株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

情報処理技術者試験の女性比率

コメント欄で風太さんに書き込んでいただきましたが,試験問題で定番の「共通フレーム2007」がバージョンアップして,「共通フレーム2013」が作成されました。

Amazonで買えるようなので早速申し込んだのですが,到着まで1~3週間ということです。
届いたら,いろいろ確認してみたいと思います。

今年の春の試験にいきなり出てくることはないと思いますが,午前の定番でもありますし,秋ぐらいには新しいものが出るかもしれないですね。


ということで,表題の話ですが,昔,情報処理技術者試験の応募者数は,男女別に公開されていました。
統計資料(PDF)で見ると,平成6年までは,「女性合格者数」が公開されています。
最初の特種(昭和46年)では,女性合格者は1名ですね。

近年は,特に女性合格者数や,女性の応募者数などは公開されていません。
受験申込の時に性別は入力するので,多分情報としてはあるのですが,女性割合がどれくらいか,などの情報は見たことありませんでした。

ですが,さっきなんとなくIPAの資料を探していたら,「IT業界におけるダイバーシティ(多様性)~ダイバーシティ(多様性)の観点から考察したIT業界における女性活躍~(PDF)」という資料を発見しました。
この11ページに,[情報処理技術者試験応募比率]ということで,平成22年度春期と秋期の,ベンダ及び全体での女性の割合が掲載されています。
CopyrightがIPAなので,多分公式のデータだと思います。

この資料によると,男女別応募者平均は,応募者全体平均で12.9%,レベル4対応平均,つまり高度区分で7.7%だそうです。
高度区分にいけばいくほど女性比率が減る感じですね。

個人的な経験では,高度区分で一番女性比率が高いのはデータベーススペシャリストだったのですが,こちらの数字もそれを裏付けていて,全体の10.9%が女性で,これは高度区分で最高です。

逆に最低は,エンベデッドシステムスペシャリストの4.5%になります。
こちらも,試験会場にいっても1つの教室(50人ぐらい)に2~3人ぐらいの割合だったので,だいたい観測と一致します。

だから何,という話ではないですが,豆知識として知っておくと,心の準備ぐらいはできそうです。
今年受けるシステム監査技術者は7.2%,やっぱり少なそうです。

今日のネタはトリビアに近い感じでしたが,IPAの資料は,試験や実務に使えるネタの宝庫なので,いろいろ役に立ちます。
セキュアプログラミング講座も,地味にバージョンアップして,マッシュアップが詳しく解説されていたり,情報量が増えています。
情報セキュリティスペシャリストを受験される方は特に,役に立つ情報が多いと思います。

新しい情報をいろいろ取り入れつつ,知識をリニューアルしていきましょう。