株式会社わくわくスタディワールド

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受ける試験の文章に慣れる

わく☆すた,美月です。
本日,わく☆すた公開セミナー,データベーススペシャリスト3回コースの3回目が無事終了いたしました。
ご参加いただいた方々,ありがとうございました。
DVDで受講されている方は,編集が終わり次第発送いたしますので,もうしばらくお待ちください。
試験まであと1ヶ月,これからは知識よりも実際に問題を解いて「身につける」ことが大切です。
過去問題の演習をなるべく多く行って,データベース設計の考え方を身につけていきましょう。
今日,データベーススペシャリストの試験問題を見ていて,「データベースって,感情の起伏が少ないな」というのを感じました。淡々と,ずーっと業務やデータベースの説明が続いていくのが,データベーススペシャリストの試験の特徴です。
「L君はデータベースの設計に当たり,まず図2に示すテーブルを設計した。これに対し,K部長からは次のような指摘があった。」(平成21年春午後1問2より)というのは,データベーススペシャリスト試験の定番です。で,指摘事項として4つも指摘されて,1つずつ直していくのが試験問題になります。
こんなにダメ出しされたL君って仕事イヤにならないのかな,とか,あまりにできないL君に,K部長はどんな風に感じてるのか心配になりますが,その辺の感情は書いてありません。(当たり前ですが^^;)
逆に,情報セキュリティスペシャリストは,感情がかなり感じられます。
会話形式で,つっこみどころ満載で,なかなか読んでて面白いです。
「M課長:なるほど。しかし,今年度の予算では,ログサーバを購入できたとしても,追記型記憶装置までは購入できないな」「M君,アラートを通知するメールが多くて確認が大変だよ。」(平成21年春午後1問4より)っていう感じで,かなり生々しい,現実にありそうな会話をしています。読み物として読むなら,情報セキュリティスペシャリストの方が楽しいです。
ただ,日本語の難易度,と言う意味では,どっちもどっちです。
データベースは,淡々としていて分量が多くて,読むのは大変ですが素直な文章で,「読み落とし」はあっても,「読み間違い」は少ないです。逆に,セキュリティは,読みやすくってわかったような気になるのですが,「大事な点を勘違い」しやすいので,全体を見渡してずれないようにする注意が必要です。
論文試験だと,プロジェクトマネージャは結構人間味があります。「契約形態の変更もあるので,今後の作業の進め方をはじめとしていろいろ相談させていただきたい」(平成21年春午後1問3より)とか,人間的な会話は結構あります。ただ,セキュリティみたいに会話形式で進んでいく,ということはなく,文章は結構淡々としてます。
システム監査は,なんかデータベースと雰囲気が似ています。人間が関係ある話のはずなのに,淡々と状況を羅列していて,感情を押し殺している感じです。中立的に書かれた文章の中から,コントロールの不備とかを見つけ出すのが問題ですから,淡々と書かれているのは当然な気はしますが。
エンベデッドスペシャリストは,かなり特殊です。多分,最初は読んでもわからないぐらい,専門用語の羅列です。といっても,「割り込み要求を受け付けると,ガス量累積値をインクリメントする。さらに,タイマ1によって割り込み要求間隔をみて,ガス漏れと判断したときは,ガス漏れフラグをセットした後に割り込みから復帰し,MPUを待機状態にする」(平成21年春午後1問1より)という感じなので,専門用語に慣れるとそんなに難しい日本語ではありません。
企業研修などで,試験区分を日によって変えながら講義していると,頭の切り替えが結構大変です。
内容もそうですが,こんな感じで,午後問題の文章の感じも,全然違うからです。
読解力というのは,一般的な国語の力という部分もありますが,「その文章に慣れているかどうか」でもかなり左右されます。これから1ヶ月,データベーススペシャリストの問題をいっぱい読んでいれば,データベーススペシャリスト試験に関する読解力は確実に上がります。他の区分でも同様に,自分が受ける試験区分の問題に慣れておくと,試験本番ではかなり問題が読みやすくなっていると思います。
ですので,これから試験まで,受ける試験の文章に慣れる,というのは意識してやってみてください。
もちろん,過去問演習を行うと,確実に身につきますが,読んでるだけでもかなり変わってくると思います。