株式会社わくわくスタディワールド

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どの試験区分を受けるか

わく☆すた,美月です。
11月15日に,「春試験に向けて勉強を始めよう!」ということで,セミナーを開催することにしました。
今回の秋試験を踏まえた上で,試験区分ごとのポイントなどをお話します。
あとは,「勉強のスタート!」ということで,どの試験区分にも共通な,高度午前1レベルのポイント学習を,いち早く開始します。
来年の試験に向けて,いいスタートを切るために,よろしければご参加ください。
というところで,「どの試験区分を受けるか」という相談を,最近また良く受けます。
基本的には,1人1人の状況によって異なりますので,一概には言えません。
ただ,大まかに言って,以下の3つの指針は言えると思います。

 1.基本的に,レベルが下の区分から,順番に受けていく。
 2.今の仕事や,今後の仕事の方向性を考えて受ける。
 3.自分が好きな分野の,試験区分を受ける。

以前,試験区分の「段階の飛び越し」についてでもお話ししましたが,基本的に,易しい試験から順番に受けるのが,情報法処理技術者試験を受験するうえでの王道です。
ITパスポートはともかくとして,基本情報技術者,応用情報技術者の2つの試験を飛ばして,いきなり高度区分に行くのは,私はおすすめしません。
レベル3の試験までは受かってから,レベル4に行く必要があると考えています。
昔の情報処理技術者試験を受験していて,今の状況を知らない人だと,このあたりを勘違いしている人が多く見受けられます。
ソフトウェア開発技術者と応用情報技術者は,実は似ているのはレベルだけで,大きく違う試験です。
去年までの基本情報技術者と,今年からの基本情報技術者も,同じ名称ですが,結構違う試験です。
去年までの基本情報技術者とソフトウェア開発技術者の試験は,基本的に「開発技術者」を対象にしていました。ですので,開発以外の仕事をする人は,途中を飛ばして受ける人が多かったのです。
しかし,今年から試験制度が変わって,基本情報技術者と応用情報技術者は,「すべての技術者」を包括する試験となっています。
特に,応用情報技術者試験は,明らかに,「いろんなタイプの技術者」向けに,間口が広がっています。
ここでちゃんと勉強してから高度に行った方が,いろいろ可能性が広がります。
応用情報技術者レベルをおろそかにして,いきなり高度区分を受けると,午前1で足を切られることが多くなります。午前1で受かったように見えても,専門分野で必要な周辺分野の知識が足りず,効率の悪い勉強を行う可能性が高くなります。
ですので,個人的には,応用情報技術者レベルを飛ばさずに勉強することは,大切なことだと考えています。
応用情報技術者試験に受かった後で受ける高度区分,とうことになると,これはホントに「好みで選ぶ」ことが肝心です。
自分の進みたい,好きな方向性で受けるのが,一番効率がいいですし,役にも立ちます。
「ネットワークが大好きなんです!」でネットワークスペシャリストを取って,それを武器に転職,というのが,キャリアパスとして一番,情報処理技術者試験を有効に活用できるパターンだと考えています。
スペシャリスト系の試験を取ってからでないとマネジメント系の試験を受けられない,ということは特にないと感じてます。論文系と事例系は,種類の違う適性が必要な,別物の試験です。
なので,応用情報技術者の次にプロジェクトマネージャ,というのは,全然OKだと考えています。特に,応用情報技術者試験を経営戦略やマネジメント系を中心に選択して受かった人には,むしろおすすめのキャリアパスです。
学生がとってもあまり意味がないですが,社会人3年目以上ぐらいで,開発実務を経験してプロジェクトマネージャ試験を取得,というのは,かなり使える資格になると思います。
個人的には,プロジェクトマネージャは論文系でも難関資格になるので,システムアーキテクトやITサービスマネージャを取得してからの方が順番的にはいいと思いますが,春試験にはないので,挑戦してみる価値はあると考えています。
結構,スペシャリストと名のつくものは1つも持ってないけど,論文系は全部持ってるという人はいるので,「論文の方が難しい」かどうかは,単純に適性の差のような気がしています。自分の経験では,両方とも織り交ぜながら受験して,スペシャリスト系は5回落ちてますが,論文系は2回しか落ちてませんので,スペシャリストの方が勉強量が多くて大変で難しいという印象はあります。
なんか,とりとめもなくなってしまいましたが,とにかく,高度区分の受験区分選択では,「自分の好きな方向」「自分の進みたい方向」で進むと間違いは少ないと思います。