株式会社わくわくスタディワールド

株式会社わくわくスタディワールド

パリティビット

わく☆すた,美月です。
今日は,ちょっとワンポイントのコンピュータ技術です。
情報処理技術者試験では午前の定番,「パリティビット」をご存じですか?
パリティとは,通信やコンピュータでの誤りを検出する技術で,誤りを検出するために付加するビットのことを「パリティビット」と言います。
パリティビットには,「偶数パリティ」と「奇数パリティ」の2つがあって,2進数において1の数が全部で偶数になるようにつけるのが偶数パリティ,奇数になるようにつけるのが奇数パリティです。
例えば,7桁の2進数 0101100 があったとき,
 偶数パリティの場合 01011001 (1の数を4コ(偶数)にする)
 奇数パリティの場合 01011000 (1の数は3コ(奇数)のまま)
という風に太字の部分を付加します。これがパリティビットです。
これは何のために使われるかというと,簡単な誤りチェックの時に使われます。奇数か偶数かでしかチェックしていないので,2ビット誤りがあると,もう正確な誤りチェックができません。ですので,滅多に間違わない,間違っても1ビットだけ,といった感じのもののエラーチェックに用いられる手法です。
例えば,SCSIの転送とか,キャッシュメモリとか,ハードウェアでの転送でよく用いられたりします。
発展バージョンとして,パリティをビット単位でなくブロック単位で行う「パリティブロック」があります。これはRAID5などで使われている技術で,ブロックごとにまとめてパリティを計算し,故障したときの復元に使うものです。
試験問題では,「ソフトウェア開発技術者平成19年秋・午前問7(YouTube)」あたりで出題されています。
「通信やデータ転送で誤りがあったらどうするか」というのは,大切な技術なので,このあたりのことは手を変え品を変え出題されます。
。。。と,ここまでは真面目に書いてきましたが,実は,今日この記事を書いたのは,「パリティビット」のもう一つ別の意味を思い出したからです。
私は実は結構ゲーム好きなのですが,昔学生の頃,「ダービースタリオン」というゲームにはまっていました。^^;
そこで出てくる「パリティビット」という名前の繁殖牝馬(子供を産むための母馬)は,とってもよく走る子供を産む,すばらしい馬でした。実質,最強の繁殖牝馬だったんじゃないかと思います。
なんでこんな名前なんだろう,と調べてみると,作ったゲーム会社の名前だったりすることがわかりました。
だからどうした,というわけではないのですが,こういう,全然別系統の2つの知識を結びつけたりすると,記憶って印象に残って忘れなくなったりします。
言葉や名前などで,「これ,どういう意味かな?」とか感じたら,Googleなどで軽く検索してみると,新たな発見があって,それが学びにつながるかもしれません。
できれば,遊びと勉強が結びつくと最高です。
遊びながらもちょっとだけ,勉強を意識して楽しんでいきましょう。