株式会社わくわくスタディワールド

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応用情報技術者試験の問題は,高度区分に役立つ

わく☆すた,美月です。
本日,わく☆すた公開セミナー,「データベーススペシャリスト3回コース」の初回を開催させていただきました。
ご参加いただいた方々,ありがとうございました。
3回コースは,来年に続きます。途中からの参加,およびDVDでの参加も大歓迎です。これから来年春に向けて,じっくり学習していきましょう。
今日,セミナーの休憩中に話が出て,「そう言えば応用情報技術者試験の問題って,データベーススペシャリストの勉強にも役立つなぁ」と改めて感じました。
話題になったのは,応用情報技術者試験の今年の秋試験の午後問6設問3の,ER図を作成する問題です。以前の「応用情報技術者試験2009年秋 午後テクノロジ系 解答速報」で載せていたER図(公式の解答例とエンティティ名以外は同じです)が,結構奥が深くって難しい,という話でした。
答えのER図は,こんな感じでした。
      20091212cocolog_oekaki_2009_10_19_00_04
ぱっと見て,顧客→申込→参加者というリレーションがあるので,顧客→参加者というリレーションは冗長に見えます。でも,実は,この問題では,この「顧客→参加者」というリレーションは,ちゃんと意味があって必要なのです。
問題を詳しく見てもらうとわかるのですが,申込テーブルにある顧客番号は,そのツアーを申し込んだ申込者だけです。ですので,申込者以外のツアー参加者の情報は,顧客→申込のリレーションからは得られません。ですので,別に参加者用のテーブルを作って,そこに参加者全部の情報を残しておく必要があります。そのために,顧客→参加者という,申込を経由しない,直接のリレーションが必要なのです。
なんか,説明が長くなってしまいましたが,応用情報技術者試験の午後問題は,昨日のネットワークも,今日のデデータベースも,実はかなり奥が深い問題です。
高度区分を受験する人にも,役立つ知識がいっぱい詰まっています。
情報セキュリティスペシャリストを受験される方は問5と問9を,データベーススペシャリストを受験される方は問6を,エンベデッドスペシャリストを受験される方は問7を,プロジェクトマネージャを受験される方は問10を,システム監査を受験される方は問12を解いてみるのは,かなりおすすめです。
実際の高度区分の午後問題を解く前のウォーミングアップとして,一度解いてみると楽しいと思います。意外と,手こずるかもしれませんし,土台となる基礎を確認するのに,とてもいい問題だと思います。