株式会社わくわくスタディワールド

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残り1ヶ月の勉強法

試験まであとちょうど1ヶ月ですね。

この時期の勉強で一番大切なのは,「アウトプット」。
つまり,実際に問題を解いたり,論文を書いたりしてみることです。

試験本番では,いろいろな問題を解いて,答案を書いていきます。
そして,答案を書くのには,結構慣れが必要です。
頭の中にただ情報が入っているだけでは,答案に適切に記述することはできないのです。

でも,1ヶ月ぐらい練習すれば対応できますので,今からやれば本番には間に合います。
ただ,「紙に書いてみる」ということを繰り返すだけでも変わってきますので,何か手を動かして書くことを意識することが大切です。

実際にアウトプットをしてみると,自分の実力が結構見えてきます。
「できなさすぎて凹む」という人も多いとは思いますが,そうやって自分を客観的に見ることは,実力をアップさせるためにも重要です。
アウトプットの結果を活かして,次の勉強をすすめていくと,効率的に勉強が進められます。

応用情報技術者試験以上の午後記述式問題は,実際に問題を解いて,ノートや解答用紙などに書いてみる演習が効果的です。
そして,論述系の試験の場合は,なるべく早い時期に「一本論文を書き上げる」というアウトプットを行うのがおすすめです。

アウトプットは,自分一人でやるのもいいですが,人の目があるとさらに効果的になります。
一人だとどうしても自分に甘くなって,実際よりできている気になりがちですが,他の人の目があると,より正確に自分の位置がわかります。
また,他人のアウトプットを見ることで,考え方の幅を広げることもできます。

そういう意味では,直前の勉強会はおすすめです。
わく☆すたでも今週末から「情報処理技術者試験勉強会」を開催しますし,各地いろいろな勉強会が開催されているようです。

その他,残り1ヶ月の裏技として大切なのは「見切り」です。
情報処理技術者試験は完璧にできなくても,すべての時間区分で60%取れれば合格します。
ですので,時間に応じて,やらなくていいことを外すのもありなのです。

具体的には,応用情報技術者試験だと,「基礎理論,アルゴリズム」は,人によっては見切ってもいいと思います。
あと,ちゃんとしっかりやると得点になるけど,中途半端だと危ないデータベースなども,全然準備ができていないなら避けるのも一案です。
逆に,経営戦略,セキュリティなどは,なにげに午前でもよく出てくるので,ひととおり目を通しておいた方がいいと思います。

平成24年秋の応用情報技術者試験午前では,セキュリティ問題がなんと11問も出てきています。
どうもここのところすべての試験区分で,セキュリティの重要度が増している感じですので,少し力を入れて新しめのことを学習しておくのはおすすめです。

その他,データベーススペシャリストでは「SQL,DBMS」,情報セキュリティスペシャリストでは「セキュアプログラミング」あたりは見切る人が多い分野かと思います。
合否のポイントではない割に,ちゃんとやるにはそれなりに労力がかかるので,時間がないならやらないのも一つの手です。

エンベデッドシステムスペシャリストでは,そろそろ「ハードウェア」か「ソフトウェア」を絞って,得意な方に注力していく時期だと思います。
通常,業務をやっていればどちらかに自然と絞れているとは思いますが,一方ができればもう片方は適当でも大丈夫です。

プロジェクトマネージャやシステム監査技術者は,絞るほど勉強する分量は多くないかと思います。
論文をメインに,午後1や午前2の過去問も含め,演習を多く行うことが大切です。

いずれにしてもあと一ヶ月,仕事や家庭もありますし,勉強できる時間は限られています。
悔いの残らないよう,精一杯勉強していきましょう。