株式会社わくわくスタディワールド

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シラバスの公開

わく☆すた,美月です。
情報処理技術者試験のホームページ(IPA)に,
 シラバス(情報処理技術者試験における知識・技能の細目)の公開
が載せられました。

今まで,応用情報技術者試験までは出ていたのですが,その他の区分もほぼ全部公開です。
こういった一次情報(試験センター自らが発表した情報)は,結構大事ですので,自分が受験する区分はぜひ目を通してみてください。

特に今回は,新しい試験制度になりましたので,自分が思っている知識と違うことが試験範囲となっている可能性があります。
私がパラパラと目を通した範囲で,結構意外だと思うことが書かれていたのが,プロジェクトマネージャ試験です。

シラバスの中で,「IT ストラテジストの求めに応じてプロジェクトマネージャ候補が助言などを行う」など,ITストラテジスト(旧システムアナリスト)との対等な関係について,強調されています。

今までだと,力関係的に,システムアナリスト>プロジェクトマネージャ>アプリケーションエンジニアということが暗黙の了承のようにありましたので,同等のレベルに変わったことが明確になっています。

これは,すべての情報処理技術者試験の高度試験をレベル4とする,というITSSの定義に従ったものだと考えられます。
これは,午後2の論文を書くときに,微妙な立場の変化があるかなぁ,という程度ですが,意識しておいて損はないです。
あと,これは意外というほどではなく,想定の範囲内なのですが,情報セキュリティスペシャリストは,試験範囲をきちんと把握しておかないと,足下をすくわれる可能性があります。

シラバスを見る限り,情報セキュリティスペシャリストでは,「システム開発においてのセキュリティ」に,かなり重点が置かれていることがわかります。
SQLプログラミング,オブジェクト指向など,開発プロセスの話について詳しく述べられていますので,このあたりを忘れないで学習することは重要です。

このあたりは,参考書などで学習しても,参考書の作者自体が範囲を認識していない場合がありますので,注意が必要です。
新しい試験では,過去問がありませんので,「何を勉強したらいいか」という部分をちゃんと把握しておく必要があります。

未だに,新試験では「午前1」があることを知らない受験生もいますし,正確な情報を得られるかどうかは,合否に大きく影響します。
ぜひ,参考書やニュースだけを鵜呑みにするのではなく,自分で一次情報を手に入れてみてください。