株式会社わくわくスタディワールド

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今一度,「資格試験の意味」について考える

世の中,いろんな資格があふれています。
そして,新たにまた,いろんな資格が生まれています。

多分,実は人は,ホントは資格試験って結構好きなんじゃないかな,って感じています。
何かを勉強する時に,資格試験があるのとないのとでは,モチベーションが全然違いますし。

「取ったら役に立つ」という資格は,確かにいろいろあると思います。
士業を中心に,取らないとできない仕事もありますし,就職や昇進に役立つこともあります。

ただ,「取りさえすればOK」「人生逆転」というほどの威力は,資格にはありません。
あくまで,仕事などのやりたい方向性に合わせて,あると役に立つもの,ないと困るもの,という位置づけです。

資格試験の勉強の一番の意味は,取って役に立つところではなく,取るために勉強するところにあると考えています。
人間,目標がないと,なんとなくやる気がでないものです。
資格試験合格という明確なゴールがあると,進む道が明確になって,モチベーションも上がるのです。

そして,資格試験の面白いところは,具体的な「合格」という結果をゲットしながら,自分の成長も実感できるところです。

個人的には,資格試験の勉強って,ロールプレイングゲームなどのレベル上げに似ているかな,って感じています。
いろいろ経験値やスキルを積み重ねながら,少しずつ自分のスペックをアップさせていく感じです。
気がついたら,昔は苦労したはずの雑魚敵(トラブルなど)が,簡単に倒せる(解決できる)ようになっていたりします。

私自身は,情報処理技術者試験の勉強は,会社の褒賞金目当てに始めました。
途中,ネットワークスペシャリスト試験あたりでは,転職のための武器にしたくて勉強し始めました。
でも,やってるうちに面白くなって,そんな目的とは関係なく,勉強にはまっていきました。
最後の方は,「情報処理技術者試験の勉強をすること」自体が面白くなって,全部取り尽くしてしまいました。

個人的に,私が情報処理技術者試験にはまったのは,「勉強しているうちに使えるスキルが結構身について,合格することで着実にレベルアップできる」ことが実感できたからです。
そして,国家試験ならではの,「まぐれでは合格できないけど,実力をつければ受かる」という質の高さも魅力でした。
実務経験のある分野はもちろん,あまり経験のない分野でも,勉強をすることでそこそこのスキルが身につきます。

ただ,最近感じるのは,「勉強することでスキルが身につく」ことをメインの目的にするなら,別に情報処理技術者試験でなくてもいいのかな,ということです。
IT系の資格は結構いっぱいあって,身につけたいスキルに合わせて,山のような資格があります。
ベンダー資格は私はそれほど持っていませんが,製品や言語の勉強をするのには,結構資格の勉強は役に立ちます。

試験を評価するときの尺度に,「弁別力」というのがあります。
これは,試験を受けたときに「実力がある人が受かって,実力がない人が落ちる」という風にちゃんとなるかどうかを確認する尺度です。

個人的には,ベンダー試験はものにもよりますが,この弁別力が低い試験が多いように感じています。
ですので,テクニックを使って,実力が十分についていなくても合格することは可能です。
ただ,このテクニックを使って受かっても,本来の実力をつけるという目的から外れますので,あんまり意味はない気がしています。

情報処理技術者試験の,特に高度試験では,テクニックだけで受かろうとする人は,見事にはじいてくれます。
そういう意味で,評価する側にとっては,信頼性の高い資格にはなります。

ただ,受けて勉強する側からしたら,着実に勉強して合格できれば,細かい試験の質は,あんまり関係ないのかな,と思います。
最近は,高いスキルを要求する新しい資格もいろいろ出てきていますので,そういうのを受けてみるのも面白そうです。

ということで,今年は改めて,新しめの面白い資格にも挑戦して,いろいろ紹介していきたいな,と考えています。
手始めに,Ruby技術者認定試験あたりが面白そうかな,って感じています。
ついでに,今年はまた改めて,中小企業診断士も受験予定です。

皆さんも,よかったら,「こんな資格受けてみたよ」,「こんな面白い資格あるよ」などありましたら,教えてください。