株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

新しい参考書は必要ない

わく☆すた,美月です。
先日,ある出版社の営業さんと話していて,今年は情報処理技術者試験の書籍に,「品切れ」が多いという話を聞きました。
受験者増加の影響が大きいとは思われますが,いつもの年以上に参考書や問題集の売れ行きが好調なようです。増刷をするにしても500部,1000部などまとまった単位でしかできなくて,高度区分だとそれほどの需要も見込めないため,試験までに増刷する予定はないそうです。書籍だと,こういう機会損失が結構発生してしまうので,売る立場で考えるともったいないなぁ,としみじみ感じました。
ということで,すでにAmazonで,定価以上で取引されている問題集や,「通常1~2ヶ月以内に発送」となっている参考書がちらほら現れています。特に,人気のある,良書と思われる本は,結構品切れが多いです。試験前1ヶ月に新たな参考書を買おうとしても,いい本は手に入らないという事態になっています。「いい本は早いもの勝ち」って感じです。
どうしても欲しい,という方は,書店やAmazonではなく,出版社から直接買うという方法があります。品切れの本は,直販最優先で確保,という所が多いので,自分が欲しい本の出版社サイトを見てみるとまだ残っている可能性はあります。
といっても,この時期に新たな参考書を買うのはおすすめできないです。
今の時期に新しい参考書を買っても,あと1ヶ月では消化できないからです。試験前に,新しいものが欲しくなる心理は理解できますが,実際には,直前で買った新しい参考書というのは,ほとんど役に立ちません。下手に手を広げるより,手持ちの参考書をちゃんとマスターした方が,実力アップには効果的です。
個人的には,9月は問題演習を行うことが大切だと考えていますので,新しい参考書を1から,とやっていると,試験に全然間に合わなくなります。今の時期に必要なのは,参考書より問題集だとは思います。
今期は,問題集も,品切れは多いようです。
ただ,売れ筋は,分野別にまとまったものや予想問題が載っているもののようで,過去問だけの問題集は,大体残っています。ですので,過去問集を使って3回分ぐらいきっちりと仕上げるというのが,効率を考えるとベストかと思います。
いろいろ不安になって,新しいことを試してみたくなる時期だとは思いますが,だからこそ腰を据えて,目の前のことをちゃんとこなしていきましょう。