは,最初のうちは解けるまでじっくり解いてみるのも大切だと思います。
ただ,本番は時間という制約がありますので,その時間内に解けるように,速く解く演習をすることも大切です。
私の研修では,講座内で時間を区切っての問題演習を,必ず行います。
基本的に本試験の問題より短めの時間で,できる限り多くの問題を解いていただきます。
これをやると時間感覚が身について,「速く解く」工夫もできるようになるからです。
試験直前の今の時期,過去問演習を行うなら,時間を区切って行うことをおすすめします。
できれば本番よりちょっと短めで,見直しの時間が残るぐらいがベストです。
特に,応用情報技術者,ネットワークスペシャリスト,システムアーキテクトあたりの試験区分は,時間が足りなくなることが多いので,時間感覚を養っておくことは大切です。
逆に,情報セキュリティスペシャリストの午後2などの場合は,時間が余ることの方が多いので,一度ぐらいは,「2時間をたっぷり使って1問を解いてみる」体験を積むといいと思います。
本番では,つい早く退出してしまって,見直しをせずに失敗するパターンをよく聞きますので,「2時間でじっくり解く」ことを意識することは大切です。
問題を解く時間は,練習をすれば誰でも短くなっていきます。
いきなり速く解けるようになる魔法の方法を探すよりも,まずは1問ずつ,演習を繰り返していきましょう。