株式会社わくわくスタディワールド

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模擬試験のつもりで本試験を使う

先日,友人にUFOキャッチャーのやり方を教えてもらいました。
UFOキャッチャーは,私は,「狙った商品を一発で取る」ということしか考えてなかったのですが,友人によると,そうではなく戦略を立てるのだそうです。

「何回かかけて,少しずつ寄せていって,最後に穴に落とす」
という戦略を立てるのです。
それで,見事に大きなぬいぐるみを取っていて,「なるほど,そうやるんだ~」と納得しました。
その後,私もUFOキャッチャーで,いろいろ商品がゲットできるようになりました。^^

こんな感じで,試験も,「1回で合格」を狙う以外にも,いろんなやり方があります。

春の情報処理技術者試験は,いよいよ2/27(木)で申込み締切です。

受けようかどうか迷われている方,秋や来年が目標で,今期はどちらでもいい,という方は,「とりあえず申し込んでみる」のもおすすめです。
本番の試験を模擬試験のように使ってみるのです。

一番やると効果的なのは,高度区分を受験される方で,午前1免除がない方,切れそうな方です。
とりあえず,今回は午前1に合格することだけを目標に,午前1の勉強をして受けてみるという方法です。
そうすると次の受験の時に楽ができますし,午前1の勉強をちゃんとやることで,専門分野も頭に入りやすくなります。

実際,午前1免除を目標に受けに来て,午前1だけで帰る,という人も見ているといっぱいいます。
午前1だけで帰るのは受験料がもったいない気もしますが,体力的に分散できて楽なのは確かです。

その他,秋の区分がメインの目標の人は,似たような春試験の試験区分は,いい模擬試験になります。

一番つながりが深いのが,秋のネットワークスペシャリストを受験される方が,春に情報セキュリティスペシャリストを受験することです。
ここ最近の情報セキュリティスペシャリストの試験では,ネットワークセキュリティの問題が明らかに増えています。
プロキシサーバやFW,IDSなどは,どちらでも出てきますし,ネットワークスペシャリストにも情報セキュリティの知識は必須です。
すでに受かっている方も,知識の錆び付き防止に受け直してみるのもありだと思います。

個人的には,情報セキュリティに関する試験は,時代と共にすごく変化しているので,古い合格だと知識も古くなってしまうな,と感じています。
ですので,情報セキュリティアドミニストレータ(平成13年),テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)(平成18年),情報セキュリティスペシャリスト(平成23年)と3回取得しています。
知識が古いな,と感じられている方は,取り直すのもいいと思います。

あと,論述式の試験は,「本番で2時間で一生懸命論文を書く」という経験を積むことが大切です。
文章を書くという作業は,やらないと錆びついてきますし,やると慣れてきて力もついてきます。
ですので,秋の試験が目標でも,春試験で論述系の試験を受けてみるのがおすすめです。

例えば秋の目標がITストラテジストなら,春に受けてみるのはシステム監査がおすすめです。
この2つは視点は違うのですが,どちらも開発者目線ではなく,経営の全体像を見る必要がある試験なので,共通部分も多いです。
片方に受かるともう片方にも受かる人が多い,というのも経験上感じています。

秋の目標がITサービスマネージャやシステムアーキテクトなら,春に受けてみるのはプロジェクトマネージャがおすすめです。
特に,どちらもマネジメント主体で意外と内容が近いのがITサービスマネジメントとプロジェクトマネジメントです。
必要な考え方が共通することが多く,両方の内容を知っておくのも幅が広がっていいと思います。


秋が本来の目標で春に試験を受けるなら,必ずしも合格が目標でなくてもいいと思います。
合格を必須にしてしまうと,プレッシャーも大きくなりますし,勉強も大変になります。
あくまで,「試験慣れのために受けにいこ~」ぐらいの感覚で,気楽に行っていいのです。

合格率100%なんてめったにいませんし,そんなのは目指さなくってOKです。
本気で合格を狙うときだけでなく,試しに受けてみて次に備えるというのも,戦略の1つです。
1年試験から離れると勘もにぶりますので,春も受けてみた方が,合格する確率は上がると思います。

いずれにしても,春の試験に申し込むことができるのは,27日までです。
それまでに結論を出して,目標とする試験に一歩一歩近づいていきましょう。