株式会社わくわくスタディワールド

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試験は突然変わることもある

コメントの返信をしていて思い出したのですが,昔,はじめて第一種情報処理技術者(今の応用情報技術者)試験を受験したとき,試験問題をみてとても驚いた覚えがあります。
今までの過去問を勉強していた時には午前は5択(ア~オ)だったのですが,その年から急に4択(ア~エ)になっていたのです。

「あれ?オがない・・・」と戸惑いましたが,「ということは,ランダムで当たる確率が20%から25%になった,ラッキー^^」とプラスに捉えなおして,問題を解いていきました。
今調べ直してみると,午前問題の選択肢は,平成8年秋期までは5択,平成9年春期からは4択に,すべての試験区分で一様に変更になっていますね。

試験の形式や制度が変更になる場合,事前に告知されることも多いですが,こういった本筋とは関係ない変更の場合,突然行われることもあります。
また,地味に告知はされていても,それを知らずに本番に向かうこともあると思います。

近年で大きな変更と言えば,論述式試験の形式が,平成21年春期から変更されたことです。
それまでは,設問イとウは解答欄も一緒で,連続して書いていたのですが,平成21年からは設問イとウが独立して解答するようになりました。
それに伴い,設問ウの重要度が増しています。論述式の過去問演習をする場合には,平成20年以前と21年以降で形式が違うことを意識しておくといいと思います。

また,高度区分の午後1は,平成21年度から,すべての試験区分で,3問選択から2問選択に変更されています。そのため,1問当たりにかけられる時間が,単純計算して30分から45分に変更されています。
その分,1問当たりの分量は少し増えており,より時間がかかるようになっています。
過去問演習で平成20年以前の問題を解くと,あっさり解き終わることが多いのですが,これは試験の形式が違うから,ということも頭に入れておくといいと思います。

あと,昨日あった,すごく細かい部分の変更としては,ITパスポート試験の合格発表で,新たに統計情報に「評価点別偏差値(PDF)」が加わりました。
これを見ると,自分のスコアが,全体的にどのくらいなのかを判別できるようになっています。
私のスコアは925点だったので,偏差値だと82と87の間ぐらいですね。他の試験区分でも,偏差値が出てくるようになると面白いと思います。

情報処理技術者試験は,1年ごとに見てみるとそれほど変わっていませんが,10年ぐらいのスパンで見ると,いろいろ変わっているところもあります。
変化は突然やってくることもありますので,あまりあわてないように,心に余裕をもっておきましょう。