情報処理技術者試験の論述式がある高度区分は,スペシャリスト系に比べると,準備期間は短くなります。
知識の要素が少ないので,時間をかけて勉強する必要はそれほどないからです。

といっても,別にやさしい試験なわけではありません。
大切なのは「その試験区分にふさわしい考え方」なので,考え方が身についていないと受かりません。
そして,その考え方を身につけることが,試験勉強のメインになります。

先週,「システム監査技術者は,他の高度区分を勉強してから受験する」の記事を書きましたが,プロジェクトマネージャ試験も,はじめての高度区分として受験する区分ではないと思います。

試験内容としては,システム開発に関するプロジェクトマネジメントが中心なので,システム開発に関する知識はあることが前提です。また午後2は論述ですので,論述式の試験を受験した経験があると有利です。
ですので,システムアーキテクト試験を受験した後に受けるのが,一番受かりやすいと思います。

また,プロジェクトマネージャは,ITProの「2012年度版 いる資格 いらない資格」の[ITベンダー技術者編]の「ITベンダーの人事担当者が,自社の技術者に「取得させたい」資格」で1位になっている資格です。
ですので,これを取れば有利になると思うからか,いきなり受けようとする人が多い資格でもあります。

そのため正直,「にわか受験者」が多く,午前1の突破率も,他の高度に比べても低いです。
平成24年春期の午前1突破率は,プロジェクトマネージャ試験は55.4%で,これは情報セキュリティスペシャリスト試験の57.1%よりも低く最低です。(ちなみに他の高度区分は,60%を大きく超えています)

ですので,合格率は平成24年春で13.1%と他の高度区分に比べても低いのですが,受験者層を考えると,ある程度順を追って受験されてきた方でしたら,決して難しい試験ではありません。

ということで,「午前1は免除もしくは余裕で合格,高度区分は他にも何かに合格している」という前提ですと,残り1ヶ月というのは決して無理な期間ではありません。

具体的には,次の3つの勉強を,必要に応じてやれればOKです。

1.プロジェクトマネジメントに関する知識(午前2)
2.プロジェクトマネジメントの考え方(午後1)
3.論述式の答案を書けるようになること(午後2)

1については,過去問題の演習を中心に,PMBOK関連の知識などを押さえていきます。
コンパクトにまとめてある参考書などを読めば,それほど時間は掛からないと思います。
午前2の過去4年分がマスターできれば十分です。

2については,午後1の問題演習が一番,勉強になると思います。
プロジェクトマネジメントの実際の場面が元になっている問題ですので,この問題演習を通じて,プロジェクトマネージャのあるべき姿を学習していきます。
午後1の過去問3期分を解くぐらいが目安になると思います。

3については,実際に論文を書く練習をすることがとても大切です。
いくつかの午後2テーマについて論文を書いて,演習を行います。
採点サービスなどを利用できれば,さらに効率良く学習できると思います。

基本的に,上の3つがしっかりできれば合格できます。
特に,他の論述系の区分に受かっている方だと,1,2だけでも十分かもしれません。
また,PMPなどで,プロマネに関する知識は持っているという方でしたら,2,3の勉強をすれば大丈夫です。

プロジェクトマネージャ試験の場合,定番書として「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2013年版」があります。
試験合格にだけ特化したい場合には,この内容は必要十分だと思います。

また,この本に限っては,Facebook情報処理教科書プロジェクトマネージャのページなど,サポートも充実しています。

コラムなどが随時更新され公開されていますので,他の参考書を使われている方でも役に立つと思います。
さらに,「乃木坂46の応援のためのPMのPV」もありますので,アイドルでやる気が出る方は,こちらも役に立つのではないかと思います。

あと1ヶ月だと,1から勉強するのは厳しいと思います。
でも,今までの蓄積がある方でしたら,そこからの上積みは思ったより時間はかかりません。

「今回は勉強できてないよ~」という方も,あきらめずにやれることをやっていきましょう。