時間をかけて丁寧に行う

最近,IT系の企業の不況に合わせて,企業研修も減ってきています。
そのため,経済的にはともかく,時間的にはかなり余裕がでてきました。
昔は,「短期間で効率的に物事をこなす」必要があったのですが,最近は,そんなに効率的にやる必要はなくなってきました。
その状態だと,「いそいで短時間ですませる」ことはそんなに意味がないんじゃないかな,と感じています。
ということで,最近私のブームは,「時間をかけて丁寧に物事を1つ1つ行う」ことです。
例えば料理。
時間をかけてじっくり煮込むと,同じ材料でもかなりおいしくなります。
じっくり2時間ぐらいかけて夕飯を作るというのは,外食するよりも経済的ですし,なによりおいしいものができます。
料理は創意工夫もできて楽しいので,積極的にやってみると面白くなります。
「ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法」でも,料理のスキルは身につけると節約と暇つぶしになって一石二鳥,といったことが書かれています。
安い予算でいかにおいしい食事を作るか,というのはいろんな組合せをアルゴリズムのように考えますので,頭の鍛錬にもおすすめです。^^;
あと,勉強も,今までは「時間がないときに効率的に学習する」という勉強法がブームでしたが,これからは,時間よりも質を重視した方がいいんじゃないかな,と感じています。
例えば,ある言葉を丸暗記でただ詰め込むより,興味のおもむくまま,いろいろ調べながら学習するという手法は,応用がきくようになるという点でもメリットがあります。
過去問題の演習も,軽く解いて数をこなすよりも,1問1問じっくりと理解しながら学習していくと,答え以外の知識も手に入り,深く学習できます。
余裕があるのなら,情報処理技術者試験も,「ギリギリで合格できればOK」というのではなく,「100点を狙う」つもりで勉強すると,勉強の仕方そのものが変わってくると思います。
午前で100点を取ろうとすると,勉強していて,「これはあんまり出ないからいいや」と切り捨てる部分がなくなります。新しい知識も,Webや雑誌などで手に入れる必要がありますので,いろいろ物知りにもなれます。
私の感覚だと,80点を90点に,90点を100点にするには,それぞれ倍以上の知識量が必要な気がしています。
確実に合格できるようになったら,その後で完璧を目指してみるのもいいと思います。
時間が足りないか余っているかは,人によって,また環境によっていろいろあると思います。
どんなときでも,いっぱい物事をこなせば素晴らしいとは限りません。
ゆっくり,丁寧に目の前のことをやっていると,心が落ち着いてきます。
状況にあわせて,最適な速度で進んでいきましょう。