PKIを利用してみる

無線局の開局申請が,電子申請でできるようになっているので,電子署名入りの住基カードを作ってみました。
PKI(Public Key Infrastructure:公開鍵基盤)とは,公開鍵暗号方式を利用した社会基盤です。
政府や第三者機関など,信頼できる第三者が審査して電子証明書を発行し,会社や個人に対しての保証を実現する仕組みです。
図にすると以下のようになります。
今回の東京都台東区などのように,区役所や市役所などで実施する公的なPKIのことを,JPKI(Japanese PKI:公的個人認証サービス)といいます。
住基カードなどのICカードを使った時には,公開鍵と秘密鍵の組である「鍵ペア」を作成し,秘密鍵をICカード内に格納します。
そして,公開鍵の入った電子証明書を作成し,それにCA(Certificate Authority:認証局)の秘密鍵で電子署名を行います。
この電子署名の作成時に,ちゃんと区役所の機械に,「鍵ペアの作成」ボタンがあって,それを押すと鍵ペアを生成するようになっていました。
知らないとわけがわからないとは思いますが,公開鍵暗号方式について理解してから作ってみると,いろいろ楽しめるはずです。
公開鍵暗号方式やPKIについては,意外と理解していない人が多いところなので,勉強も兼ねて実践してみるのはおすすめです。
確定申告をされる方だと,電子申請に使えます。
試験に出てくる用語は,単に暗記しているだけだと味気ないですが,大体の用語は,現在の社会で実際に使われています。
教科書と社会を結びつけながら,実践的に学習していきましょう。