応用情報技術者合格体験記:Ryoさん

とうとう,10月に入りましたね。
試験まであと20日,ホントにあと少しです。
今から全力を出しても,息切れする前に試験日になると思いますので,そろそろラストスパートしていきましょう。
今期の合格体験記のラストは,応用情報技術者試験に合格されたRyoさんです。
当日の試験の受け方が具体的で,実際に試験を受けるときの参考になることが多いと思います。
特に,応用情報技術者試験の午後は,問題選択が合否の大きなカギとなりますので,あらかじめ選択の方針は決めておくといいと思います。
単に勉強すること意外にも,合格の可能性を上げるためにできることはいろいろあります。
合格体験記で,そのコツを体感してみてください。
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【基本情報】
氏名:Ryo
年齢:36歳
応用情報技術者試験受験:3回目
点数:
午前 80.00点
午後 60.00点
(問1,問3,問4,問5,問9,問11を選択)
【勉強内容】
・徹底攻略応用情報技術者教科書
・応用情報技術者 午後問題の重点対策〈2011〉
・マスタリングTCP/IP 入門編
・MBAマネジメントブック
・わくすたブログ
・わくすたセミナー
過去2回とも午後が点数が足らずに落ちていて,選択した午後問題も固定していました。
午後の点数は,特別試験が50点,23年秋が39点と勉強していたのに2回目の方が下がってしまいました。
そこで2回の不合格で何がダメだったのかの分析から開始しました。
23年秋はアルゴリズムが全滅したことが受験後すぐに判明していましたので,秋受験後の翌日から経営戦略も勉強しようと考えて美月先生から,「MBAマネジメント・ブック」を教えていただき学習をはじめました。
さらにわくすたブログを全部読み返して,自分に足りないものを1つずつリストアップしました。
・経営戦略全般の知識がない
・午後問題全てを一通り解いてなかった
・分かった気になっていて理解をしていない
・問題文がちゃんと読めていない
・1問あたりの時間配分ができていない
等々
経営戦略の過去問題は最初は全く分からないことだらけでしたが,分からないことを自分のペースで勉強していき,すぐに理解できなくても,あーだめなんだーと思わないようにしました。
学習曲線があって,人と自分では理解するスピードが違うだけなんだ,理解してしまえば同じなんだ!と言い聞かせて勉強を続けました。
午後問題のやり方もブログに書いてあるように消しゴムは使わず自分の回答と答えが正答と違う場合は正答を赤ペンで書いたり,回答を覚えてしまった問題は,なぜその答えになるのか?説明できるか?を考えて説明できない場合は×としました。
またセミナーでいただいた資料やそのとき板書を記述したものを読み返して苦手な箇所を少しでも減らすために,3年分の午後問題×12題を解いてみました。結構ヘビーではありましたがいい経験になりました。
そして3年分を半年くらいかけてじっくり解いてみて,自分が感じたことを羅列していきました。
・あまりにも回答率が悪かった問題は本番で選択することをやめよう。
・問2を選択するかどうかは問題を見てからきめよう。
・高度試験を見据えて,問5と問9は問題が難しくても解こう。
・なんとなくだが,マネジメント系の問題の聞き方や解くためのプロセスが似ている。
・問題文をよく読んで理解できれば問題は解ける。
試験前日はわくすたブログに書いてあった,「ピークを本番の午後にもってくる」を心に刻みました。
【当日の試験の感想】
1.午前
午前は会場に早く着きすぎて,試験官から「まだ入らないでください!」ときつく言われてちょっとへこみました。
午前の勉強をしようかと思いましたがピークは午後!を思い出しベンチでうとうとしてました。
半分寝ぼけながら問題を解いてましたが,忘れてはいけないと受験番号の記載が正しいかを2回しっかり確認しました。
また持ち帰る問題には正答が選択できた問題には「○」,二択まで絞れたのは「△」,分からないのは「×」をつけて,問1から順に解いていきました。
今までの2回は午前の時間いっぱい「×」の問題を考えたりチェックしていたのですが,今回は「○」が48個以上あったので,マークシートに間違いがないか2回チェックしてから,ピークは午後だしなぁと考えて途中退室しました。
2.お昼
ひなたぼっこしながら,ゆっくりご飯をたべて,「あれ?今日試験なのになんでゆっくりしてんだろう?」などと考えながら,ちょっとだけ午後試験のおさらいをしました。
3.午後
午後は問題用紙は開けてはダメですが答案用紙はどこをみてもOKなので,答案用紙の表と裏をサッとチェックしました。
答案用紙から開始前に分かったのは,今回はいつもより記述する回答が多いなぁということでした。
勝手な解釈で,記述する回答が多いということは,読めば分かる回答でいける!と思いました。
午後は毎回のように時間が足りないので1問にかける時間に注意しました。
どんなに迷っても1問あたりの時間は20~23分にするように心がけました。
また得意としているものからといて時間を作るといいとのことでしたので,問5,問9から手をつけました。
問2は問題と設問をみて,選択をやめ,問1,問3を選択するようにしました。
問3を選択したのは,問1を解く前にといておくと問1よりは簡単であるとのことだったので選択しました。
問11は正誤表がついていたので,なんとなく楽しそうと思って選択しました。
残りの問題を何にするかを問4か問10かで迷ったのですが,私の場合は問題の設問1が解けると波に乗れるので,設問1が解ける問4を選択しました。
問題の解き方は,設問を読んでから問題文を読みつつ下記のことをやりました。
その会社でやっていること「○+アンダーライン」
やろうと考えていること「△+アンダーライン」
やれていないこと「×+アンダーライン」
これをすることで,後での見直しや最初に書いた回答が気に食わないところを最後に修正するときの目印にもなりました。
【今後の受験者に向けてのアドバイス】
午前が不安な人は,応用情報になってからの午前の過去問をじっくり徹底的にやるのがいいです。
実際に午前で解いている問題が午後問題としてでてくることもあるので,午後対策にも繋がります。
午後の記述が不安な人は,選択しない問題もやるといいです。最初はあまり難しく考えず,この会社の問題はどこかを考えたり,設問を解かずに自分だったらどうしたいかを考えてみるくらいでいいと思います。
慣れてくれば,自分の考えをメモしたり,設問を解いてみて,過去問題集があれば答えをみてから,自分の考えとどう違っているのか解説を詳しく読み,もう1回,その問題を読み直して回答を考えるといいです。
特にマネジメント系の問題を選択するのであれば,その立場(プロジェクトマネージャやITサービスマネージャなど)になって考えると答えが出やすいと思います。後は午前ででるマネジメント系の誤解語がないようにすると比較的解きやすくなると思われます。
どちらも不安であれば,わくすたブログの過去から今までを読み返して,今の自分の理解度がどれくらいなのか?足りないことや,自分がやってないことはないかを再認識して,それを克服するように勉強することが合格への近道だと思われます。
以上です。