株式会社わくわくスタディワールド

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今回は「全体的に」難易度が上がってます

わく☆すた,美月です。
今回の試験問題,大体の区分はチェックしたのですが,私の感想としては,今回は,前回に比べて「全体的に」レベルが上がってます。
特にどの区分が,という話ではなく,全体的に難しくしようと意図して難しくした印象を受けます。
これは,実は,何が言いたいのかというと,「特定の区分の試験が難しくなったわけではない」ということです。
今日,「応用情報技術者(AP)の難易度が特に上がった」と,ある,(一応)プロの人が言っているのを聞いて,「それは違うだろう」とつっこみを入れたくなったので,ちょっとコメントします。
応用情報技術者試験は,レベルは上がったとは思います。
前回みたいに,読めば解けるような問題は減って,ある程度前提知識が要求される問題が増えています。
ただ,これは実は,応用情報技術者試験だけでなく,他の試験でも見られる傾向です。
ネットワークスペシャリスト試験でも,午後1は,問題自体が深く難しくなっています。
情報セキュリティスペシャリスト試験も,春に比べて難しくなってます。
システムアーキテクト試験では,午後1問題は問題が深くなって,ボリュームアップしています。
特に,応用情報技術者試験が,というわけではなく,全体的に難しくなったなぁ,という感じです。
ただ,それで合格率が大幅に下がるかというと,そうでもない気がしています。午後の足切りラインが下がる可能性はあるように感じてます。
あと,全体的に,「問題文から読み取る問題」が減って,「知識を前提に考えさせる問題」が増えてるように感じます。新試験制度になって,「知識の比重」が増えてきたようです。
今回の試験では,特に午前,午前1,午前2は,難化しています。
これは間違いなく,午後の採点対象者は大幅に減ると考えられます。
自分が受けたITストラテジストの午前2は,かなり難しく感じました。
受けた感想としては,単純に,新技術などのキーワードを聞いてくる問題が増えて,覚えていないと全然対応できない問題が増えています。
ネットワークなどでも,今まではあまり細かく聞かれなかったスパニングツリーアルゴリズムなどが,かなり詳細に聞かれたりしています。全体的な,包含的な理解がいらなくなったわけではありませんが,より「詳細な知識を持っていること」を聞く傾向が強くなったと感じています。
全体的に難しくなったと感じられるのは,そのあたりかな,と考えています。
初回の春試験は,様子見で初回ボーナス的な部分はありましたが,その片鱗は,垣間見られています。
これまで以上に,「最新技術も含めた知識を,しっかりマスターすること」が求められているように思います。これは,市販の参考書だと,対応できないものが多いと思います。雑誌とかWebとかで,新しい情報を仕入れる姿勢は大事だと考えています。
今回は,どの試験区分が特に,というわけではなく,傾向を変えて難易度を上げようという方針の下,全体的に難易度が上がった,と考えるのが妥当かな,というのが,私の今回の試験の感想です。