「何のためにやるのか」を考え直す
わく☆すた,美月です。
15日の東京・荒川マラソン大会では,25km手前で,リタイアしてしまいました。
スタートから12kmぐらいは,調子良く走っていたのですが,急に苦しくなってきました。
苦しくなった原因は,いろいろあると思うのですが,多分一番は,「花粉」です。
風が強く,天気が良かったので,きっと荒川の川べりには大量の花粉が飛んでいたのでしょう。
20km過ぎからは,鼻がつまって大変だったので,マスクをして走りました。
そうすると,呼吸が苦しく,なかなか前に進めません。
ハーフマラソン地点の関門はクリアしたのですが,どんどん歩くスピードも落ちてきました。
*****
このとき,頭をよぎったのは,「苦しいときほど頑張らなければならない」という言葉。
いつも,私はこの言葉で頑張ってきました。
そういえば,去年の同じ大会では,足を故障したのにも関わらず,必死で頑張って,制限時間2分前にゴールしたんだ。。。ということを思い出しました。
で,その後どうなったかというと,ゴールした後歩けず,医務室直行。
次の日に整形外科に行って,安静にして。。。って感じで,1ヶ月ぐらい走れませんでした。
頑張るって何だろう,ここで頑張って完走するとどうなるんだろう。。。と考え直しました。
フルマラソンの完走証が1枚増えるだけ。。。そんなことが浮かびました。
で,その分,しばらく体調崩して,走るのがイヤになって,また走れなくなるだろうな。。。とも。
「健康が目的」っていうのからは,大きくかけ離れてしまう感じだな。
無理して走らない方がいいかな。。。
*****
と,迷いながら歩いていると,私の脇に都バスが止まりました。
ドアを開けて,運転手さんが,「戸田公園(ゴール地点の近く)まで行きますが,乗りませんか?」という
ちょっと楽しいお誘いの文句。
思わず笑顔で,「はい。。。」とバスに乗り込んでしまいました。
これが実はリタイアした人を収容する収容車で,乗り込んだ時点でリタイアです。
リタイアした後,ちょっと後悔もしたけれど,思った以上に体にダメージがあったので,無理しなくて良かったな,とも感じました。
スポーツの大会に出ると,どうしても「勝たなければ,やり遂げなければダメ」と思ってしまいます。
試験を受けると,どうしても「受からなければダメ」と思ってしまいます。
でも,その過程で練習したこと,勉強したことは体に残るんだから,やったことはムダになりません。
逆に,無理にやり遂げることによって,犠牲になるものが出てくることもあります。
今回のマラソン大会は,私にとって「何のためにやるのか」を考え直す,いい機会になりました。