合格発表からみる新試験の傾向
わく☆すた,美月です。
最近,夏バテなのか,体がとてもだるくて起き上がれないぐらいだったのですが,なんとか少し復活してきました。
意外と効いたのが「養命酒」。年をとったなぁ,と思いつつ,生薬の力に感謝です。
やっと応用情報技術者試験の過去問DVDも作成しました。新試験になったので,いろいろ様変わりしています。
というところで昨日の合格発表。
新試験なのでいろいろ話したいことがいっぱいですが,まずはなんと言っても合格率。
新試験制度になって初めての高度試験は,どの試験区分も合格率が急上昇です。特に,応用情報技術者試験は,前回の18.8%が過去最高ぐらいだったのに,さらに大幅に上昇して,基本情報並です。試験センターのホームページによると,各試験の合格率は以下のとおり。
(1)応用情報技術者試験 26.1%
(2)プロジェクトマネージャ試験 12.7%
(3)データベーススペシャリスト試験 16.1%
(4)エンベデッドシステムスペシャリスト試験 6.9%
(5)情報セキュリティスペシャリスト試験 16.0%
(6)システム監査技術者試験 13.9%
これは,一過性の傾向じゃなく,今後も続いていくと思われます。
もともと,情報処理技術者試験が難しいから難易度を下げる,という感じでやった試験制度改定なので,試験の難易度と合格ラインを下げた感じではあります。
論文系は,スペシャリスト系と同じレベル4での位置づけ,ってことで難易度は同じになる可能性もあったのですが,合格率をみると,やっぱり少しは差があるようです。論文の壁は少し高いですね。
応用情報技術者試験は,易しくなった,というより選択の幅が増えたので得意な分野で受かりやすくなった,と考えるのが妥当かなと感じています。マネジメント系の問題は特に,社会人経験が長いほど解きやすいですし,合格者の平均年齢が上がったというのもうなづけます。
全体的に言えることは,敷居が低くなって選択の幅が増えた分,苦手分野は捨ててでも「得意分野」を伸ばす対策が効くのかなぁ,と感じてます。応用情報技術者はアルゴリズムがダメでも受かる可能性は高くなりました。スペシャリスト系は選択問題が減ったので,情報セキュリティスペシャリストはセキュアプログラミングを捨てても大丈夫ですし,データベーススペシャリストはSQLを捨てても問題なくなりました。
各試験区分のお話は,また順番にやっていきたいと思います。
それでは今日はこのへんで。