株式会社わくわくスタディワールド

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2009年秋試験の感想

わく☆すた,美月です。
自分の受験&仕事&このページの解答速報で,何種目か問題を解いてみました。
まだ全部に目を通してはいませんが,秋試験の全体的な感想です。
全体的に,春に比べて午前は難化している様子です。
高度午前1,応用情報技術者午前は,春に比べて少し難しくなっています。出題分野は特に変わらないのですが,新問が増えた感じです。単純な知識ではなく,理解を問う,ひねりのある問題が増えました。
暗記に頼らず,「ちゃんとIT全分野を理解するように勉強しよう」ってことなんだろうな,と感じてます。
午前2は,前年より専門分野に特化してますので,スペシャリスト系は解きやすかったんじゃないかな,とは感じます。ただ,論文系は,特化しすぎてて逆に解きづらかった感じです。新問が多く出てきていて,「新試験のために新しい分野の問題をいっぱい作りました。」って感じでした。今回は,過去問があまり役立たなかったようです。
ということで,多分,午前の突破率は春試験に比べて,大分下がるんじゃないかと思います。
春は高度午前1,午前2は7~8割の突破率でしたが,今回は6割ぐらいになるかもしれません。
午後1は,試験時間に余裕ができ,去年までよりも「考えさせる」問題が増えたように感じます。
単純に,知識を問うとか,ある用語を理解しているかどうかを問う,というのではなく,問題文の状況から原因を推測させる,という感じの問題が増えました。
特に,ネットワークスペシャリストに,その傾向が強いように思います。
春のデータベーススペシャリストの試験もそうでしたが,1問あたりの時間数が増えた分,より「深い理解」を試されているような感じです。ページ数などの分量はあまり増えていませんが,聞く内容が深くなっています。
その他の高度区分も,午後1は,1問あたりは少し難しくはなっています。
ただ,時間に余裕ができた分,取り組みやすくなった感じはあります。
ITストラテジストやシステムアーキテクトは,組み込みの問題が出てきましたが,それほど特殊な出題ではなかったように感じます。
午後2は,特に大きくは変わっていないようです。
ただ,高度スペシャリスト系では,なんとなく,「その専門分野だけでなく周辺の他分野の知識があること」が求められているように感じました。
例えば,ネットワークスペシャリストでITILのITサービスマネジメントに関する問題が出たり,情報セキュリティスペシャリストでネットワークの高度な知識が要求される問題が出たりしています。新技術の問題も,積極的に出題されている感じです。
午後2の論文は,自分で受けてみて,改めて,「論文,書きやすくなったな」という感想です。
春は論文系を受けなかったので,試験会場で新試験の論文を解いたのは今回がはじめてなのですが,解きやすかったです。
設問イと設問ウが分かれていて,最低の字数も少なくなっていますので,実は論文を書くのは楽になったんじゃないかと思います。とりあえず,設問ウを書いてからでも,設問イが足せますし。
春に試験のあった,応用情報技術者と情報セキュリティスペシャリストの午後試験は,今回難化しているように感じます。
特に,応用情報技術者のマネジメント系,ストラテジ系は,「読めば解ける」問題がほとんどなくなりました。「その分野を取るんだったら,ちゃんと事前に勉強しといてね。」という感じの出題だと思います。
というのが,試験全体の感想です。
試験分野ごとの細かい分析は,今後順次やっていきますね。
大体,試験制度が変わった初回は,易しいことが多いので,今回の難易度ぐらいが,今後のスタンダードぐらいではないかと考えています。
今回の試験内容を目安に,来年の試験に備えて行きましょう。