株式会社わくわくスタディワールド

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本の紹介:「ワンランク上を目指す人の巡環力」

わく☆すた,美月です。
3連休ですね。こちら千葉県松戸市は,とてもいい天気です。
わく☆すたは,DVD制作も大詰めで,通常通り仕事しておりますが,外からの日差しがなかなかいい感じです。
今日は,ちょっと毛色の違う本の紹介です。
ワンランク上を目指す人の巡環力
ジャンルとしては,コーチング,コミュニケーション関係の本になります。
著者の中野美加さんは,CTCというコーチングスクールを立ち上げた方です。コーチングのメソッドを使ってのコミュニケーションの方法や,コーチングそのものを教えています。
体験談が多くて読みやすいので,結構すぐに読み切れると思います。
でも,その割に,書いてある内容は,読めば読むほど味の出る,深い内容です。秋の夜長の読書,という感じで気楽に読んでみて,心の琴線に触れる部分を読み返す,っていう形の読み方がおすすめです。
この本の中で私が,個人的に一番「使える」と思っているのは,第3章としてまとめられている,「人間関係を改善させるサイクル」の部分です。このあたりは,さすがコーチングスクール代表,という感じで,実際の例をいろいろ出しながら,人間関係を改善させる方法について語られています。
例えば,この本の中に,『「みんな」という見方は非常に危険』という考え方が出てきます。
「うちの会社の人はみんな,私のことを評価してくれないんです。」というのが典型例ですが,この場合の「みんな」というのは,実はみんなではなく,一人一人が別の見方をしています。実際にその「みんな」に話を聞いてみると,実は評価してくれていたり,評価していなくても,その「気に入らない部分」は,それぞれ違ったりします。
人間関係は,「一人対みんな」ではなく,相手が何人だとしても,「一人対一人」でつながっています。ですので,改善するときには,みんなとの関係を考えるのではなく,その中の「まず一人」との関係を改善しようと考えると,うまくいきやすくなります。
といった感じで,人間関係の落とし穴を,いろんなパターンに分類して,本質的な改善策がいろいろ書いてあるのがこの本です。
人間関係に悩んでいる方は,気楽に手をとってみられるといいと思います。
特に,コーチングのメソッドをベースとしているので,上司,部下といった会社の関係を改善するのにすごく役立つと思います。また,著者が女性の方なので,夫婦関係にもいろいろ触れられていて,男女関係の改善にも使えます。
IT系の本で行き詰まったとき,気持ちを切り替える,でも深い気づきがありそうな本としておすすめです。