自分で「モノづくり」ができる時代

Kindleストアに,前から気になっていたクリス・アンダーソンさんの「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」があったので読んでみました。
予想以上に面白く,そして実際にやってみたくなる内容でした。
以前,「実際の機器をプログラムで動かしてみる」の記事でも紹介した,Arduino (アルデュイーノ)の話がいっぱい出てきて,組込系の機械が気軽に自作できることの将来性を,ひしひしと感じました。
著者のクリス・アンダーソンさんは,「フリー ―<無料>からお金を生みだす新戦略」「ロングテール―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略」などのベストセラー書を何冊も書いた方です。
「MAKERS」は,著者の方が実際に会社を興して,オープンソース・オープンハードウェアを活用して製品を作って売った体験をもとに書かれているので,とても説得力があります。
オライリーに,「Makeシリーズ」というシリーズがあって,いろんなものを自作する方法が載せられています。
例えば,「Make: Technology on Your Time Volume 01」では,空中撮影するカメラの作り方などが特集されています。
(ちなみに,Linuxなどでプログラムのビルド作業を自動化する時に使うツール「make」とは違います。)
趣味でいろいろ作ってみる,というのももちろん楽しいですし,うまくいいものが作れたら,3Dプリンタとアルデュイーノで,製作して販売することもできます。
大量生産の工業製品にはない楽しさが,そこにあると感じています。
今の時期,直接的な試験勉強よりも,アルデュイーノで遊んでみる,自分でモノを作ってみるなどの実体験をしてみるのがおすすめです。
こんなキットもありますし,はんだづけもありませんので,気軽に始められると思います。
エンベデッドシステムスペシャリスト受験を考えられている方は,ぜひこういった実機で,電子工作を体験してみてください。
私自身,机上だけの勉強では受からなかったのが,実際にモノを作ってみたり,プログラムで動かしてみたりという経験を積んだことで,試験の内容が実感できるようになりました。
実際にモノに触れてみる,というのは試験関係なしに大切だと思いますし,特に子供たちにはぜひ体験して欲しいと感じています。
大阪で友人が,「はんだづけカフェ大阪」などを開催していますし,こういった活動に参加してみるのも楽しいと思います。
私も少人数で,アルデュイーノの勉強会ぐらいは,開いてみたいな,と考えています。
せっかくのわく☆すたの立地(秋葉原)を生かして,パーツやさん巡りなども含めて,楽しめるかな,って思ってます。
理系の技術者の方は,自分でモノを作るのが楽しくって,子供の頃に夢中になった人も多いと思います。
そんな情熱を思い出すためにも,電子回路で工作,おすすめです。
<お知らせ>
明日より,わく☆すたはお休みします。
ブログはネットがつながる限り更新する予定ですが,ちょっといつもと違った内容になると思います。